浜松市中央区舞阪の鍼灸院 院長日記

肩こり、腰痛だけじゃない?!舌痛症や抜け毛など特殊な鍼灸治療をご紹介します。

妊娠悪阻~ひどい吐きつわり~

2021-06-24 19:59:36 | 妊娠中のトラブル

ともろです

妊娠悪阻という言葉があります
簡単に言うと「つわり」のひどいもの

よくテレビドラマで
女性が口に手を当てて
台所に走っていくシーンを
見た記憶がある方もいるのでは

急に気持ち悪くなり吐きそうになると
「ご懐妊」の兆候として
妊娠を希望する方達にとっては
喜ばしい出来事...のはずですが
ご本人にとっては
この上なく不快なもの

つわりは妊娠することで
大量に分泌される妊娠ホルモン
(hCG:ヒト絨毛ゴナドトロピン)
が原因とされ
妊娠5か月以上でも15%ほどの
妊婦さんがつわりを感じています

当院の患者さんで近年の傾向として
虚弱体質の女性
ストレス過多
高齢での妊娠
などの影響か
ひどいつわりがあらわれています

つわりは東洋医学では
妊娠によって月経が止まり
経血が排出しなくなることで
衝脈という経絡の流れが逆流
することで胃の気が逆流し
「つわり」を引き起こします

東洋医学では子宮のことを
「胞宮」と呼んでいて

胞宮の機能と栄養は
胞宮と直接つながっている
衝脈・任脈によっておこなわれます


東洋医学ではこの二脈の変調によって
婦人病が起こると考えています

例えばつわりがひどい場合は
この二脈に関係する
臓腑・経絡を調節する必要があります

ここでいう臓腑・経絡の調節とは
1.腎気を補い
2.脾胃を和し
3.肝気を疎し
気血を整えることです

また
「衝脈は陽明に隷う(したがう)」
という言葉もあり


陽明に属す胃の経絡を元気にすることで
生命力を生産し 蓄え
すべての機能を安定させてくれます

不思議なことに
以前の松尾芭蕉の記事
股引の破を綴り、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより

でご紹介した足三里が治療の基本
安産にもつながるツボとなります

妊婦さんも
松尾芭蕉のようなおじいちゃんも
同じ人間
基本は食事と消化吸収です

つわりは精神的不安でも
症状が増強してしまいます

写真でマーライオンを使用したのも
これからお母ちゃんになる女性に
笑い飛ばせる
強い女性になってほしいという
エールを込めました

見方を変えれば

幻想的な絶景です
つわりに悩むのが馬鹿らしくなってほしい

つわりに悩んだら鍼灸が良きです
つわりは我慢せず
さっさと鍼灸治療で吹き飛ばしましょう

以上



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