10年ほど前のノートPC(LIFEBOOK S560/B)を使っていますが、昨年の夏の在宅勤務でオーバーヒートと思われる症状が出ていたので気になっていました。
電子部品を購入するついでに、秋月でCPUグリスを購入していたのですが、手つかずだったのをやってみました。
WEBで調べてみたのですが、この型番のPCの分解方法が見つからなかったので、自分の備忘録として残しておきます。写真などは取らなかったので1枚のみ(それもどうでも良い写真、、)です。
分解手順:
- PCに接続されているケーブル類をすべて外す
- 裏返して
- バッテリーを外す(ロックボタンとスライドボタンあり)
- DVDを外す(ロックボタンあり)
- メモリの蓋、HDの蓋、FANの蓋を外す。メモリ、HD、FANも外す
- 底面の周りのネジ及びメモリの蓋で半分隠されていしまっているネジを外す(計10個かな)
- DVDを外したところに2個、バッテリーを外したところに2個あるちょっと小さめのネジを外す
- 表にして
- ノートPCを開いた状態で、電源ボタンとキーボード間の5mmくらいの細長い、キーボードいっぱいの長さの黒い樹脂を外す(右上のPauseキーの辺りを後ろから前にこじって、右側を外し、全体を右側にスライドさせると取れる)
- キーボードを外す(ネジはなく、両面テーブも軽度のものなので、先程外したキーボード上部の引掛けをこじって、ゆっくりキーボード上部を上に引き上げると外れる) フレキシブルケーブルが「Dキー」の辺りの裏にあるので、ロックを外してキーボードを外す。
- キーボードのあった部分の中央手前にタッチパネル用のフレキシブルケーブルのコネクタ、右上にケーブルがつながったコネクタ(ネジ有り)を外す。ネジを4本外す(左上にもう一つコネクタがあったかなぁ、、、あったら外す)
- キーボード側の上蓋を外す。手元側(タッチパネル、マウスキーがある側)でラッチがかかっているので、こじると外れるが、キーボードとLCDパネルのヒンジの裏側でもラッチがかかっているので、上蓋を半分閉じて、後ろ側からラッチを緩める。次にキーボードとLCDパネルを180度開いて、キーボード側の上蓋を外す
- キーボードの上蓋が外れると基板が見えるようになる
- 手前右側にPCMCIAのカード基板があるので外す。ネジ1本。フレキシブルケーブルは、子基板側は接着剤?で止められているので、大きな基板側のコネクタで外す。この時、コネクタはカプトンテープ?で止められているので、これを剥がしてケーブルを抜く
- 中央右上にLCDパネルへのケーブル・コネクタがあるので外す。ネジ3本外す
- 左上に外部ディスプレイへのフレキシブルケーブルがあるので基板側で外す。ケーブルの反対側のコネクタの辺りにネジが1本。
- メイン基板をゆっくり持ち上げると、基板の右側の子基板と接続しているコネクタが外れ、裏側に電源のコネクタ(赤黒線)がつながっているのでこれを外す。
- これでメイン基板が外れると思います。
- 後は、CPUの放熱モジュールがネジ3本で止まっているのでこれを外し、固まっているシリコングリスをアルコール等で拭き取ります(CPU側と放熱モジュール側の両方)。
- 以下は唯一の写真です。シリコングリスを清掃後の写真。
シリコングリスを塗布して、後は逆の手順で組み立てておしまいです。
留意点:
気をつける点は、外部ディスプレイへのフレキシブルケーブルがなかなか奥まで入ってくれないので頑張る?くらいでしょうか。
フレキシブルケーブルを外す前に写真で撮っておいて、どの辺りまでケーブルがコネクタに入っていればよいのかを把握しておくと後で楽かもしれません。コネクタ毎にフレキシブルケーブルを挟み込む場所が違うので、外すときにもよく見てから外したほうが良いです。
電池(2032)の交換も必要でしたらどうぞ。ただし、電池を抜くとBIOSの設定が消えるので、注意ください。
とりあえず、組み立てて動作確認。動かなかったら、症状を見ながらコネクタの再接続部分を入念にチェックする。
これで今年の夏は乗り切れると良いのですがね。
最後に。
お決まりですが、このメモは自分の備忘録です。分解などを勧めるものでは決して有りません。もし参考にされるようなことがあるのであれば、全て自己責任でお願いします。
2021/7/22追記:
暑い夏になりました。連日35度、、、。でも、LIFEBOOK S560/Bは元気にエアコンの無い部屋でも動いてくれています。
この秋にはWindows11が出るようですが、LIFEBOOK S560/Bは圏外?のようです。さてどうしたものか。