鎌倉は円覚寺の院内にあります「佛日庵」でのスナップ写真です。
開基廟で拝んでいる後ろ姿の女性は、御縁あって知り合った方で、
ずっと前に定年を迎えて自適な生活を送っている「お母さん」です。
そして、この日・・「御朱印帳」なるものを見せてもらいました。
神社や寺院に行くと拝観入口で「朱印」という看板を目にするので、
自分的に「老人がお金を払って押してもらうスタンプラリー」だと
勝手な解釈をしていましたが(まぁ、類いは同じなんでしょうけど)
それを手にとって、実際に目にした時は「なんて綺麗なんだ」って、
思わず日本の筆(書道)に魅せられまして・・感動しちゃいました。
私が「お母さん」と呼ぶその方は、太極拳を習い、料理が大好きで、
高齢にして聡明で、歴史巡り等、文化的関心も持ち続けています。
身体を動かし、寝て、美味しい物を自分で作り食べ・・日々楽しむ。
人が暮らしていく「豊かさの基本」を持って居られるのは、彼女の
その性格がそうさせるのか、それとも「年輪」ゆえなのでしょうか。
鎌倉という場所は私の地元(横須賀)からさほど遠くないこともあり、
一人カメラをぶら下げて幾度も足を運び、神社や寺院を歩きましたが、
あくまでも、散歩しながらの撮影が目的なので「拝む」こともせずに
神様を素通りして(罰当たりでしょうか)・・ただ「撮る」だけでした。
そんな私なので、朱印をジジイのスタンプラリーと横目で笑止して、
実際に見た事もなかったのですが・・繰り返しになりますが、感動!
文字の美しさや朱印に惹かれたりと、趣味嗜好に変化が現れるのは、
自分も「少しづつ歳を取ってきただけ」なのかもしれませんが(笑)、
私は、このお母さんから、人の暮らしの「素」について学びました。
そうだ・・今度・・・・・ 文房具店に行こう !