浜松市中央区舞阪の鍼灸院 院長日記

肩こり、腰痛だけじゃない?!舌痛症や抜け毛など特殊な鍼灸治療をご紹介します。

グルグルまわるめまいの治療

2021-10-22 10:35:28 | 突発性難聴とメニエール病

ともろです

数日前から
ついに秋の土用に突入しました

土用は季節の変わり目
急激に気温が下がってきます

満月があったということもあり
今週は風が強く寒い日が続いています

体も寒さを感じるようになると
毛穴は引き締まり

汗をかかなくなることで
皮膚は乾燥し
首肩を中心に冷え固まってきます

急激な環境の変化は
頭痛やめまい 耳鳴りなど

様々な症状があらわれてきます

この時期は
発病や再発の危険性があるので
体をあたため
体調を崩さないようにしましょう

写真は少し前の
メニエール病患者さんの聴力検査
治療前後の変化をあらわしています

メニエール病といえばめまいですが
この患者さんは典型的な
グルグルまわる回転性のめまい
同時に軽度の難聴

とにかく首のコリがひどく
頭に血が回っていない状態で
脳貧血をおこしていました

普段から首肩のコリが気になる方
フワフワめまいが続いている方
「ピー」や「キーン」という耳鳴りがある方は
その後にメニエール病や
突発性難聴を発症しやすいです

めまいが気になる方は
早めにご相談ください

以上

浜松のめまい・メニエール病外来

 


メニエール病と突発性難聴の治療

2021-10-11 10:46:49 | 突発性難聴とメニエール病

ともろです

2年前より
新型コロナウイルス流行の影響で
多くの方の生活スタイルが変化しました

生活スタイルの変化は
運動不足
マクス着用の負担から
難聴患者さんの急増につながっています

でも不安にならないでください
難聴は回復できる可能性があります
そのことを知って頂くためにも
今日は難聴治療のお話をします

難聴には原因がいろいろあります
大人から子供まで幅広い突発性難聴
仕事ざかりの人から増えるメニエール病
そして職業病の騒音性難聴
低音障害型感音難聴
年のせいと言われてしまう加齢性難聴など

中でも急に難聴やめまいが襲ってくる
メニエール病や突発性難聴は
早急な治療が必要となります。

ただし治療と言っても
医療機関で治療の第一選択としている
ステロイドの点滴や内服薬が
効かないことがしばしばあります

この原因の一つに 耳の構造上
薬やサプリメントの栄養は
届かない仕組みになっていることが
あげられます

難聴に対してステロイドが効かなかった場合
特に必要になるのは
難聴専門の鍼灸治療をおこなうことです

腰が痛い 膝が痛いといった
一般的な痛みに対する鍼灸治療とは違い
難聴専門の治療は繊細な技術と知識が必要です

当院では平成元年より
難聴専門の治療を追求しており
特に病院で2週間ほど
ステロイド治療によって効果のなかった
患者さんの治療をおこなってきました

難聴の治療で重要なのは
自身の体の修復力を
耳だけでなく全身で向上させてあげること

ここに耳に精通した知識と技術が必要となります
現代医学的と東洋医学的な
診断技術と治療法が必要になってきます

難聴になった原因を
耳にスポットをあてるのではありません
耳は原因の結果「損傷」した部位です

なぜ難聴を発症したのか
そして
どうすれば回復するのか考え
適切な治療をおこなわなければなりません

ということで
当院での難聴治療の一例を
聴力検査の結果からご紹介します

 

 

★40代女性
発症年月日:2021年3月
初診時:2021年3月
治療前検査表:2021年3月
治療中検査表:2021年4月
治療中検査表:2021年5月

急に激しいグルグルまわるめまい
同時に右の耳が聞こえなくなりました
発症4週間経過してから当院へ来院された
メニエール病です

発症当日から耳鼻科で2週間
通院でステロイド点滴処置

めまいは7割ほど落ち着いたが
聞こえはほとんど変わりませんでした

聴力のレベルは
1対1の会話が成立しない高度難聴

発症4週間と間もないため
聴力回復の可能性が高く
当院での鍼灸治療開始

週2回 当院での鍼灸治療後
聴力検査を耳鼻科で実施してもらいました

結果
日常会話ができる範囲まで聴力が回復
残存していためまいも消失

聴力が正常範囲まで回復していないため
鍼灸治療継続しました

病気全般に言えることですが
だんだん悪くなる症状は治りにくいです

逆に

急に悪くなったものは
早く治療すれば良くなります

病気をお持ちの人
今 何をすべきかよく考えてみてください

以上

 

