まい・だいありー・ばい・えむ ~都わすれ~

振り返れば、まんざらでもない日々をめざす雑記帳。

入院前検査の前編【14】

2019-10-17 12:53:20 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】


1月4日入院前検査で、S病院へ



再診機に診察券を通して出てきた紙の長いこと・・(笑)


まずは、採血。まだ8時過ぎだが、既に多くの患者さんが待ってる。
さーて、待ちますか・・・

ほどなく私の番がきて名前を確認後に採血。
5~6本は採っただろうか。
この病院で初めて採血した時に
「あ~少し肌が赤くなっていますね~アルコール消毒禁止に
しておきましょうね~」と診察券にアルコール消毒禁止の
シールを貼ってもらった。
こんなことは、何十年も生きてきて初めてのことで
さすが大きな病院は違うのね~と思った。

でも、逆に何十年も大丈夫だったってことだよね?

えっ?!私アルコールに敏感だったの?

もう時効だからいいかな?
私17歳の時から夜バイトしていて、
バイトといってもお給料はもらっておらず
良い様に使われていた。その頃は
毎晩ウイスキーをボトル1本空けていました。
で、悪酔いすることも二日酔いになることもなかった。
でも、真っ赤にはなってたな。
で、建設会社の社長さんにお寿司屋さんに連れて行ってもらい
初めて大トロを食べたんだけど、ほっぺたが落ちるほど美味しかったのを
今でも鮮明に憶えている。

話しがそれた。


「初めてのことだし、沢山書いてある検査の順番にちょっと悩んでいる」
と採血してもらいながら言うと
赤鉛筆で、検査要項の書いてあるプリントに番号をふってくれた。
「まずは、採血が済んだから1番に朝ごはんを食べて下さいね~^^
それから、胸のレントゲン。これはあまり待たないと思うから
で、婦人科に予約だけ入れておいて心電図と肺機能に行って
入院説明にいってから最後に婦人科の方が良いですね~」と
丁寧に教えてくれた。優しさに感激。

ローソンでおむすびを買ってドトール前の
テーブルでささっと食べて薬を飲む。
TVはNHKの健康についてを放映中。
なんだ、ワイドショーは流さないのか。

今日からプラビックス(抗血栓薬)は中止だ。
間違って飲まないようにしないと。

胸のレントゲンは待つことなく速やかに終わり、
心電図もスムーズ。問題は呼吸機能検査。
これが結構、大変だった。

呼吸機能検査とは

全身麻酔を必要とする手術では、自分で呼吸ができなくなるため、
人工呼吸器で呼吸の管理を行います。したがって麻酔をかける前に、

①肺の大きさ、②空気の通り道に異常がないかなど、
十分な呼吸機能があるか確認しておく事が必要となります。
検査は、ノーズクリップで鼻を閉じて口だけで呼吸をして、
技師のかけ声にあわせて息を吸ったり吐いたりします。


①肺の大きさ(肺活量)
呼吸機能検査の基本となる検査です。
身長・性別・年齢から予測値を算出し、
予測値に対して何%の肺活量があるかで評価します。

②空気の通り道(努力性肺活量)
普通の呼吸からいっぱい吸ったところから、
どれだけ強く、一気に最後まで吐ききることができるかを調べる検査です。


この②空気の通り道(努力性肺活量)がとっても大変でした。


胸いっぱい息を吸って!

一気に吐いて!!

そのまま吐いて・・・・

まだまだ、吐けます・・・

もう少し吐けます、ぐっとがんばって

まだいけます!まだです、まだです!


コツがつかめない。苦しい・・・・
技師さん、めっちゃ大きな声で応援(笑)してくれますが・・・

これ、3回4回?しました。
眩暈がしました・・・

でも、同じく経験のある友達に聞くと
そうでもない風な・・・
私がへたなのかも^^;



次は、入院支援室へ。
病院の端にあるから結構に距離があり、途中迷子になりそうになる。

番号札をとり、待つこと数分、
少し年配の看護師さんが「どうぞこちらへ~」
銀行の相談窓口のような隣と仕切られたブースへと座る。
ここで、1時間以上を要する。
この日一番長くかかった場所になった。



後編へつづく。
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手術前の日々【13】

2019-10-15 13:26:41 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】



いよいよ手術が現実的になってきた。


今のところ卵巣嚢腫も子宮頚部ポリープも良性ということで
何も分からない時期より、気持ち的には楽になったような気がする。
勿論、手術は怖いし、手術までの間に破裂したら、卵管が捻じれたら・・・
なんて考えると日々が怖い。

