三原舞依がついこの間までSPで滑っていた「戦場のメリークリスマス」。
自身の人生を重ねて滑っている、と聞くたびに「?」となっていた私。
戦メリって戦時下の国籍の違う兵士同士の交流やら、対立やらを描いていて、奥が深いと言うか、意味が判りにくいと言うか、不思議な世界観の映画なんですよね。別に反戦を声高に掲げてる映画ではないけど、見終わって悲哀を感じる辺り、やっぱり戦争の悲惨さを伝えてるのかなと思うし、でもユーモアや滑稽さもあって、単なる戦争映画でもないわけで。
そんな映画に自らの人生を重ねようがないですし、
三原舞依はおそらくこの映画見てないねと思った私です。
曲の世界観だけでこの曲を選んだんだろうと思う。
とてもいいプログラムだし、映画音楽を使って滑るからと言って、映画を解釈する必要もないんですけど、もう少し映画に通じるダイナミックさや明るさがあると良かったですね。
「曲を聞くだけで泣くこともあった」とのことで、ちょっと曲に入れ込み過ぎじゃない?とも思いました。その結果、繊細さや儚さというものは伝わってきたけれど、物足りなくもあったよね。(衣装も地味だったし)
シーズン後半になって元気がなくなってきた時には特にかな。同時期に韓国のイ・ヘインが台頭してきて、彼女のダイナミックなプログラムなんか見てると、三原のプログラムに弱々しさを感じてしまったりもして。
うーん、私だったら戦火を現すような赤系の衣装を選んで、儚さもいいけど、もっとダイナミックに、映画の世界観も盛り込んで演じたいなあと妄想してみたりしました。
「メリークリスマス、ミスター・ロレンス!」のセリフと共にビートたけしの笑顔で終わる最後はあまりに有名。
やっぱり映画音楽を使うフィギュア選手には映画を見てもらいたいと思いますね。