猫と共に余生を穏やかに過ごす

猫との生活記録が主です。
サブでヘルニア闘病記事も有りますが、徐々に趣味の記事へと移っていきます。

たったひとつの冴えた(おやつの)やり方 つばさ日記2022-05-02

2022-05-02 14:21:47 | 日記

近頃、つばさのカリカリ補充間隔が100時間近くになったため、おやつを制限しました。朝昼晩にウインナーをひとつだけにしました。このやり方自体は、なかなかに冴えたやり方のひとつで、実際、カリカリ補充間隔は平常時の50時間程度に戻りつつあります。あ、御存じない方のために改めてご説明しておきます。ウチではつばさに朝夕、カリカリを出すやり方はとっていません。完全自由食べです。夜中にゴソゴソと食べている事も多いです。こんなえさのやり方をすると、太りすぎるのではないかとご懸念の飼い主さんもおられるでしょうが、つばさの場合は合っているようです。事実、カリカリを食べずに困っていたくらいですから。体重増加も止まっています。私の顔の上に座れるくらいです。恐らくですが、その猫の性格によるのだと思います。つばさはいつでもカリカリがある環境に順応しつつありまして、二、三泊程度の長期不在時にも不安がありません。水も井戸水バケツから飲みます。トイレは三個あります。

さて、お気づきの方はいないような気もしますが、この記事ではつばさのおやつネタにかこつけて、一人の作家とひとつの作品を紹介したいと思います。

作品名は「たったひとつの冴えたやり方」です。筆者は「ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア」です。作品の知名度は、一部のアート界隈では非常に高く、この冴えた邦題をオマージュした作品がたくさんの分野に存在します。号泣したい気分の時にお読みになることを強くお勧めします。早川から文庫が出ているはずです。私はSFマガジンに掲載された時に読み、衝撃と感動の雨あられでした。好きすぎて買った単行本は私の他の宝物と同じ運命を辿りました。要は、親に無断で捨てられました。当時、私はこのSFマガジンという高価な月刊誌を愛読していました。めくるめくようなアメイジングワールドに連れていってくれる、大切な雑誌でした。光瀬龍氏を知ったのもこの雑誌ですし、百億の昼と千億の夜の原作小説を買おうと思ったのもこの雑誌の影響です。後年、光瀬氏の同書改訂前後におけるあとがきの変化をおいつつ、光瀬氏の心境を研究した解説論文がSFマガジンに載ったそうです。実に手に入れたいです。当然のことながら、大量にあったSFマガジンのバックナンバーも親に捨てられました。邦訳の文体はキャッチーでライトノベルか、と思えるくらいです。挿絵も完全に少女漫画です。しかしその内容は・・・。ここでは書けません。ぜひ、ご自身でお手に取って読まれることを強くお勧めします。お勧め度合いとしては、長編化されるまえの短編の、非常にキレのあった「アルジャーノンに花束を」を超えます。いえ、アルジャーノンも物凄いのです。しかし、「たったひとつの冴えたやり方」は格がちがうのです。(私の中では、です)

さて、私がSFマガジンを愛読していた時に、雑誌にひとつの訃報が掲載されました。ティプトリーが猟銃自殺を図ったそうです。その前に、夫を射殺していました。詳報は来月に、と記載されていたので、ここに書く内容はおそらく、混同された私の記憶だと思います。彼女が、というか、ティプトリーが女性だという事を、訃報で知りました。というか、SFマガジン編集部の方々もそうだったのではないでしょうか。この点、事実誤認があるかもしれません。あえて検索しませんので真実を知りたい方は検索してください。とにかく「ジェイムズ」は女性であることを隠すペンネームだったのです。ティプトリーの真の顔を知る者は担当編集者と編集長(アメリカです)とあと一人くらいだった、との記述も覚えています。

これ以上の衝撃はないほどでした。誌面を見つめ呆然としていました。あの時のことは今でもはっきりと覚えています。家族に言っても誰も何も理解してくれませんでした。おたく道は誰からも理解されない厳しさがあるのだとこの時に知りました。ティプトリーは若いころ、CIAかDIAに勤めていたそうです。もちろんフロントではなくバックです。この時の様々な経験がペンネームに男性名を使う決心をさせたのでしょう。そして創作の元となる得難い経験をしたのでしょう。ベッドに寝た切りの夫をなぜ射殺し、その後自ら命を絶ったのか、完全に予断ですが、想像はできます。もしかしたら、夫も同意していたのかもしれません。していなかったのかもしれません。あえて書きませんが、みなさんも同じ想像は出来ると思いますし、実際、今この瞬間も同じような苦労をしている方もおいでかもしれません。ティプトリーの作品は「接続された女」(ご予想の通り、サイバーパンクです。つまりは草薙少佐です、はい。)をはじめ、商業的な成功を収めたものも多いです。経済的に苦労していたとは思えません。つまり、世の中にはお金では買えないものがある、ということなのではないでしょうか。