とりあえず、インフルエンザの予防接種を受けて、
実家の引っ越しの準備をする。

「色々と忙しくなるぞ。」
と思った瞬間のこの日から胃痛に悩まされることになる。
ストレスは確実に胃にくる。
そして、この胃痛は手術の日まで延々と続いた。

実家は市営住宅に住んでいて、今回は内装の大がかりなリフォームで
9か月ほど仮の住まいに引っ越す。
そして、9か月後にはまた、元の家に引っ越しなのだ。

引っ越してきて約40年。
昭和一桁生まれの母、捨てることが出来ない世代
荷物が鬼のようにある。その整理で毎日通う日々。

私が幼いころに使っていた、カルピスを混ぜるマドラーや
オズの魔法使いのピーナッツバターが入っていたコップ。
アルミでできた小さなお弁当箱やトリスウイスキーの爪楊枝入れ
哀しいけれど淋しいけれどサヨナラした。。。



バタバタと引っ越しも終わり、年末。
相変わらず食欲は無いが主婦なので、お正月はしなければならない。
いつものようにおせち料理を作る。

初詣で手術の成功をお願いしてお守りも。
とにかく風邪などひかぬように細心の注意をするが、
夫が協力してくれないので、イライラする。
例えば、帰宅後手を洗わないとか、咳くしゃみを手で覆わないとか。
神経質になっているので、電車の中でマスクなしで普通に咳する人を
睨みつけたりして・・・ごめんなさいね・・
ついには、どこに行くのも人ごみが怖くて
タクシーを利用するようになる始末。

精神状態が持たないので早く手術を済ませたかった。
でも、手術は怖いので、腹腔鏡の手術の方法など
一切の検索をしないでいた。
ま、結果それで正解だったりするのは術前説明で起こる。
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脳のMRIと動脈硬化度の結果と手術日決定【12】

2019-10-13 13:29:56 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】



2017年10月27日、S病院へ。


梅雨明けから体調を崩した私。
いつのまにか季節は秋になっていた。

まずは、脳神経内科。
S病院は、脳神経内科と精神科が一括りになっている
だから母の認知症を診て頂くときに来たことがある。
あの時は認知症の疑いが確定となって辛かった・・・

この日は1時間くらいの待ち時間だったので楽勝
脳の方は、昨日脳外で聞いた通りなので、説明は簡素。

進行が心配な動脈硬化は・・・


「んー、問題ないけどねーうんうん」
エコー画像を見ながら仰る。

「プラークは・・・あぁ1か所ね。うん、これも程度酷くないし
大丈夫よ~手術受けられるよ~今すぐ何か処置が必要な感じじゃないから」

「で、先生。私の血管は半端なくお年寄り?動脈硬化が酷い?」

「いやいや、動脈硬化はあるけど少しだけ。言われたほどじゃないよ~」



あーそうなんだ♪何年も悩んだ血管のボロさ加減はそうでもないんだ♪
三十代で受けたキャビィ検査で七十代の血管年齢だと指摘された。

http://www.domyaku.net/arteriosc04.html ←キャビィ検査とは



少しの安心感を感じながら、続いて婦人科へ。

婦人科では脳神経内科から既にデータがきてるので
それを読みながら、女医先生は

「うんうん、手術OKね、分かった。じゃ日にち決めましょう。
11月も下旬は今なら空いてるけど、どう?」

「先生、前にも少しお話した、実家の引っ越しがあるので年内は無理です。
すみませんが、来年早々で・・・」


ということで手術日が1月17日。入院は前日の16日と決まった。
1月か・・・インフルエンザが全盛期だな~大丈夫かな~と思ってると

「風邪とかひかないようにね、体調管理気を付けて」

「はい。先生、手術時間ってどのくらいですか?」

「スムーズにいけば30分から1時間かな、でも癒着程度によるから
やってみないと分からない、腹腔鏡でいけると思うけど場合によっては
開腹になることもあるから。」

癒着か・・、ちらっとネットでみた。
卵巣嚢腫で、腹痛があるのは癒着が進んでいる証拠とあった。
どうなるんだろ・・・

でも、もう仕方ないここまで来たのだから。

次回は年明けの1月4日入院前検査で受診。
「血糖の検査があるから朝食抜きで、たくさん検査がありますよ」
そんなことよりも何よりも「個室希望の件を・・・」と私。

「それはね~希望は書いておくけど当日にならないと
分からないから、決定にはならないかな~」と看護師さんに言われる。

個室だ、個室じゃなきゃ安心して眠れない・・・
私は寝たい・・・



医療費 ¥220-
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頭部MRI【11】

2019-10-12 13:35:57 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】


10月26日、脳外科のクリニックにMRIを撮りに行く。

開院して年数が経っていないので、綺麗なクリニックだった。
この受診予約の数日まえに風邪をひき咳が酷かったので、
検査の日を変更してもらう。
次回受診のS病院の予約を取り直すのは大変なので
日にちの調整をしてもらいギリギリの前日検査となった。
昔のように画像を自身で持って行くわけではない。
病院同士でデーターのやり取りができる。
便利な世の中だな。

