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支流からの眺め

中共国のありようと国民の本音は?

 米中の対立関係は徐々に深刻度を増している。もっとも血生臭い軍事問題では、台湾に対して米国から武器供与や戦術指導が進められている。人権問題では、チベット、ウイグル、香港などの抑圧政策だけではなく、女子テニス選手個人の性的関係という個人的な事案までもが大きな争点になっている。武漢ウイルスの起源についても追及を止めていない。AUKUS、Five eyesや日本も含むQUAD、民主主義サミットなどの戦略的な国際協調も米国主導で進められている。

 中共国も負けていない。相手を武力で脅し実力行使する。香港、ウイグル、南シナ海が実例である。ソチ五輪の直後にクリミア侵攻した露国にならい、北京五輪の後に台湾に侵攻するかもしれない。その次は、わが国の領土である。武力が使いにくい相手には、浸透作戦で政治経済文化のあらゆる部門に入り込み、時に賄賂、性的手段などを使って籠絡し、世論を誘導する。アフリカなどの途上国には、経済援助や技術援助を餌にして味方につけようとしている。

 自分が批判されれば、前に述べたように(文末)、疑惑を強く繰り返し否定するだけでなく、同じような批判を相手に返し、弱みを抉り出し、筋違いでも難癖をつけて相手の信用度を損なう。気に食わなければ、幼児顔負けの大声で喚き散らす。米国の人種差別やわが国の靖国問題などは絶好の標的である。約束事は相手が守ることで、自分はご都合主義でいく。経済的利益と武力で相手を従わせ、批判には理路もなく反論を繰り出す、その独善的な粗暴さに周囲は辟易としている。

 国民は人民と呼ばれ、国名をはじめ、人民解放軍、人民銀行、人民元などに刻まれている。しかし、民の原義は「眼を潰された隷属民」との通り、国民は情報遮断のなかでモノ扱いされている。統治者に対して敵意はあるが敬意や信頼はなく、それ故に、支配者は監視と恐怖政治を続け、従う者は全幅の絶対服従を表現し続けなければならない。国民の間には血縁以外の共同意識はない。この統治形態は、古の周公の仁徳による王道と対比された、利と武を恃む覇道そのものである。

 金・暴力と血縁だけしか信用できない社会は、がん組織にも似ている。正常組織では、個々の細胞は分に応じて機能を全うし、全体の調和を維持する。がん組織はただ増殖するだけの細胞から成り立ち、果たすべき役割を無視して周囲に浸潤を続ける。細胞同士も生存を競い合い、時に自壊して滅びる。他民族の侵略を数千年間受けた結果が、この末法の極道社会である。しかし、これこそがその地の人民の世界観に適合する社会なのであろう。つまり、この形態はこの先も変わらず続く。

参照:新型コロナウイルスの起源調査
https://blog.goo.ne.jp/tributary/e/32aabf630af91ab761b6a11aef8df0fa


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