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支流からの眺め

最近の(15)―流動する国際情勢と日本

 国際情勢が流動的だ。烏露戦争の幕引きが始まった。その情勢に呼応するように、旧ソ連の国々では政権が交代し、中東ではシリアの政権が倒れた。欧州では、英首相は左派となり独仏の政権も揺らいでいる。いずれも、トランプ就任を控えてそれに適応または対峙しようとする姿勢の現れにみえる。

 その中で朝鮮半島情勢は異質だ。戒厳令を出した尹大統領の窮地は理解できる。野党は閣僚弾劾を繰り返し、予算などの承認も得られず、国政はマヒ状態だ。一方、尹氏側には身内の汚点を隠蔽する意図もあった。弾劾は免れたが事実上の解任状態で、早晩、本当に解任されることになるだろう。

 大陸や半島の人々には民主政治は馴染まないようだ。必要な一定以上の一体感が国民に共有されていない。損得勘定だけで動けば力がモノを言う専制政治となり、利害関係だけのすさんだ国情となる。元検事総長さえも身内への違法な利益誘導に嵌るとは・・・、民族の性の根深さを思い知らされる。

 次期大統領と目されるのは親中・親北の李在明氏だ。歴戦の左派闘志で疑惑も多数抱えている。それでも支持されるのは、現体制に不満な人々が多いからだろう。幸か不幸か、北鮮は韓国を敵視しており南北統一はないだろうが、韓国が反米・反日になることは確かだ(文末の過去のBlogも参照ください)。

 日本にとっては厳しい対半島政策を展開しなくてはならない。その危機にあって、安全保障の専門家と言われる石破氏は、よもや日本の安全保障の基本が日米関係にあることを忘れてはいないだろうな・・。その態度が中共国に寄りのようで、反米の様相を呈しているのが恐ろしい。杞憂でないことを祈る。

 その中共国も内政が破綻しつつある。給与不払い、無差別殺傷事件、子供の自殺が多発しているらしい。苦し紛れからか、SNSに介入して、その影響力を利用して反日感情を煽っている。加墨経由で米国をフェンタニル漬けにしようともしている。トランプの対加・対墨関税強化はその対抗処置だ。

 最後に被団協のノーベル平和賞だ。これは日本国民の姿を世界に知らしめる好機だ。人類の大多数は平和で安全な世界を望んでいる。己が受けた非道な原爆の惨禍を人類の非戦の希求に昇華させることが、他の民族にできるだろうか。日本人は人類の先達なのだ(過去のBlogも参照ください)。

 


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