数日前家の中で随分うるさく虫が鳴く。鳴き声をたどっていくとやはり廊下に虫が。このけたたましい鳴き声はくつわ虫だ。
確かもう一匹スイッチョもいたような気がする。
家の中にまで虫が入ってきた事がおもしろく、4月から勤め始めた新しい職場でこの話をした。
するとスイッチョって何ですか、と話が全く通じない。
今時の若者の事、ネットなんぞ繰って、茨城県の方言って出てますよ、と真顔で言う。
ならば、ガチャガチャととてもうるさい虫は知らない?と問うと分からないと答える。鈴虫とかコオロギではないんですか、とおっしゃる。何人かに聞いても答は同じ。
はて?と半ばすがる気持ちで50代の方にスイッチョって知ってますか、と問うとややあって、あぁと分かってくれてすごくほっとした。
スイッチョはスイッチョ、スイッチョと鳴くから通称スイッチョなのだと思う。ウマオイ( 馬追い ) が正式な名前なのかも知れないが、ウマオイなんて言う方がよけい分からないだろう。
この時季になると亡母がいつも感慨深げに「あぁ、秋や、心がきゅっと寂しいなる」と言った。母は時候の折々を大切にする人だった。
しかし母に限らず日本人は四季折々を大切にして生きてきたと思うのだが、様々な虫の鳴き声で秋を実感するという風習はもう廃れてしまったのか。
驚愕であると同時に無性に寂しい思いにかられてしまう。
昔よく歌った「虫の声」なんとていう曲はもう学校では歌われていないのだろうかな。
「虫のこえ」作者不詳、文部省唱歌
1.
あれ松虫が、鳴いている
ちんちろちんちろ、ちんちろりん
あれ鈴虫も、鳴きだした
りんりんりんりん、りいんりん
秋の夜長(よなが)を、鳴き通す
ああおもしろい、虫のこえ
2.
きりきりきりきり、きりぎりす(注)
がちゃがちゃがちゃがちゃ、くつわ虫
あとから馬おい、おいついて
ちょんちょんちょんちょん、すいっちょん
秋の夜長を、鳴き通す
ああおもしろい、虫のこえ
確かもう一匹スイッチョもいたような気がする。
家の中にまで虫が入ってきた事がおもしろく、4月から勤め始めた新しい職場でこの話をした。
するとスイッチョって何ですか、と話が全く通じない。
今時の若者の事、ネットなんぞ繰って、茨城県の方言って出てますよ、と真顔で言う。
ならば、ガチャガチャととてもうるさい虫は知らない?と問うと分からないと答える。鈴虫とかコオロギではないんですか、とおっしゃる。何人かに聞いても答は同じ。
はて?と半ばすがる気持ちで50代の方にスイッチョって知ってますか、と問うとややあって、あぁと分かってくれてすごくほっとした。
スイッチョはスイッチョ、スイッチョと鳴くから通称スイッチョなのだと思う。ウマオイ( 馬追い ) が正式な名前なのかも知れないが、ウマオイなんて言う方がよけい分からないだろう。
この時季になると亡母がいつも感慨深げに「あぁ、秋や、心がきゅっと寂しいなる」と言った。母は時候の折々を大切にする人だった。
しかし母に限らず日本人は四季折々を大切にして生きてきたと思うのだが、様々な虫の鳴き声で秋を実感するという風習はもう廃れてしまったのか。
驚愕であると同時に無性に寂しい思いにかられてしまう。
昔よく歌った「虫の声」なんとていう曲はもう学校では歌われていないのだろうかな。
「虫のこえ」作者不詳、文部省唱歌
1.
あれ松虫が、鳴いている
ちんちろちんちろ、ちんちろりん
あれ鈴虫も、鳴きだした
りんりんりんりん、りいんりん
秋の夜長(よなが)を、鳴き通す
ああおもしろい、虫のこえ
2.
きりきりきりきり、きりぎりす(注)
がちゃがちゃがちゃがちゃ、くつわ虫
あとから馬おい、おいついて
ちょんちょんちょんちょん、すいっちょん
秋の夜長を、鳴き通す
ああおもしろい、虫のこえ