(朝日新聞14面オピニオンのvoice声の読者の投書記事)
首相発言 枕高くして眠れます
派遣社員 松下勝朗(神奈川県 76)
安倍内閣の発足以来、心配で夜中に目を覚まし、それから眠れないことがよくありました。
「原発が再稼働されるのではないか」「集団的自衛権の行使が容認されるのではないか」という二つが心配だったのです。
しかし、最近の安倍晋三首椙の発言で本当のお考えを知ることができました。
首椙は「原発の再稼働」について「世界で最も厳しい安全基準にのっとり、再稼働を進めたい」と繰り返しています。
世界一厳しい基準をクリアした原発であれば、あの悲惨な東京電力福島第一原発事故のようなことは二度と起こらないということでしよう。
次は「集団的自衛権の行使容認」です。
「他国と協力すれば、抑止力が高まる。戦争に巻き込まれることがなくなる」とおっしゃいました。
集団安全保障で自衛隊の後方支援の活動範囲が広がることにも「危険はないのは明確」と断言されました。徴兵制復活への懸念には、「憲法上ありえない」ときっぱり否定してくれました。
孫が兵隊にとられることはないのです。私は枕を高くして眠れます。
安倍首相、ありがとう。安心していいのですよね?
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投稿した読者は、今年76歳、原発が再稼働と集団自衛権の行使容認と徴兵制の復活への懸念のため「心配で夜中に目を覚まし、それから眠れないことがよくありました。」とあるが、本当か、無知なのか、大袈裟だ。どんな人生だったのだ、この人。
この年になって論理的思考の欠片も何もない。
「『集団的自衛権の行使容認』です。『他国と協力すれば、抑止力が高まる。戦争に巻き込まれることがなくなる』とおっしゃいました。」とあるが、この投稿者は、自分で物事を考える力がないのか。
朝日新聞の反政府的歪曲報道を鵜呑みにし、首相が心配は要らない旨発言すれば、安眠できるといっている。
素朴で愚か者、朝日新聞の読者の典型である。
魯迅の「阿Q」と同じではないか。
『阿Q正伝・狂人日記』」の表紙
訳者・竹内好によると、
阿Qは後退的社会の生み出した後退的人間のシンボル
人間の解放を妨げる意識内部のガンとして描かれている。
「『集団安全保障で自衛隊の後方支援の活動範囲の活動範囲が広がる』ことも危険はないと断言されました」とあるが、集団自衛権と後方活動の範囲の広い狭いは直接的には関係ない。
安倍首相がどれだけ軍事知識を持っているか分からないが、安倍首相の言うことをすべて支持できるものではない。この投稿者が安倍首相発言の、いつの、どの部分の発言を捉えていっているのか分からないが、集団自衛権も後方活動も理解していないことは明らかである。
「徴兵制復活への懸念」などの文言が出てくること自体、普段、平和や国の安全保障をまともに考えたことがない証拠である。
世界中の国で徴兵制を採用している国は何処の国か、また採用している理由は何かなどは皆目分かろうとしていない。「孫が兵隊にとられることはない」から、安心か。日本国には“兵隊”は存在していないことぐらい分からぬか。日本には軍隊は存在していない。
存在しているのは、“軍隊もどき” の準軍事組織である自衛隊であり、その“隊員”、“自衛官”である。
「孫が兵隊にとられる」とは、なんとも奇妙な言葉だ。
自衛隊を軍隊と認めて “兵隊”という言葉を使ったのか。
であるならば、集団自衛権の行使容認を懸念することは、滑稽だ。この人物は、物事をまじめに考えたことがないのであろう。
愚者の楽園、お花畑の発想だ。
自衛隊が装備する最新式の兵器を鈍らな若者が操作できるはずがない。
いわんや普段の訓練演習にも耐えられない。足手まといは、敵より怖いのだ。あなたの孫なぞ、自衛隊に入るべきではない。
76歳になった男が、自ら考えようとせず、捏造記事を報じて恥じなかった朝日新聞に毒されたのか、それとも、共産党だけが “利用” する元自民党の野中務、古賀誠や加藤紘一のクズ者が共産党の「赤旗」で軍国主義の再来、徴兵制復活などと煽ったことに毒されたのか。
日中両国は、100年を経て国も国民も、その体質が入れ替わったようだ。中国は一党独裁軍事大国の道へ歩んでいる。
他方日本は、100年前の中国人朝鮮人のように “ご主人様” “旦那!”と強い相手に媚び諂っている。
このような卑屈な体質の人間をモデルに、中国の作家・魯迅は「阿Q」を世に出した。この投稿者の体質も阿Qと全く変わらない。
朝日新聞は国民に真実を伝えることなく、対米英戦争に国民を駆り立ていった。
戦線の拡大を煽り戦況を刻々と伝えることによって新聞は部数を飛躍的に伸ばした。
戦争で一番儲けたのは朝日新聞だった。
読売新聞戦争責任検証委員会『検証 戦争責任Ⅰ』
中央公論社 2006年10月
「私は枕を高くして眠れます。安倍首相、ありがとう。安心していいのですよね?」と朝日新聞のいいたい事を読者に言わせている。
「安倍首相、ありがとう。」とは何だ、この豹変振り、卑屈さは何だ!
戦前は軍部と一体となり軍国日本を鼓吹した。戦後は米国や左翼に擦り寄って、読者獲得、商売に夢中だった。今、慰安婦問題の出鱈目さが暴露されたため旗色が悪くなった。
肝心の韓国では、「基地村」で働いた売春婦が韓国政府を訴えた。
朝日新聞や米国及び韓国政府の反応が見ものである。
「安倍首相、ありがとう」とは、気持ちが悪い。
だから朝日新聞は信用できないのだ。