こんにちは、助手の村木です。
遠野遥さんの本、面白そう…!名前とお父さんがBUCK-TICKの櫻井さんやってことをなぜか知っていて、でも作品は読んだことなかったので読んでみようと思います。首藤さんにならって好きな作家さんの紹介をしようかな。
わたしの一番好きな作家は上橋菜穂子さんです。小学生のとき学級文庫で何気なく手に取った『精霊の守り人』は人生を変えた一冊と言っても過言じゃないくらい。異界と現世の重なる世界で、無敵の女用心棒が、帝と異形の者に同時に追われる幼気な皇子と逃避行する冒険譚です。続編も全部面白すぎて生活放り投げてシリーズ読みほしてしまいました。
代表作はそれ以外にも、NHKで獣の奏者エリンとしてアニメ化された『獣の奏者』、本屋大賞受賞作でこのたび映画も公開される『鹿の王』、などなど。児童文学としてくくられる作品も多いですが、大人が読んでもおもしろいことは請負いです。政治と宗教、後継ぎ問題、地域信仰など、今思えば小4の学級文庫に置くにはかなり重たいテーマが出てきます。
すべてファンタジーなのですが、世界観の構築がもう見事。上橋さんは人類学者でもあり、社会システムや文化などの描写がリアルなんです。着るものなどの暮らしの描写が丁寧で、とくに食べ物はどれもおいしそうなものばかり。ときおり挟まる平和な暮らしパートにひたすらに癒されます。でもそんな日々は長くは続かないのが物語のお約束ですが…
冒険活劇としても、異世界体験ものとしても超逸品なので是非読んでみてください!