しかし、タイミングの悪い風邪。
脳のMRIは咳なんて本当にとんでもない。
頭を動かしてはいけないのだから。
でも、不思議なことに魔法にでもかかったかのように検査当日咳がとまった。

MRIの部屋はどこも本当に寒くて、ここでも毛布を沢山かけてもらう。
ここはヘッドホンをつけてくれたのはいいのだけど
頭を動かさないようにするガードが丁度ヘッドホンにきつく当たり
耳が痛かった。音楽を流してくれても結局は騒音で聞こえなくなるので
私的には必要ないかなと思う。
というか、ヘッドホンが「いるか、いらないか」を聞いてくれたらいいかな。

私の後にMRIを受ける感じの女性が、なにやら付添の方に励まされていた。
「大丈夫、絶対大丈夫よ。できる。頑張れるよ」と
初めてのことで緊張しているんだと思っていたら。
数分後、泣きながらその患者さんが現れて
「やっぱり・・無理・・できない」と。
その方は閉所恐怖症らしかった。
きっと何度もチャレンジしてきたんだろうな・・・
辛いだろうな・・・
でも、鎮静剤とか使用して撮影できないのかな?
できるよね?とも思った。


今回は造影剤も使わないので熱くなることもなかったけど
やはり思うのは不安は・・・
「へんなものがついでに写りませんように」



待合室で待つこと数分。
医師から検査結果を聞く。脳MRIはその場で聞けるから良い。



今回も梗塞の形跡はない。動脈瘤もない。
だけど、見えない写らない血管がやはりある。

以前と変わらない結果だった。



そうそう、ものは試しで脳のMRIを撮ってみたい方、

「全然、元気なんですけど、一度MRIをとってみたいです~」
なんて言うと脳ドッグとみなされて
保険適応外になり高額請求されます。
「なんだか、時々頭痛がして・・・」
みたいな自覚症状などをいうと保険適応になるらしいです。

たぶん・・・




医療費 頭部MRI¥7390-
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頸動脈エコー検査【10】

2019-10-09 15:05:00 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】


2017年10月17日S病院、頸動脈エコー検査


この日は、頸動脈エコー検査のみ。
待ち時間は1時間程度。
臨床検査部は初めて行く。


頸動脈エコー検査とは

頸部(首)には、脳に血液を送る頸動脈と椎骨動脈という動脈が走行しています。
この検査では、この左右の動脈の動脈硬化の進み具合や血液の流れを観察します。
頸動脈の壁の厚さ(IMT)を計測したり、
血管内のプラーク(血管内腔への隆起性形状を呈するもの)の有無、
動脈内の狭窄(きょうさく)や閉塞の有無を調べます。



きっと、動脈硬化かなりすすんでるんだろうな・・・

随分と若い頃にも血管年齢が高いと言われたしな・・・

脳梗塞を疑われて入院した時にも血液検査で異常がなかった。
全て正常値で、医師から「なぜこんなに動脈硬化がすすんでいるのか分からない」
と言われた。



検査は女性の技師さんだった。
左右の頚動脈を丁寧に検査する。
10分程度で終わる。
ゲルを暖かいおしぼりで拭き検査室を後にする。





医療費 ¥1650-
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脳神経内科へ【9】

2019-10-08 15:09:54 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】



2017年10月10日。S病院の脳神経内科を受診。


この日はかなり待った。半端なく待った。
私の番が来るまで3時間以上は待った。



「8年前に左半身の異常に気が付き、近所の脳外でMRIを
撮ってもらうと一部血管が見えないところがあるから
総合病院へ行って精密検査を受けるように言われた矢先に
左側の顔の感覚が無くなった感じがしたので救急車を呼ぶと
脳の専門医へと搬送されました。
脳梗塞を疑われましたが、梗塞は見つかりませんでした。
しかし、やはり血管の映らない場所がある。とのことで
10日間の入院。一過性脳虚血障害と診断されました。
この日から予防のためにプラビックス(抗血栓薬)を
服用することになりました」



