トッラルバの第4弾では、サルディーニャ島の北部内陸部のボルッタにあるベネディクト会の修道院であるサンピエトロ・ディ・ソレス修道院を
ご紹介します。修道院は周囲に何もない海抜540mの高台に孤高の姿で建っています。
12〜13世紀にロマネスク様式で建てられた教会はソレス教区の大聖堂になりましたが、サルデーニャがアラゴンの支配下となった14世紀に衰退が
始まり、16世紀の初頭にはソレス教区が廃止され、サッサリの大司教区へと組み込まれています。その後事実上放棄された教会は荒廃していましたが、
1950年から新しい修復が行われ、その隣にネオロマネスク様式の修道院が建てられています。
黒(玄武岩)と薄白(砂岩)の縞模様が特徴的な内部からは中庭や普段は開放されていない教会の背面へと向かうことが出来ます。さらに1970年には
修道院に、重要な本の修復ワークショップが設立され、そのいくつかを見学することも出来るようになっています。
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