お金で解決できることはあっさりとしてしまったらいいと思います。私がいま、かつての宝物を再び取り戻そうとしているように、です。しかし、あの日に感じた感動、感情はもう取り戻すことができません。近いものは感じ取れますが同じではありません。悔いなく生き、そして死ぬためには、どのように日々を過ごして行ったらいいのでしょうか。たぶん、生きている内にこれを悟ることは出来なさそうです。


自然の力により、またもや中神社への行き道を変更です つばさ日記2022-05-02午前

2022-05-02 11:35:07 | 日記

★添付できなかった写真を追加しました。グーグルドライブは削除してもゴミ箱を空にしないと容量を圧迫したままになるようです。

昨夜は21時くらいから照明を点けたまま、断続的に寝ました。眠たくてしょうがなかったのですが、某オークションサイトで落札したいものがあったためです。三回、短い睡眠をしましたがその度につばさは枕元に座り、髭ツンツン攻撃を仕掛けてきます。口の臭さはマシで、少し口内炎がマシになったのかもしれません。風邪の具合は相変わらずで、鼻水をあたりに振りまくし、鼻から垂らしているし、息もしんどそうだし心配です。気温差が激しいのでなかなか治らないのかもしれません。というか、12月に引き取ってから、ずっと風邪はひいています。猫エイズのせいで治りが悪いという事もあると思います。

結局、落札はできないものもありました。気が付くとエコーがずっとアラームを鳴らしていました。まずいと思って起きてPCを見ると時刻が過ぎていました。深夜に最終時刻を持ってくるのはやめてほしいです(笑)。

変な寝方をしたので2日朝は寝坊しました。といっても四時半には起きました。星空が見えないのは寝坊だと考えています。毎日二十時には寝たいです。毎度のように朝は忙しく、やることをさっさと済ませます。中神社へ行きましたが、先日変更したばかりの行き道ですが、更に変更を余儀なくされました。道に草が生い茂っていたのです。一晩でこんなに変化するのかと驚きますが、私の庭も荒れ放題です。まあ、雑草の花でも愛でようか、と言い訳にならない言い訳を考えています。というわけで、明日から行き道は車道を通ります。自然の力の前には無力だなと感じました。さて、いつも中神社に行く前には家の裏を偵察するのですが、ちょっと色々ありました。

まずは今日の太陽が面白いです。雲がかかって、まるで満月のようでした。

次に、あまり来ない小鳥用に餌を置いていた小皿が強風で落下して割れていました。溝にも破片が落ちているのですが、水が溜まっていて手を入れたくないので数日待ちます。春の嵐というやつでしょうか。

カマキリの卵ですが、穴が開いていました。つまり、孵化し終えています。上からゴミ箱の蓋をしていたのですが、隙間があったのか、そこから全員、逃げ出したみたいです。いつの間に出ていったのでしょうか。来年はもう少し蓋を厳重にしたいです。動画を撮りたいだけですが。

中神社でのストレッチはごくあっさりとしたものでした。非常に背中の調子がいいです。天気に関係がありそうです。春の嵐の影響が神社にもありました。参道の階段には、小さな松ぼっくりみたいなのが無数にあって、良い足の裏への刺激になっていたのですが、こんなに綺麗になりました。

自然の力で色々な事が起こります。私は、いわゆる自然崇拝者ではないのですが、それでもたいしたもんだなあ、くらいの感想は持ちます。寝坊はしたものの、良い朝でした。ちなみに今夜もオークションの締め切りがあります。時刻は21時くらいで、起きてるかどうか、これまた不確かです。ちょっとだけwowsをして、別の記事を書きたいと思います。漫画になかなか時間が回せません。

そうそう、大事な事を書き忘れるところでした。つばさの爪が抜けました。今朝は寒くて石油ファンヒーターを付けたのですが、なにやらつばさに落ち着きがありません。爪とぎ台があるのにつばさ用じゃない絨毯の上でガリガリやってて、いつもと様子が違います。見に行くと次に出す写真のような爪が落ちていました。

