イルカの追い込み漁「守っていく」…太地町長
YOMIURI ONLINE 2015年05月21日 20時54分
水族館のイルカの入手方法を巡り、「日本動物園水族館協会」(JAZA)が「世界動物園水族館協会」(WAZA)から会員資格を停止された問題で、和歌山県太地町の三軒さんげん一高町長は21日、WAZAから残酷だと警告された同町のイルカの「追い込み漁」について、「合法に行われており、町は守っていく」と主張した。
自民党の捕鯨議員連盟などの合同会合に参加した後、報道陣の取材に答えた。
JAZAは20日、WAZAに残留するため、加盟水族館に対して追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を禁じることを決めた。三軒町長は、この決定について「苦渋の選択だったと思う」とおもんばかる一方、「世界から、日本が追い込み漁を『駄目だ』と認めたように思われる可能性がある」と危惧した。
一方、WAZAは20日深夜、JAZAの決定を「歓迎する」との声明をホームページに掲載した。
水族館、イルカ飼育減を危惧…追い込み漁禁止で
YOMIURI ONLINE 2015年05月21日 09時00分
水族館のイルカの入手方法を改めることで「世界動物園水族館協会」(WAZA、スイス)に残留する道を選んだ「日本動物園水族館協会」(JAZA、東京都)。
多くが「追い込み漁」に入手を頼ってきた加盟水族館には、「繁殖がうまくいかず、飼育頭数が減るのでは」などの不安が根強い。一方、これまで通りWAZAのネットワークを使って希少種などを入手できる見通しが立った動物園側からは安堵あんどの声が漏れた。
「繁殖だけで安定してイルカが確保できるとは思えない。将来、日本の水族館からイルカが大きく減ってしまうのでは」
中部地方の水族館の担当者はそう危惧した。繁殖には専用のプールや専門知識を持った飼育員が必要で、生まれても、すぐに溺死するケースもあるという。
「JAZAから離脱し、追い込み漁によるイルカ入手を続けることも検討する」と明かしたのは、ある水族館の担当者。近畿地方の水族館館長も「JAZAが分裂しかねない」と懸念した。
別の中部地方の水族館担当者は「イルカは寿命が長く、すぐにいなくなるわけではない。繁殖できる施設で生まれたイルカを、各水族館で融通していくしかないのでは」と語った。
これに対し、WAZAのネットワークを通じて海外の動物園からホッキョクグマの入手を計画している「札幌市円山動物園」の田中俊成園長は、「WAZAから抜ければ計画が頓挫すると心配していた。残留は歓迎」と安心した様子で語った。九州地方の動物園園長は、「動物園も以前は捕獲のみで動物を確保していたが、今は繁殖が主流になった。水族館もその方向に進んだ方が良い」と話した。
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「合法に行われており、町は守っていく」「世界から、日本が追い込み漁を『駄目だ』と認めたように思われる可能性がある」と太地町長。WAZA(スイス)に残留で安堵する動物園、イルカ入手を危惧する水族館と反応さまざまであるが、動物愛護の動きはいまさら始まったものではない。従来どおりの手法は永遠に世界の潮流の中で許される保証が無いことくらい、動物園、水族館及び水産業界などは考え付かなかったのか。追い込み漁自体については「残酷とは思っていない」と強調。
「20日夕、東京都内で記者会見を開いたJAZAの荒井一利会長は、『「WAZAには、追い込み漁のどこが残酷なのか、何度も質問したが回答がなかった』と納得いかない表情も見せた。」にいたっては、日本人の他国と処する姿勢の“甘さ”の典型である。
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外堀も内堀も埋められた
イルカ漁禁止漁禁止を叫ぶゴロツキのようなシーシェパードが大樹町をうろついている。彼らの背後にいるもの、資金を提供するもの、彼らを心情的に支持するオーストラリアやニュージーランド、アメリカ、ヨーロッパの国々が控えている。これらは、とても動物愛護、イルカを殺すなといえる資格などないものばかりである。イルカが可愛そうか、それなら牛に馬、豚、犬などを殺して食べることは可愛そうではないのか。彼らは歯より柔らかいものなら何でも食べる輩ではないか。民主主義を標榜するアメリカにいたっては、白人警察官は黒人をむやみやたらと射殺する事件が頻発している。イルカは可愛そうだが黒人は虫けら同然か。もっともらしい綺麗ごとを声高に叫ぶのは、ある種の魂胆があるからであろう。
【イルカも鯨も獲るな】
イルカを獲るな鯨を獲るなと主張する国が、南極の領有権を主張しないなら“美しい”が、実態は醜悪な魂胆が見え隠れしている。捕鯨禁止を叫ぶオーストラリア、ニュージーランドなどは南極大陸やその周辺の大陸棚を時刻の領土とする野心は無いのか。一皮向けばこれらの国がイカサマペテン師であることがわかる。
米国から生きかたを提示され他不思議な国日本
イルカの捕獲は単に水族館だけの問題ではない。日本の生き型が問われているということである。スポーツ界同じで、日本がダントツに強ければ日本に不利なルールを作る。柔道、スキーのジャンプ、浅田真央のヒギィアスケート、水泳など例を上げたらいくらでもある。戦後の日本は外国が提示する“生き方”・・・・・憲法・・・・を受け入れ“生かされてきた。毛mm法は自ら作り上げたものでも国民投票で賛否を問うたものでもない。それ自体不思議と思わないで70年経過した。他から与えられた生き方を嬉嬉と受ける体質は卑屈である。
奇妙な”世界遺産”憲法前文 日本人の願望が、例えそれが日本にとって“善”なるものであっても他国に受け入れられるとは限らない。軍艦島の世界遺産申請も然り。日本人の他力本願的な体質は、憲法の前文の精神とまったく変わらない。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」。今、このような願望が通用する時代ではない。他国が我が国の“生存”を保障してくれそうもない。それぞれの国には国家生存の戦略やエゴがあり、そのため国益の衝突がある。それを超克する戦略を日本にあるのかということである。戦略の無い国家は挫折する。