リスボンの4日目、ポルトガルといえば町のあちこちや教会などで見ることが多いアズレージョですが、
そのアズレージョの美術館を見学しに行ってきました。
ホテルに近いロシオ広場に隣り合うフィゲイラ広場からバスに乗って向かいます。美術館は一見かなり不便なところに
あるんですが、意外なほどの観光客が訪れていました。
■国立アズレージョ美術館
・マドレ・ドゥ・デウス修道院正面
美術館は、16世紀初頭に建てられたマドレ・ドゥ・デウス修道院だった建物を改装しています。
・アズレージョ美術館の入口
美術館へは修道院の付属教会部分の横から入るようになっています・この鉄柵をくぐって奥が入口兼チケット売り場です。
そういえばポルトガルって子供の割引とシニア(65歳以上)の割引をしているところが多くて、小生もその恩恵に
あずかっているんですが、自己申告制で特に確認もされないのが凄い所です。それとも小生の外観が相当に老けて
見えるんでしょうかね??
・14世紀から16世紀のアズレージョ
先ずはもっとも初期のアズレージョが並びます。この時期はまだ幾何学的な模様、色も多色となっているものが殆どです。
・アズレージョの制作工程
一般的なアズレージョの制作工程です。まずは型通りに年度の縁を切り取り、焼成した後で台紙から絵を写して、
彩色して再度焼き上げています。
・組み合わせタイルのアズレージョ
元々は一枚のタイルで完結した模様だったものが別々のタイルを大量に焼いて、それを組上げていくスタイルへと
時代を経ると変わっていきます。
・幾何学的な模様のアズレージョ
幾何学的な模様も一枚で完結するのではなく、複数枚を組み合わせて模様をつくるように変化しています。16世紀から
17世紀になると、アジアにも広く進出したポルトガルでは東洋美術の陶器などの影響を受けた模様が取り入れられています。
(シノワズリ)
・単色(青)のアズレージョ
17世紀から18世紀の半ばになると、特に教会でのキリスト教の内容をモチーフとする青色の単色アズレージョが
広まっています。これは特にポルトガルで顕著なようで、東洋の磁器の彩色の影響があるそうです。
・大型のアズレージョ
■マドレ・ドゥ・デウス教会
・教会の前室
修道院の中に組み込まれている教会の入口手前には金色に輝く礼拝堂を備えた前室がありました。
・教会内部へと通ずる階段
アズレージョに囲まれた階段からマドレ・ドゥ・デウス教会へと進みます。
・教会内部
単身廊の教会ですが、側面の下部にはアズレージョが並び、その上部や天井には宗教画がずらりと並んでいます。
主祭壇はポルトガルが国外の貿易で財を成していた時代らしく金色に輝いています。
・教会入口方向
主祭壇の前で振り返ると、やはりアズレージョと宗教画がずらりと並んでいます。よく見ると2階部分にテラスがあります。
・アズレージョの回廊
一度教会から出でアズレージョで囲まれた回廊を移動します。
・アズレージョの回廊2階部分
回廊には2階部分もあり、会談で登っていくことが出来ます。
・華麗なアズレージョの間
用途はわかりませんが、回廊の2階部分から華麗なアズレージョが描かれた部屋へと入っていきます。
・さらに奥の間
上記の部屋の奥にはさらに華麗な部屋が続いています。長い椅子があることから聖歌隊の間、あるいは聖職者の
会議室だったのかもしれません。
・2階テラスから見た教会
この部屋の先はテラスになっていて、教会を見下ろすことが出来るようになっています。
■修道院内の回廊
・回廊1階へと降りる階段
階段にもアズレージョが飾られています。
・庭園を囲む回廊
さらに別の回廊もあります。
・庭園を囲む回廊の2階部分
こちらも2階へと上ることが出来るようになっていました。
■レスタウラドーレス広場
美術館は本当に見所がたっぷりあって、時間も忘れて見学してしまいました。その分ぐったり疲れてしまったので、
バスでポルトガル国鉄のサンタ・アポローニャ駅まで戻ってちょっと遅めの昼ご飯を食べた後、メトロ(地下鉄)で
ホテルの近くにあるレスタウドーレス駅まで戻りました。
・ケーブルカー(グロリア線)
高台のバイロアルトへと上るケーブルカーです。リスボンは坂の街なので、観光客に人気の市電以外にもあこのような
ケーブルカーが3か所設けられています。
・オベリスク
広場の中央に立つ30mの高さのオベリスクです。勝利と独立の精神を象徴しています。
・レスタウドーラス広場からロシオ広場へと続く通り
隣同士のレスタウドーラス広場からロシオ広場へと向かう途中で、サン・ジョルジェ城が見えています・
・ファドの像
土産物店の前に、ファドを歌う女性とギターラ(ポルトガルギター)を奏でる男性の像がありました。
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