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支流からの眺め

お盆休みの日記―諏訪の花火と首相の後任

 本年のお盆休みは、体温越えの酷暑続き、南海トラフ地震の恐怖、首都圏に向かう台風7号の動向と、散々な自然条件にあった(大事には至ってないのは幸い)。政局では岸田首相の総裁選不出馬宣言の衝撃が走った。この騒々しい中、諏訪湖祭湖上花火大会を観覧する機会に恵まれた。

 この花火大会は昭和24年に始まり、8月15日を定例として開催されている。戦後復興に併せて規模は順調に拡大し、数字は不確かだが、4万発の花火、40万人の観客数、その観覧料と地元を主とする1億円近い寄付金など、日本最大級の花火大会であることは間違いない(動画の検索可能)。

 花火大会を評する身ではないが、特に印象深かったことを述べたい。まずは、湖面を利用した花火の演出、周りを取り囲む山々が生み出す反響効果だ。もう一つは、古代より自然と祖霊を祀ってきた縄文の息づかいと、諏訪大社に象徴される鎮魂と祈りの心だ。

 旧盆時の花火は、ご先祖様がお帰りになる送り火でもある。祖の魂が永久に子孫を守り続けるというのは、縄文人の直感だろう。更にこの大会は、先の大戦で亡くなった方々の慰霊でもある。その霊は、敗者ながらこの地に祀られたタケミナカタと符合する。

 印象に残ったのは、花火の美しさや晴れやかさ、技巧の妙や音響との調和などだけではない。あの火や音が、戦場に響く大砲、戦火に逃げ惑う住民を襲う焼夷弾にも思えた。定番の「宇宙戦艦ヤマト」の衝撃波は、あの戦艦大和の乗組員が体験した爆撃の再現なのだろうか。

 華やかな花火を美しいと感動し、花火師の腕と技に声援を送り、仲間と共に夏のひと時を楽しむことは大いに結構だ。それに加えて、こと諏訪湖の花火大会は、鎮魂の、平和を祈念する、そして敗者の怨念にも思いを致す行事・神事として、この先も続いて行くことだろう。

 話題は変わり、岸田首相の不出馬宣言だ。その直前には、地震を理由に中央アジア訪問を突然中止した。これは、国民には日常生活を継続と言いながら自分は重要な外交日程を中止するという、思慮を欠くやり方だった。要はやる気が失せたのだ(お疲れさま)。

 すぐさま、次期総裁の話で盛り上がっている。自民党総裁そして日本国首相が抱える課題は、自己利益に偏る自民党の規律、無誤謬に拘る官僚の制御、米国と中共国との外交調整だろう。それらに満遍なく対応するには、女性のT氏が最適だが・・。

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