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8.人間4-1

2010-12-08 00:00:46 | birch99的「黎明」考察
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●人間

・人間とは、そしてその本質とは何でしょうか。物質的ヴァイブレーションでの表現媒体で
ある肉体でしょうか。感情や思念を表わす心でしょうか。または潜在意識の奥底に表現され
ている、高次の精神活動でしょうか。それとも、これらの全部でしょうか。これらの問いに
ついて、次のようなとても良い比喩があります。

・電線をまず電気モーターに結び付け、次に電球に繋ぎ、最後にモーターに接続します。こ
れらの三種類のエネルギー変換装置(表現媒体)に共通の電流を流したとき、ヒーターから
は熱が、電球からは光が、そしてモーターからは力がそれぞれ表現されます。つまり眼に見
える姿を持たない電気が、それぞれの表現媒体の性質に応じて、五官を通して知覚できる三
種類の現象を生じさせたわけです。
しかしながら電気そのものは、これら三種類のエネルギーの表現のどれでもなく、あるいは
全部を合わせたものでもなく、これらの現象の背後に在る共通した本質であるわけです。こ
れと同じ様に人間も、肉体や心、あるいは高次の精神活動のどれでもなく、またこれらを皆
合わせたものでもなく、こうした現象の背後に在るものこそが人間の本質なのです。

・仏教では総てのものが仏で在ると教えています。ここで言う仏とは、後の分類でいう大日
如来(マハー・ヴァイロチャナ・ブッダ)に相当するものですが、善人も仏で在り、悪人も
仏で在り、山川草木魚禽獣類の一切が仏で在ると言う真理です。

・宇宙そのものが自分自身を認識するために、現象界に形を採って顕れてきたもの、それが
修行中の人間の姿で在ると言うわけですから、修行とは、現象世界で自分自身を認識する行
為(自覚)であり、宇宙全体の偉大なる創造活動と一致する御業であると言うことに成りま
す。
なお、修行という言葉は、サンスクリット語の原義では「気付く」という程度の意味であ
り、努力を伴うというニュアンスではないことを知っておいて頂きたいと思います。

・「真理を悟る」と言う言葉の意味は、私達人間の本質が、この宇宙全体を創造している、
大いなる生命そのもので在ると言う真理を、意識の体験として識ることであって、知識とし
て知るのではないと言うことです。この体験は現象的に看れば、意識がブッティ体の波動領
域を参照している状態であり、物質的ヴァイブレーションから見れば、ひとりひとりの人間
が、普遍意識の状態を自覚したときの内部感覚として生じるもので、外側からどのような手
段を使ったとしても、この体験を証明することはできません。

・多くの人々、特に西欧の伝統文化の中で育ってきた人達にとって、論理的証明法は信仰と
もいえるものですが、そもそも論理的な証明に用いる観念や、考え方の筋道そのものが心の
中の創作物であり、実体のないものであって、精神的レヴェルの波動のひとつに過ぎませ
ん。
ですから論理的証明法というものは、ある状況について、内部に矛盾のないモデルを与える
ことができるという点で、現象世界での用事にはある程度役立ちますが、実在に対しては全
く無力なのです。
「黎明 上巻」 葦原瑞穂 太陽出版より
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よく人間を車に喩えて、運転手があなたの本質いわゆる魂であり、車を肉体とする記述が
あります。運転が荒ければ、車も故障し易くなりますし、事故のリスクも生じます。また、
丁寧に綺麗に乗ってやることも、肉体を大切にすることに繋がります。

このような比喩は、物質的な肉体を大切にするための表現ですが、最近では心の持ち方が、
身体に与える影響も随分とクローズアップされるようになりました。運転手と車のような
分離された表現以上に、心と身体には密接に関係があるということですね。

上記の電気の比喩の場合、電気は、熱・光・力といった五官で捉えられる波動領域への転換
の表現なのですが、更に、電気は、通信機器を経由すれば電磁波にもなります。低周波増幅
で音までは五官で認識できますが、高周波増幅の電磁波となれば五官では認識できない波動
領域の表現となります。

仮に、電気が普遍意識であるとすると、私たちの個的表現はコンセントに差し込んだプラグ
につながる通信機といったものなのでしょうか?いわゆる無線領域で通信し合う事が、現世
での他者とのコミュニケーションであり、更に波長の短いこの世には存在しない領域での通
信が、直感や第六感覚や、霊界(普遍意識の通信機)からの信号を受信することになるのか
もしれません。

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