帝銀事件といっても完全に歴史の一部になっており、ほとんどの人にとってあまりなじみのない事件だと思います。自分は未解決事件(とされているもの)に興味があり、本を読んだり、最近では解説動画をみたりしています。
これを未解決事件というのは本来おかしいのかもしれませんが、この事件を未解決事件として扱っている本や映像が多々あります。自分も歴史の一部として、未解決事件として子供の頃にこの事件を知りました。たしか、かなり最近まで再審請求もされていたと思います。
詳しい解説はwikiや本等を読んで頂くとして、未解決事件として扱うのがおかしいのかもしれないといったのは、犯人とされる人物が捕まり、裁判で有罪になっているからですが、本や記録や映像を見ると「真犯人は別にいるのかもしれない」と思わされます。無論、自分には判断できませんが、戦後の混乱の中で起きた事件でもあり、犯行がとても素人にできるものではなさそうな点、旧日本軍関係者の関与も疑われる点が余計にそう思わせるのかもしれません。
特に、今の感覚からすると、旧日本軍関係者というと相当な年寄りという感覚ですが、この事件が起きた頃はまさに旧日本軍から復員した人たちがあふれていた時代です。現代人は、戦後から今までに日本が辿った道を知っていますが、当時の人からするとまさに焼け野原になってしまい、これから日本や自分がどう生きていくのかまさに模索していたのではないかと思います。そうなると、今の自分からは理解しにくくても、当時の人としてはなにか動機に理解できるものがあるのかもしれません。
というのは、確かに結果的に経済的利益が合ったのかもしれませんが、犯行自体はかなり危険なものであり、一歩間違えば自分も死ぬような方法です。また、いくら監視カメラや連絡手段がほとんどない時代とはいえ、やはり捕まる可能性も相当程度あったと思います。そう考えると、本当に有罪判決を受けた人が実行可能だったのだろうかと思います。
詳しくは知りませんが、おそらく関係者で生きている人はもういないでしょうから、これ以上調査されることもないのかもしれませんが、自分としてはなんとも腑に落ちない感じがします。
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