ミラノの第23弾では、サンテウストルジョ大聖堂をご紹介します。
ミラノのドゥオーモの南西方向、ポルタ・ティチネーゼ通りがティチネーゼ門に突き当たるすぐ手前に建つサンテウストルジョ大聖堂は
ミラノに残る初期のキリスト教大聖堂の一つで4世紀の中頃に建てられています。初期の名称は3 人の賢者に由来して「バシリカ トリウム マゴルム」
と呼ばれていましたが、現在教会は4世紀のミラノの司教聖ユーストルギウスに捧げられています。
教会のファザードはレンガ造りで切妻風となっていますが、これは19世紀の半ばに12世紀頃のデザインに基づきネオロマネスク様式に
修復されたものとなっています。
正面から後陣までが70mもの長さがある教会内部は3身廊となっています。主祭壇を飾るのは14世紀末に複数の彫刻家によって制作された
受難のアンコーナとなっています。大理石の多翼祭壇画は、浮き彫りに彫刻された 9 枚のパネルで構成されています。
教会の右手にはルネサンス様式の高貴なプリヴィオ家の礼拝堂があり、使徒聖ヤコブと司教聖ヘンリーの間に子供を持つ聖母が描かれた多翼祭壇画が
飾られています。また教会の右手奥には初期キリスト教の遺跡が残っています。
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