猫の爪が抜けるのは、「ねこのきもち」のふろくを読んで知ってはいたのですが、ちょっと驚きました。つばさは部屋がそこそこ暖かくなってから、外に出たい素振りを見せたので、扉を開けました。すると一階に下りていって、なにやら遊んでいたようです。二時間ほどたったさっき、戻ってきました。爪とぎ台の上で完全にペタンと座っています。ちょっと息が荒いような気もします。また聴診器で様子を診ようと思います。徐々に息は安定していきました。

 


【超短文】「あにこれ」というサイトについて

2022-05-02 11:11:17 | 趣味・興味

去年の12/7、つばさがウチに来たタイミングで、他の私事が一気に増加し、てんてこまいになりました。それまで私はタイトルにもある「あにこれ」というサイトでアニメの感想を半年くらい書いていました。それなりに親しい方もでき、順調に楽しんでいたのですが、一気にアニメの視聴ができなくなりました。

それから半年が過ぎ、この間にヘルニアを発症し、更に余裕がなくなりました。というか、よく救急車で運ばれて入院せずに済んだものだと、自分でも感心してしまいます。現在も色々な事が進行中で、その一部を老後の楽しみのためにブログにしている訳ですが、少しずつ状況に余裕が出来てきました。そのため、「あにこれ」へのアニメ感想の投稿を再開しようかと思っています。

少し規約を調べたのですが、「あにこれ」に投稿した記事内容は、自分自身であれば自由に転載できるとのことでした。なので、あにこれに出した記事の一部は、ここにも投稿しようかな、と思います。アイコンは「破裂の人形」=バングドールですので、すぐに判ると思います。もし興味のある方は閲覧だけでもしていただけたらと思います。記事内容のノリは、本ブログと全く同じで、変なノリです。

どのくらいの頻度であにこれへの投稿ができるかは自信がありませんが、まずは去年の秋アニメの感想で、中途半端になっているものを少しずつ思い出しながらしていきたいと思います。新作を観る余裕はしばらくはなさそうです。


2022-05-01夜 アンドロメダ・ストーリーズ B5版 第二巻 感想+アニメ版との比較感想+日常のこと その1 本記事原稿が一回消えて涙目

2022-05-01 20:31:21 | 趣味・興味

第二巻の表紙は、以前紹介した通り双子です。妹は腹巻をしていないのも言及しましたね。いったい、二人は何を見つめているのでしょうか。表紙裏には竹宮氏のあいさつ文があります。そういえば、確かに「地球へ」の時もアニメ化が原作終了前でした。熱のある内に早く映像化したかったのでしょうが、作者を困らせるので自重してもらいたいです。おかげさまで、このような例は近年、減っているように感じます。原作者の力が相対的に上がっているのではないでしょうか。カラーポスターが見えますが裏から行きます。

裏表紙をめくるとアニメ版のカットが少しだけ載っていました。虫眼鏡で良く見ます。良い物は良いですね。またアニメ版を観たくなりました。「恵」の押印が見えます。押印なのかな? さらに戻ると巻末はアニメ特集でした。カットはそれの「その5」でした。順に見ていきます。もちろん虫眼鏡です。その1。原画さんは四人・・・。シナリオ原本を見ながら気づいたのですが、「アランシャン」って「阿修羅」だったのですね。光瀬氏も好きだなー。おー!、という所でシナリオが終わります。その2は両氏のインタビューです。光瀬氏。「完璧は愚かさの一種です」 ふむふむ。イルの過去を物語にするという構想もお持ちだったという事ですが、叶わず残念です。実写版を仮定した場合の配役希望まで出ていました。錚々たる面子でした。今は国会議員とか、むにょむにょ・・・。竹宮氏。イルは牛若丸、なるほど。イマジネーションの重要さ、判ります。脚本の辻氏のインタヴュー。見事な発言がありました。開き直っている・・・。プロドューサーの田宮氏のインタビュー。陰影と背景について。「夏への扉」での手法を更に発展させた、と。あとは「アニメ化反対」の意見に「どんと来い」と胸を貸しています。どちらも開き直りが大事みたいです。

ものを創る時には妥協が必要になるんだな、と感じました。だれしもが理想的な制作環境に居るわけではないですから、当然の事です。商業的に成功しないと次がなくなります。この作品の事だけを考えていては飯を食っていけないのだな、と感じました。対比したいのは、もちろん、庵野氏ですよね。クリエーターは大変です。エヴァを完結させてくれて、「ありがとう」。

