限界ニュータウン探訪記というYoutubeチャンネルがあり、数年前からたまに視聴しています。
自分の年齢だとニュータウンといってもあまりピンとこないというか、都市中心部から外れた郊外にできた新興住宅街というくらいのイメージしかありませんが、そのニュータウンも高齢化が進み、都心回帰の流れもあって、次々限界集落化しているようです。自分にとっては、むしろこのチャンネル内で取り上げられていた別荘地の問題の方がなじみがあるというか実感が持てました。
自分は田舎出身ですが、とくに有名な地域ではなく、むろん戦前からの別荘地というわけでもありません。しかし、バブルの頃に別荘地として開発しようとしたり、企業の保養所として開発された場所が地域の中にあります。上記チャンネルで取り上げられている通り、今では悲惨な状況で、確かめたわけではありませんが、別荘地として開発しようとした業者はすでに存在しないのだろうと思います。むろん別荘が建って利用されているという話も聞きません。原野商法とまでは言いませんが、細かく分筆されているようであり、所有者の数が膨大になっているのだろうとおもいます。もはや利用したい人が現れてもまとめることも困難でしょう。
なぜこんなところに別荘を建てたいのかよくわかりませんが、その熱狂が景気の良さで金回りだと思えば一概に否定もできません。むしろ、日本の土地制度に重大な瑕疵があるような気がします。自分は不動産というものは「利用できればよい」のであって「所有できることに意味があるのか」と常々考えています。住宅地にしても商業地や工業地にしても、一定年数で使用権が切れる方が流動性が生まれ、すべての人が一か所に縛られることなく、不便なところから便利なところへ人が移動し、世の中効率的になっていくと思います。
上記のYoutubeチャンネルの運営者は、今では本を出版したり講演をしたりしているようで、ちょっとした有名人ですが、結構重要な問題提起をしていると思います。
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