ともろ鍼灸院
浜松市西区舞阪町舞阪 2683


ムンプス難聴

2021-07-03 15:19:56 | 突発性難聴とメニエール病

 

ともろです

幼少期に経験しやすいおたふく風邪ですが
この時重大な病気を併発することがあります

それは「ムンプス難聴」という病気

ムンプス難聴は
最も回復が難しいとされる難聴の一つ

ムンプスとは
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
の原因となる「ムンプスウイルス」

この病気にかかると顔
特に耳の下がおたふくのように
腫れ上がり発熱します

特に3〜9歳に発症しやすく
症状の一つとして
難聴が現れることがあります

聞こえないことに気づかず
発見が遅くなることから
重症化しやすく
回復が難しいとされています

40〜90db程度の中等度の難聴であれば
補聴器で改善できることもあります

90db以上の高度難聴になると
補聴器での改善は難しくなり
人工内耳しか不可能とされています

しかし人工内耳は
ムンプス難聴の大半を占める
一側性の難聴で保険適応外なため
ムンプス難聴例での
人工内耳の手術はあまり多くないです

このような状況で
鍼灸治療での回復に目を向けて下さい

まだおたふくを経験していない人は
おたふく風邪になった時
親子ともに
意識して耳を澄ませ
テレビの音が聞こえるか
確認してみて下さい

鍼灸治療では
ムンプス難聴に対して
回復する可能性を模索します

上の写真は
鍼灸治療前後の聴力検査の変化

■5歳女性
発症年月日:2009年7月
初診日:2009年9月
治療前検査日:
2009年8月

治療中検査日:
2009年12月

治療中検査日:
2010年4月

 

以上


めまいを繰り返すメニエール病の治療

2021-05-13 16:10:24 | 突発性難聴とメニエール病

ともろです

メニエール病という病気があります

メニエール病は
主に「グルグル」する
回転性のめまいを繰り返す病気で
重い難聴を併せ持つ
厄介な病気です

一般の方にとっては
「めまい」があるだけで
メニエールと思われる方が多いです

メニエール病の辛いところは
めまいを繰り返すだけでなく
再発するということ
そして
再発するたびに悪化するということです

上の写真はメニエール病患者さんの聴力検査です
メニエール病の初期段階の発作として
写真のように低音域(左側)
が主に機能低下する場合があります

しかし第二段回として再発した場合

上の写真のようなグラフが水平に近い状態で
音域の全部がやられてしまいます

メニエール病患者さんにとっては
とにかくじっとしててもめまいがしているので
めまいをなんとかしてほしいと訴えます

めまいが落ち着いてくると
今度は
聞こえないからなんとかしてほしい
聞こえないんだけど
「ジー」とか「ザー」など
雑音のような耳鳴りがひどい
などと訴えます

メニエール病は
内耳と呼ばれる
耳の奥の病気です

内耳はもともと
構造上の理由で
ステロイド等の薬が届きにくいところです
ということは
ステロイドをいくら使用しても
治りにくい

そして
めまいの恐怖から
首や顔を動かすことを
極端に嫌がります

そうこうしているうちに
首が固まってしまい
余計に症状が悪化してしまいます

そんな時は
メニエール病専門の鍼灸治療がいいですよ

悩んでいる暇があったら
一日でも早く鍼灸治療してください

 

以上

 


加速するスマホ難聴

2021-03-18 12:43:22 | 突発性難聴とメニエール病

ともろです

 

写真を見れば年齢がわかってしまう
お猿さんがイヤホンをつけて音楽を聞く
特徴的なウォークマンのCM

まさに今、この状況が問題となっています

2年前WHO(世界保健機構)は、音楽プレイヤーやスマートフォンを危険な音量で使用したり、クラブやライブイベントなどで大音量にさらされていることによって、世界で11億人もの若者が難聴のリスクを背負っていると


そして、コロナ禍のストレス、リモートワークやスマホ利用の急増により突発性難聴の患者が増えることに追い打ちをかけています


耳鳴りや難聴、めないなどの症状は薬を飲んでもなかなか回復しません

質の良い睡眠、食事、ストレス解消、鍼灸治療が効果的です

奇しくも今月3月3日は耳の日

耳にかかる負担を見直すにはいい機会ではないでしょうか

 

以上