ダムの奏でる

情報源

何の予備知識もなしに始めたダムめぐり。
 近所にあるダムとして知っていたのは、小渋ダム、吉瀬ダム、美和ダム、高遠ダム、箕輪ダム、松川ダムくらいのものでした。
 最初に行った小渋ダムで天竜川の図がありダムの位置が記されていました。こういうのをネット検索してダムを探せばいいかななんて、大雑把に考えていました。まぁ、最初は天竜川水系を見て回ろうか、なんて。
 
 「天竜川水系 ダム」と検索してヒットする、国土交通省のサイトに「天竜川流域図」があります。解像度が低く見難い図ですが、これを見て大久保ダムの存在を知ることになります。さらに美和ダムの上流にもう一つダムがあるのに気が付きます。戸草ダムとあります。
 Wikipediaで検索してみますと、堤高140m、堤頂長300mとかなり大きい。これは見に行かなければならないと思いましたが、聞いたことのないダムですので、山奥にあり簡単には見に行けないのではないかと思いました。そこでストリートビューでどんなところか確認すべく、Googleマップ上を三峰川上流を辿って見るのですが、、、
 無い。 いやいや、300mもあるダムなんだから見つけられない訳ないでしょうと、天竜川流域図と見比べながら探しますが、やっぱり無い。Wikipediaにだって載っているのに。
 で、そのWikipediaをよく見てみました。
曰く、「…天竜川水系三峰川(みぶがわ)上流部に計画しているダムである。 」
 
 計画しているダムである
 
まぁ、よく読まない私が悪いんですが。
 実在していないダムだったのです。
 
 さて、そんな勘違いをしたところで、次のダムの探し方を考えます。
Googleマップ上でエリアを選んで"ダム"と検索します。これでいろんなダムを見つけられました。写真も投稿されているので分かりやすいです。この方法で15ヶ所くらい見つけて行ってきたのですが、そのうち面倒になってきました。
 
 ダムの一覧みたいなものは無いのか?
 
はい、ネット検索。見つけました。最初からこうすればよかった。
(財)日本ダム協会の『ダム便覧』。都道府県別のダム一覧があり、これをもとにDamMaps(高根たかね氏の個人運営サイト)が作られています。これらが今後の最大の情報源になります。また、ダム愛好家の先達の皆さんのホームページやブログなども参考にしております。
 
 PCを立ち上げるのが面倒なときは、本をパラパラと眺めるのもいいです。2冊買いました。ネット情報は膨大過ぎますので、基本からの全体的な情報が俯瞰しやすい本は良いものです。写真撮影の参考にするため写真集も一冊買いました。
ダムの歩き方 ダイヤモンド社 萩原雅紀 監修
ダムの教本 秀和システム 宮島咲 著
ダムを愛する者たちへ スモール出版 阿久根寿紀/神馬シン/宮島咲/琉 著
 
 少しずつ知恵がついてきました。
 
ここで衝撃の事実。「ダムめぐり」といいながら、ダムの定義を知らずにいたのです。
「川にある水を堰き止めるでっかいヤツ」程度にしか思っていなかったのですが、ダムには定義があって、「要約すると『河川の流水を貯留または取水するため、河川管理者の許可を受けて設置された高さ15m以上の構造物』」(『ダムの教本』P7より)となっています。15m以上というのがミソになります。
 それまでに見た、吉瀬ダム、大久保ダムなど該当しないのでダムではないことになります。『ダム便覧』にも載っていず不思議に思っておりました。ここで納得です。
 
 その後、ダムめぐりするに当たって行っていること。
ネット上で下調べします。
Googleマップとストリートビューで、経路や車が止められそうなところ、写真を撮れそうな場所を探します。
『ダム便覧』や先輩諸氏のサイトで、ダムの概要や写真を見ます。
そして、DamMapsで目的のダム周辺を地理院地図で表示し、印刷します。
実はこれがとても大事です。山の中にあるダムは携帯の電波が届かないことが多いのです。現地に着いてから調べようとしても無理。印刷して、駐車可能場所や撮影ポイントをマークしておく必要があります。あとは、ダムカードの配布場所もメモしておきます。地理院地図はGoogleマップに現れない道も記載されているので役に立ちます。
 
 このように準備して、ダムめぐりに出かけるようになりました。
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