理研の笹井氏自殺 医師が死亡を確認 小保方氏の指導役
MSN産経ニュース 2014.8.5 10:40
兵庫県警などによると、5日午前、神戸市の理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)に隣接する先端医療センター病院の医師が、笹井芳樹CDB副センター長(52)の死亡を確認したという。
笹井氏は新型万能細胞とされた「STAP細胞」の論文を執筆した小保方晴子氏(30)の指導役。今年1月に理研が成果を発表した記者会見にも同席しており、論文疑惑が発覚した後も、細胞が存在する可能性を強調していた。
笹井氏は兵庫県出身。昭和61(1986)年に京都大医学部を卒業。平成15(2003)年に理研に入り、25年から副センター長を務めている。
36歳の若さで京大の教授…世界初、ES細胞から網膜
県警や理研によると、笹井氏は5日午前9時前、CDBに隣接する先端医療センター病院内で、ひも状のもので首をつっていたのが見つかったという。
笹井氏は新型万能細胞とされた「STAP細胞」論文の筆頭著者である小保方晴子氏(30)の指導役で、論文の責任著者にも名を連ねていた。1月末の論文発表会見にも小保方氏とともに出席した。その後、論文に疑義が示されたことを受けて、論文の撤回に同意していた。
笹井氏は昭和61(1986)年に京都大医学部を卒業し、内科の研修医を経て京大大学院へ進学。神経伝達物質の研究で知られる中西重忠教授(当時)に師事し、博士号を取得した。平成10(1998)年には、36歳の若さで京大再生医科学研究所の教授に就任した。その後、理研発生・再生科学総合研究センターに移り、23年にはマウスの胚性幹細胞(ES細胞)から立体的な網膜を作製。世界初の成果として注目を集めるなど、日本の再生医療研究で先駆的な役割を果たしていた。
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科学の発展のためにこれからも研究していただけたらよかったのにと残念思う。小保方氏の「STAP細胞」の論文捏造問題が発覚して以来、マスコミの小保方氏“叩き”は目に余るものがあった。
理研は小保方氏のみに責任を押し付けるような姑息な対応に終始し組織温存に汲々としてきた。
学会や学者は私学出身の若い女性が脚光を浴びたことに嫉妬したかのよう反発していた。 皆が寄ってたかって “小保方氏叩き” の醜態を演じていた。
「STAP細胞」論文の捏造問題を通して、冷静な議論をしなければならぬ学者の世界は、実は名誉欲と金銭欲が絡んだどろどろした世界であることが、門外漢の私にもよくわかった。
ここまで叩いたメディアの責任は大きい。逸材の死は、日本の損失である。
『花の命は短くて苦しきことのみ多かりき』は、昔、女性作家が好んで色紙に書いた言葉。今は、男が実践する。
言いたい事は沢山あるが、今はただご冥福をお祈りしたい。