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9.普遍意識5-1

2010-12-15 00:00:12 | birch99的「黎明」考察
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●普遍意識

・二十世紀の後半までの地球人類の平均的な意識は、ほぼ物質的ヴァイブレーション世界
と、それに関る事で生じる感情及び思念の精神活動に集中されていて、地球生命系という、
宇宙の中でも極めて特殊な生命の表現の場を構成していました。ここで特殊という言葉を用
いた背景には幾つかの理由があるのですが、その中のひとつの要素として、地球圏では歴史
を遥かに超える長い期間にわたって、「ほとんどの人が普遍意識を自覚していない」という
現象が起こっていたことが挙げられます。この現象を別のいい方で「分離感を持つ」とも表
現しますが、具体的には、ひとりひとりの人間が自分と他人(この言葉そのものが、分離と
いう迷いを表現しています)もしくは自分と外の世界とが、全く別々の存在であると信じ込
んでいるような意識の状態が造り出されていたことを指しています。

・「周囲から独立した個人」という感覚が生じるのは、私達の多くが物質世界という幻影の
枠組の中にどっぷりと浸かっていて、ひとつの肉体によって制限された意識の状態で外の世
界を認知していたためであり、更にはこのようにして造られる世界観が、肉体の五官から入
ってくる情報のために本来の状態から制約されている特殊なものの見方に過ぎないにも拘ら
ず、それ以外の視点に立った経験が意識の表面には全く上ってこないために、客観的な把握
ができなくなっていたからです。

・そもそも意識と言うものは、ひとりの人間の肉体の脳を構成する細胞や、そこに生じてい
る電気的もしくは化学的変化等の、物質的レヴェルの現象に起因するものではなく、宇宙の
一切の出来事を生ぜしめている原因である、唯一の生命のひとつの側面であると言うこと
を、まず理解して頂かなければなりません。つまり個体のひとつひとつに、独立した生命や
意識が生じているのではなく、唯一の生命が様々な個体の中に同時に顕れているのであり、
この生命のひとつの側面である意識もまた、唯一つの意識が色々な個体を通して同時に表現
されているのです。

・本来の意識階層には、このような分離した意識状態というものは実在していないのです
が、地球のメンタル・レヴェルまでの波動領域では、物質的ヴァイブレーションの世界観が
絶えず想念として反映され続けているために、時空間や、他から分離した個体が恰も実際に
存在しているかのように見える、地球圏独特の表現世界が生じています。このような正しく
ものを観ることのできない状態の意識で知覚される外の世界のうち、物質レヴェルを除いた
ものを一般に幽界と呼んでいます。
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肉体の制限から解放されれば、この二元的な思考は解除されるのでしょうか。幽界では、
しらばくはこの二元的思考は続いているようですが。

ここで述べられている「唯一の生命」を前回同様に送電線から送られてくる「電気」に置き
換えてみるとより解り易くなるかもしれません。電子機器や電化製品は、プラグをコンセン
トに差さなければ動きません。電子機器や電化製品が我々の肉体で、命が電気であると・・。

しかし、この考え方では、幽界を表現していませんね。肉体を失ってもしばらく残り続ける
二元的な精神思考・・・。もし電気に刻印が行われ、記憶を持ちしばらく維持されるような
事があれば面白いのかもしれませんが。(蓄電するコンデンサーや充電バッテリーで比喩で
きるかもしれませんが、思い浮かびません^^;;)

シルバーバーチの霊訓より、類似箇所を抜粋します。
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(名前は霊界へ行っても地上時代のままか?)
身元の確認の上でそうしておく必要がある人は地上時代の氏名のままです。その状態が人に
よっては何百年も何千年も続くことがあります。しかし、いつかは地球の磁場から超脱しま
す。そうなると、その人の本来の霊格によって存在が確認されるようになります。地球の引
力圏から脱すると、つまり地球とのつながりで暮らしている段階を超えて純粋に霊的といえ
る段階まで到達すると、ある種の光輝を発するようになり、それを見ればそれが誰それで、
どの程度の霊格を具えているかが一目瞭然となります。
(霊訓2 P153)

こちらは本質的には思念の世界、思念が実在である世界です。思念の世界ですから、思念が
生活の活動の表現のすべてに形態を与えます。他界直後の世界は地球のすぐ近くにあり、も
のの考え方がきわめて物質的な男女が集まっていますから、思念の表現もきわめて土臭く、
考えることがすべて物的感覚によって行われます。
ですが幽界の生活にも段階があり、意識の開発とともに徐々に、着実に、土臭さが取れてい
きます。そして生命というものが物的な相を越えたものであることが判りはじめます。そし
て自覚が芽生えると次第にそこの環境に反応しなくなり、いよいよ本当の霊の世界での生活
が始まります。こうして死と誕生(に相当するもの)が何度も繰り返されるのです。
(霊訓4 P124-5)

地球は宇宙の惑星の中でも最も進化の程度が低い部類に属します。が、それなりの進化の目
標があります。同時に、進化とは永遠の過程でもあります。完全ということは永遠に達成
できないのです。なぜなら、完全に近づけば近づくほど、その先にまだ達成すべきものがあ
ることを知るからです。
(霊訓11 P177-8)
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