イラストレーターあらいしづかのblog『トナカイのヤカイ』

イラストレーターのあらいしづかが、お仕事・近況・展示などを書いています。
(かつての子育て日記は、爆笑ものです)

名作照明が続々登場!_ハルカの光

2021年03月12日 | 照明
Eテレで2/8(月)〜3/9(月)19:25〜19:50で放映されていた「ハルカの光」。
https://www.nhk.jp/p/ts/Q3GYZ34PQZ/
最終回が3/9ということで、東日本大震災に絡めたドラマでした。

東日本大震災で、家や多くの友人をなくしたハルカが
照明を集めた専門店で、ある光に出会い心を奪われ、店番として働き始めます。
そして、個性豊かなお客さんが訪れてきて、その時に照明のうんちくが語られます。
(この子が・・というのがちょっと違和感ありましたがー苦笑)。
最後は、故郷に帰って家族との絆を深めて行く・・というのがあらすじ。

私は照明デザイナーの夫と一緒に
2015年から毎年名作照明を描いた「Lighing Calendar」を作っていて
名作照明がどんな形で出てくるのか、興味津々。

ドラマ自体は、ちょっとクセがありましたが・・、
なかなかTVで爽快されにくい照明に、文字通り「光を当てて」くれたことは
うれしいことでした。

4話の3/1は、1962年アッキーレとピエル・ジャコモのカスティリオーニ兄弟の合作による
フロス社を代表する近代照明デザインの傑作「ARCO(アルコ)」。

器具を支えているのは大理石。ずっしりと元を支えて、自由に光の位置を変えられます。
結構大きな照明器具。



最終話3/9は、照明器具ブランドのルイス・ポールセンと、
デザイナーのポール・ヘニングセン(いずれもデンマーク)が生み出した卓上ランプの「PH」。
柔らかな陰影を追い求めた結果、「対数螺旋」のアイデアなどに行き着いたとのこと。

イラストは「PH5」という上から吊り下げるタイプ。
ポール・ヘニングセンは、こんな感じのおじさんです。(笑)



長い年月を経て、使い続けられる名作照明たち。
震災を経て10年。
小さくて弱い光に、心がホッとする瞬間があった事を思い出させてくれます。

NHK見逃し配信で見られるようです。(登録が必要ですが・・)
名作照明好きな方、ぜひご覧ください。



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