下記記事は、今年1月亡くなった文月との介護の思い出記事です。ブログの記事を整理していましたら、未投稿のままお蔵入り(この後すぐにお姉ちゃん猫葉月の癌が発覚したので)になったおりました。今現在ペットの看護をしている方々へ毎日の自宅輸液・強制給餌・投薬は、必ずしもペットにとって嫌なことではない。。。というメッセージも含め、こんな面白い猫が旅行会社に住んでいたことを、知っていただきたく投稿いたします。
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文月が逝ってもうすぐ3週間・・心に寂しさのスイッチがあって、些細な事でスイッチON。苦しいな~と思うと、楽しかった看護中の思い出が次々に思いでされ気がつくと苦しいから楽しかったな~に変わっています。過ぎていく時間と楽しかった思い出が、寂しいと思う心の処方箋になっています。
強制給餌・自宅輸液をされている今看護中の方へ
いろいろな方と話して、多くの方が「かわいそうな事をしている」という意識の中でされている事が多いように感じました。文月も毎日強制給餌・自宅輸液・投薬しておりましたが、文月を見かけた方全員が「幸せそ~」と言っていました。毎日強制給餌・自宅輸液・投薬は、必ずしも「かわいそうな事」ではない・・と、楽しんで看護すればいい時間の延長になる事を、そのいい時間が失った時自分の寂しいという心の支えになるという事を、心の片隅にでもおいてもらえたら嬉しいです。
腎臓病末期にもかかわらず垂直壁登りで、壁の上から入り口を監視している文月14歳。接客中よく「今からドン!って大きな音が鳴りますから」とお客様に忠告していました。なぜ?って・・文月が壁の上からキャビネットの上に降りる音を、事前に忠告していないとビックリされるので目の端で壁から降りる素振りがみられたら忠告していました。
猫じゃらし大好き!だった文月。前回書いたように接客中遊んで欲しくて猫じゃらしをくわえて私の後ろをウロウロ・・・
お客様:「あっ猫だ♪」
私 :「はい。危篤のばあちゃん猫です・・」
お客様:「危篤?そんな風には見えないけど」
私 :「数値的には、危篤なんですがね・・」
お客様:「なんか幸せそうだよ」
しばらくするとお客様が突然大笑い!何だろうと後ろを向くと・・・猫じゃらし1本をくわえたまま器用に前足を使いながら2本目を必死にくわえようとする文月の姿が・・黙って見守っていると、猫じゃらし2本くわえに成功!得意げな雄叫びを上げながら再度私の後ろをウロウロ。「1本で遊んでくれないんだったら2本でどうだ!」てな事?思わずお客様と一緒に大笑い~そんな日もありました。
仕事・看護・家事で、毎日寝るのはAM02:00前後。。しかし飼い主が躊躇・遠慮をしない看護をしているからか?文月も遊びに関して躊躇・遠慮はしませんでした。1時間から2時間おきに「寝てないで遊べ~」と大騒ぎ!ここでも猫じゃらしをくわえて「投げて♪」と。。仕方なくベットからリビングへ猫じゃらしをポ~ン「ウニャー」と喜びの雄叫びを上げながらリビングへ。。私しばらくすると・・取ってきました~とまたまた喜びの雄叫びを上げながらベットへ
さすがにギブアップした私が起きなくなると今度は。。。猫じゃらしをくわえたまま顔の上をダッシュで横断柄の部分で私の顔をピシャリ・・・・・
「痛い~ヾ(`Д´*)ノ」
で起きあがると、鼻の上に見事な1本線せめて横断する時は、爪をしまってほしかった。。。よ?接客業なのに(´・-・。)クスン
更に。。猫の肉球って冷たいですよね?その冷たい肉球を、起きない私の頬にグリ~と押しつけ・・・
「冷たい~l(≧∇≦)l」
と起きた私に、したり顔の文月。。。
毎日自宅輸液・強制給餌・投薬・抗生物質の注射etcやってた毎日でしたが、こんな風にお互い楽しく騒がしい毎日でもありました。だから文月が亡き今、「この世に生まれて嬉しい・楽しいが一杯あった文月の一生」を心の奥で確信でき悲しみが少し薄れるような。。そんな気持ちです。会えて良かった。一緒に時を刻めて良かった。そんな看護を、皆様も出来るよう心から応援します。
最後に文月の事で泣いて下さったお客様方、本当にありがとうございました。