Rain dog 日々徒然 風に吹かれて気の向くままに

日々感じたことをつらつら書き綴っていきたい。音楽、植物を中心に。

父が好きだったテネシー・ワルツ

2013-09-22 13:41:31 | 父母
父はおよそ生き方の下手な人であった。 というか人とうまく会話を交わす事ができなかった。会話に加わろうと思うのだが、言おうという端から話がどんどん進んでいってしまって、話に加わるタイミングをつかめない様だった。 成人してから祖父母の面倒を見に北海道から父母の故郷の和歌山に帰り、言葉も随分違い、笑われたりした事もないではなかったようだ。 でも、いや、だからこそなのだろうか、純粋な人だった。

綺麗なものが好きだった。 クラシック綺麗だろ、と言った一言は今も鮮明に覚えている。学生時代よくレコードを聴いたようだ。もちろん父の学生時代だからSPレコードである。 後父が好んだのは🇺🇸の流行歌である。あの当時パティ・ペイジなどは日本にどう紹介されたのだろう。戦後直後から暫く🇺🇸由来のポピュラー音楽はすべからくジャズと呼ばれていた様な気もする。

実はパティ・ペイジのテネシー・ワルツ、明確に父がこんな事を言ったという記憶はない。 ドリス・デイのケ・セラ・セラはよく覚えているのだが。 もしかしたらテネシー・ワルツは父も江利チエミでいいなぁと言っていたのかもしれないと最近思ったりもする。
でも私の気持ちの中ではパティ・ペイジのテネシー・ワルツが強烈に父に連なるのだ。
私の中での見事な記憶のすり代わりなのだろうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