【 空港会社】 シンガポールエアライン
【 旅程 】ソウル→シンガポール(ファースト)1泊→マレーシア10泊→シンガポー ル1泊→デリー(ファーストスイート)1泊→アグラ4泊→デリー1泊→シンガポール(ファーストスイート)→ソウル(ファースト)→FUK
【 ホテル 】( シンガポール ) リバーサイド2泊 ( クアラルンプール )フォーシーズンズ3泊 セントレジス 3泊 バンヤンツリー 4泊 ( デリー ) ホリディイン エアポート 2泊 (アグラ )ダブルツリーヒルトン4泊
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エピソードその4
シンガポール空港のスイートクラスは夢のようなひと時だった〜。
スイートクラスラウンジはドンペリもロブスターもチョコレートも好きに注文できて、
人生でおそらく初めてチヤホヤされて、ウットリ放心状態で降り立ったのは
…デリーだった。
ウチらは気を引き締めた。
MRTでデリーまで行って、アグラ行きの電車のチケットを買わなければならなかったからだ。
ネット情報によれば、10人中8人はまんまとインド人の手中にはまり、
旅行会社に連れて行かれて、高額なアグラツアーを売りつけられる、とか。
デリー駅まで行って、とにかく駅二階の外国人専用切符売り場までたどり着けば何とかなるらしい。
まずMRTデリー駅から電車の出るデリー駅に徒歩で行って
駅東口から西口に通り抜けて二階に上がって、外国人専用切符売り場を一目散に目指さなければならない。
下調べは十分にした。メトロ駅から目的地までの道順、地図、写真も下調べ済み。
MRT駅からデリー駅には居並ぶリクシャのお兄さんの手を払いのけ難なく2〜3分でたどり着いた。
だが駅東口から西口に通り抜けるのに、どの通路にもインド人が立っていた。
日本人と見るや通せんぼのお兄さんが、ここは通れないから案内する、
って言うからついて行くと、旅行会社に案内出来るリクシャのお兄さんが待ってる。
あら、ご親切に…って、アホか!
やっと通れる通路に出るとインド人の駅員みたいなヤツが、荷物検査をして、
「ここは切符を持っている人しか通れない」と道案内をしてくれた。
ついて行くとリクシャのお兄さんが待ってる。
このやり取りを3度ほど繰り返して、もういい、ってキレて駅の外回りの道に行って、
陸橋の階段や坂道を上り下りして40分くらいかけて
やっと外国人専用切符売り場にたどり着いた。
辿り着きさえすれば…
ドアの前に役人っぽいヤツが立ってて、パスポートを出すように言い、
パスポートを見ながらどこに行くか聞いてきた。
先客の日本人もいた。
アグラ、と答えると
「今日来てアグラ行きが取れると思ったのか?」
と呆れた顔で聞いた。ヘッ、アグラで今日泊まるホテルを予約してんのに………
呆然としてると
「ニューデリー駅から出るアグラ行きならあるかもしれない、から一階の68番の窓口に行きなさい」
仕方なく68番窓口とやらに行くと、インド人のお兄さんがいて、
ここでは今日は売り切れだが、直接ニューデリー駅に行って買いなさい、案内してあげるから、と。
ついて行くとリクシャのお兄さん。
まあ、アグラ行き電車はニューデリー駅からも出てる事は調べてたので仕方ないか、と
ナンが府に落ちないけど、成り行き上
「500ルピー」「何を言う100だ」と一悶着して、着いたのは旅行会社だった。
お、おそるべしッツ!インド人!
私にはないッと思ってたのに…連れて来られるんだ〜〜!旅行会社。
…………なんて感心してる場合じゃない!
白人のイケメンのお兄さんがツアーを勧めてきた。
「えー、(まんまとここに連れて来られたマヌケな)オネーサン〜、よーこそ〜、
アグラ行きのツアーなら1泊2日でホテルも付いて、
あなたにだけ特別、な、なんと!たったの8万円! 」
「まあ、ステキ、私にだけ特別に?
でも残念、ホテルとってるからツアーには行けないのよ。電車で行くからいいわ」
「ま、ま、待って、モチロン電車、今日行きたいなら、ここでしか取れないよ!
そうだな、君のために特別に一番良い電車をたったの8万円でとってあげよう」
「まあ、安い、たったの8万円!(ってか、何でさっきのホテル付きツアーと同じ値段なんだよ)
じゃ、せっかくだからお願いしようかな〜」
……… ってなるかよ、💢
…このクソ外人野郎!日本人をなめんなよ。
さっさと元の駅に戻せ、金なんか1ルピーも払わんからな、
大ゲンカしてリクシャに乗り込む。困り果ててるリクシャのお兄さんに
「今なら駅まで戻れば200ルピー払ってやる」と言うと
お兄さんはこちらに分がある、と鼻がきいたらしくリクシャにエンジンかけた。
追いかけてくるガイジン。
ガイジンは息を切らしながら走ってきて、わざわざスマホの翻訳画面を出して
「オマエみたいな観光客は初めてだ、、」と。
ハラたつ〜、
「バカやろー、テメエこそ人の時間何してくれちゃってるんだー、このカス〜!」
走り出すリクシャから身を乗り出してすったもんだ罵倒し合いながら
元の外国人窓口へ戻った。まったくなんてヤツらだろう。
ここで午前中潰したらその日のうちにアグラにたどり着けないかもしれないのに。
再度外国人切符売り場に行って、今度はドアを開けて中に入ると普通に切符を売っていた。
普通とは言っても切符を買うのに1人30分〜1時間程かかっていた。
はあ〜😩なんじゃ、このエラそうなおばはんは…
他のスタッフと大声で怒鳴り合いの喧嘩始めたり、
お茶入れたり。インドはこれでよく社会がまわるなぁ、
一人分の切符発券するのに日本だったら5、60人は行けてるな。
何度ケンカする?お願い、仕事して…。
ヤキモキしてる私にさっきの日本人が声をかけてきた。
「ゆっくりですね、インドは」
「ホント、今日着けるか心配で」
私達は日本語で散々インドの悪口で盛り上がった。
この人は2度、旅行会社に連れていかれたそうだ。
ウチらの番が来て、時間はかかったけどすんなり
今日のアグラ行きと帰り4日後の切符も買えた。
往復一等で1人2千円ほど。先の外人野郎何十倍もふっかけてやがって💢
ただし人口世界一多い国の首都のホームなので、無駄に広くめっちゃわかりにくいし
英語も通じないし、電車は名前で探す必要があったし、先ほどの日本人の友人は8時間遅れた電車に乗ったそうだ。
タミル語放送のみだし。やっと電車に乗ればウチらの指定席にインド人が座ってるし、
アグラのホテルにたどり着いた時は全気力を使い果たして抜け殻のようになってた。
無事タージマハルにも行ったよ。うん、キレイだった。
…でもね、もうホンッと、インドはないわー!
ホントだってば〜、今度こそ(泣