とし’s ブログ

▼社会人になってから、趣味で音楽活動を始めました。

COPD(肺気腫)について

2007年09月04日 | (未分類)
先日の記事ではご心配をかけました……。<(_ _)>
状況が落ち着いて来ましたので、お知らせします。

父親の病名は、COPD(慢性閉塞性肺疾患:肺気腫)と言い、喫煙などで、肺胞が破壊される病気です。
1~2年前から、在宅で薬物療法や、酸素療法などを行っていました。

COPD患者は、肺炎を契機に、急激に重い呼吸困難を起こして病状が悪化することがあります(急性増悪)。
今年の3月同様、先週土曜日の夜も、何かのきっかけで、肺炎を起こして、病院に運ばれました。

こうした症状を起こすと、たちまち命に係る状態になるのが、COPDの特徴です。
日曜日も夜中の2時ごろ、「どうなるか分からない、危険な状態です。すぐ来てください」と、病院から呼び出しがかかってきました。

「挿管は希望されますか?もしかしたら、病院に来られるまで、(命が)もたないかもしれませんが・・・?」ということも聞かれました。
「挿管」というのは、口や喉を切開して気管内に管を入れ、人工呼吸器に繋いで肺に空気を送り込む延命治療法です。
命は助かるかもしれませんが、その後患者は、話すこともできなくなり、病院で管を繋いだまま、一生を送ることになります。
家族にも、患者の世話と、膨大な医療費負担(経験のある親類の話では、数千万円かかったらしい・・・)がのしかかってきます。

しかし、いったん挿管したら、今度は大変だからといって、外したりすることはできません。
日本の法律では、外すと「殺人」になります。

こうした難しい選択なので、以前にも父親と相談しており、「延命治療はしない」と病院に答えました。

変わりに、酸素マスクと抗生物質の投与で治療を行いました。効果がなければ、もしものときを覚悟しないといけない、危険な選択です……。

幸い、効果があって、見たところ順調に回復。
回復しだすと早いのも、この病気の特徴。
遅くとも週末には退院する見込みです。

父親も、わたしたちも、普通の生活に戻ります……(ーoー)=3

しかし、いったん壊れた肺は、治癒することはないのです……。
これからも、急性憎悪と安定期を繰り返しながら、次第に病状は悪化していくことが予想されます。
リハビリなどで、病状の進行を少しでも遅らせることが、これからの対処になります。