その3。絵コンテが3ページです。虫眼鏡の曲面を膝で綺麗にしながらページをめくります。

と、ついつい検索地獄に嵌っていました。イルの物語をきっと誰かが書いていると思うのですが検索にかかりません。ミクシィまで登録してしまいました。これがあるからネットでの検索は危険なんですよね。時間があっという間に経ってしまいます。ニコニコにあったエンディングまで観てしまいました。絵コンテに戻ろうとしたのですが、時間が来ましたので外出します。つばさは何故か、トイレに置いてあるバケツの井戸水が好みのようです。

いま、書き終わった感想を投稿せずに誤って消してしまいました。がっくりしています。気を取り直して、もう一度書きます。テンション低めです。

まず、その3の絵コンテですが、非常に字が小さかったです。老眼鏡と虫眼鏡です。更に写真に撮ってPCの画面で拡大です。じっくりと読み込みますと、アニメ序盤の記憶が蘇ってきます。このようにして原画さんに伝えていくのか、と感心します。もはや伝統芸能の域ですね。簡単に真似できるものではないと思いました。

その4は竹宮氏によるキャラデザです。字が薄くて読みにくかったのですが、上と同じ方法をとりました。当たり前なのですが、目茶苦茶絵が上手ですよね。はい、書くまでもない事でした。これのイルも相当にカッコいいです。その5は前述の通りで、ふろくは以上です。

表に戻り、ポスターを見ると、なんと二枚ありました。

二枚とも素晴らしく綺麗です。特に二枚目のイルが二枚目です。(意外に消えた内容をそのまま書けるものですね。かなり省略しましたが)

さて、カラーページは4枚で、第一巻と比べたら物足りないです。ポスターが一枚増えたのと、価格を上げる訳にはいかないため、致し方ないと思います。対象の読者層は当時は年齢が低い層も含まれていたと思います。

内容の感想は明日からにします。ちょっと疲れました。別記事に移ります。


リアル「のんのんびより」の滅亡 つばさ日記2022-05-01

2022-05-01 09:30:09 | 日記

五月しょっぱなから不景気な話題で申し訳ありません。

うちの近所の小学校は「小規模特設校」というちいさな小学校です。複式学級、つまり、同じクラスに違う学年の児童が在籍しています。これには特別な認可が必要なのですが、行政は国からのこの認可を返上し、小中学校の統廃合を進めようとしています。お題目は色々ありますが、要は経費削減です。教育にお金をかけないと日本も、地方も、どんどん衰えていきます。その典型例です。

この小学校には、東京からこの学校のためにわざわざ引っ越してきた親子もいるそうです。はい、完全にリアル「ほたるん」です。越してきたときに、「この小学校は統廃合の対象になっていますよ」という説明はしていたそうです。議会の議員諸氏は一部に疑問をぶつける者も居ましたが、最終的に全員が議案に賛成しました。無い袖は振れないという訳です。国全体の在り方として、教育にもう少し力を入れないと、日本の滅亡スピードが速くなります。どんな国も、いつかは必ず滅びます。今は滅んでいない国だけが残っている状態です。滅亡を少しでも遅らせるために、なんとかならないものでしょうか。

なお、「のんのんびより」では、児童・生徒六人に先生はお姉ちゃんだけという描写でしたが、あと分校長が居るはずです。そして体育や美術、算数などを教えているはずです。つまり、教員一人当たり三人を担当しています。街中だと平均で二十人くらいです。少人数教育には大変な経費がかかります。でも、それが良い点だと感じる者の視点を一切、抜きにした今回の議決に大きな疑問を持ちます。

関係ないかもですが、友人に、日本を代表する大企業に勤める者が居ます。待遇は素晴らしくて、国や自治体に税金をちゃんと払っています。どこかの企業のように税金を巧みに逃げるなんてことはせず、どっさり払っていると聞きます。友人はその税金で企画された地域の行事に参加し、自ら何かを作ろうともしています。いわゆる副業です。こうやって経済は回ると思うのだけど、衰退する一方の私の住む地域ではこのような回転が存在しません。予算は削減ばっかりです。下水道事業も同じです。大多数の地方は同じ問題を抱えています。国を挙げて取り組まないといけないのではないでしょうか。

「のんのんびより」が滅亡すると、徐々に何かが滅んでいきます。最後には国が滅びますが、次に出来る国がもっと良いと保証できるのは今の有権者、つまり市民の力だけです。