1 これは何?
習慣歩こう新聞は、週刊ではありません。
習慣歩こう新聞には、新しいことは載っていません。が、歩くことが三日坊主で終わってしまう人が、歩きを習慣にできるヒントが載っています。
2 発端・動機
僕はもうかれこれ25年も前に重い片頭痛に悩まされ、月に一回はそのために朝起き上がれず嘔吐を繰りかえすといった発作に見舞われていました。
大学病院の脳神経外科で診察を受けると、髄液が髄膜から漏れ出しており、そのために疲労が溜まると中枢神経が下へ引っ張られ、それが原因で片頭痛になっていると診断されました。
原因は、運動不足による内筋のへたり。そのために、髄膜から出て下に伸びる中枢神経の出口(髄膜に空いた穴)がガバガバに緩んでいて出口を絞められず、そこから髄液が漏れ出してその中に浮かぶ中枢神経が重力によって下に引っ張られているのだと。頭痛はそのために起きている。というのが脳神経外科の先生の診断でした。内筋の疲労、低気圧の襲来、暑気による水分不足、それらが片頭痛の原因だというのです。
「薬はありません。鎮痛薬は一時しのぎにはなりますが、根本治療のための薬ではありません。」と先生。
「ただし、治す方法はあります。まず、水を小まめに摂ること。一日2リットルは飲みたいですね。そして歩いて内筋を鍛えること、です。歩くのはほぼ毎日。最初は疲れない程度に。そのうち慣れてきたら段々と距離を伸ばしてゆく。毎日少しづつ継続して歩く習慣をつけて下さい。それしかありません。内筋は、バーベルを持ち上げても鍛えられる筋肉ではありません。腕や足の筋肉と違って、大きな負荷をかければすぐに鍛えられるという性質の筋肉ではないのです。長い時間かけてゆっくり反復して負荷を掛けてゆく必要があります。それには、まず歩くのが一番です。」
医者なのに薬を処方しようとしない女医の先生でした。
それからです。「習慣になる歩きの工夫」を始めたのは。
これから、私がどうやって歩く習慣を付けたか。おいおいお話してゆきます。