などを、割と早口に話すと。
うんうん、とうなずきながら
若い男性医師は見事なブラインドタッチで打ち込んでいく。
ほれぼれとする指捌きだった。



「そのとき、あなたの血管ボロボロですよ、
70代の人よりも酷いと言われました」と言うと

「そりゃ、大変ですね~頸動脈のところから動脈硬化の
度合を調べる検査をしましょうね~大丈夫ですからね~
全然痛くない検査ですよ、エコーですからね~」

「それから脳のMRIを撮ってきてね~○○病院とか
○○病院とかあるけどどこがいい?車じゃないの?
じゃ、交通の便がいいとこがいいよね~じゃ○○病院ね、
紹介状持っていってね~いますぐ準備しますからね~」



とてもフランクな医師だ。
目の動き、握力などを簡単に調べて
「OK、OK大丈夫~。じゃ、次回結果を聞きに来てね~
お大事にね~^^」



なにか、気持ちが明るくなるような医師だった。
そんな調子だったから、このあと要らぬことを言い出すのだ。



脳神経内科のあと、婦人科へ

婦人科で「脳神経内科はどうでしたか?」と聞かれ
病気と全く関係のない、

「先生のブラインドタッチがすごかったです♪^^
スピードがとても速くて~」と
アホなことを言った。

「そんなに早いの~へぇ~」と答えてくれたが・・・

あ・・・まずい・・・と思い

「私なんて、何年も触っているのに、いまだに全然上達しなくって~
嫌になりますよ~」と焦って言ったが・・・

悪気ないです・・・ごめんなさい
そのあと電子カルテ打ち込むのスピード意識してるぽい空気が・・・

因みに普通のスピードです。遅いわけではありません。
私なんてめちゃくちゃカメさんです・・・

検査結果が出て、ちょっと気持ちが軽くなっていた。
失言だった・・・


医療費 ¥4750-
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卵巣MRI検査結果【8】

2019-10-07 15:18:39 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】



2017年9月29日S病院婦人科へ



結果を聞きに行きたくない逃げたい
怖い怖い怖い・・・
喉はカラカラ心臓がドキドキする。

もう、恐怖が限界で一人じゃ行けない
友達についてきてもらう。
私はどうしてこんなにも怖がりなのか・・・自分でも驚いている。
性格なのか精神の病気のせいなのか?
それでも過去に数回は悪性を疑われるような検査をしたことがあるが
全て、開業医のところなので緊迫した気持ちにならなかったのであろうと推測。

いつものように長い待ち時間なのに短く感じた。
私の番号が点滅した。
足取りがフワフワする。膝に力が入らない
診察室に入り促され座る。


先生の顔の表情が気になる。


「先日の検査結果ですがー」



きた・・・。



「良性と思われます。」



あぁ・・・

その瞬間、私は泣いた。
大人なんだけど泣いた。
しばらく涙がポロポロと出た。


「先生、ごめんなさい。私すごく怖くて・・・怖くて・・・眠れなくて」


医師は頷いていた。優しい。



「ただし、あくまでも現段階です。
手術して病理で調べないと断言はできませんよ」



良かった・・・。
体の力が抜けた。



MRIの検査結果のプリントと血液検査結果のプリントをもらった。



【左卵巣に77×47×43mm大の多房性嚢胞病変を認めます
この部分の造影効果は非常に淡いです。
この充実性部分の内部にも小さな嚢胞が多発しており、
嚢胞腺線維腫を疑います】

沢山の種類があるらしいのだけど
大まかに分けると、

漿液性嚢胞腺腫
さらさらの液体が溜まった腫瘍で全卵巣腫瘍の15~25%を占めます。

粘液性嚢胞腺腫
粘液が溜まった腫瘍で全卵巣腫瘍の5~30%を占めます。
30㎝を超える大きさに成長することもあります。

皮様嚢腫(成熟嚢胞性奇形腫)
脂肪、髪の毛、歯などが溜まった腫瘍で全卵巣腫瘍の15~25%を占めます。
あらゆる年代に見られますが20-40代に多く見られ、
妊娠をきっかけに見つかることも少なくありません。


私のは、粘液性嚢胞腺腫だろうということ。




腫瘍マーカー
CEA<0.2
CA19-9 7.7
CA125 20.6

すべて、正常値



よく見ると甲状腺ホルモンの検査の項目もあった。正常値だった。
ネットで甲状腺の病気の症状とかなり当てはまっているのに
こうして、そうじゃないという結果が出る。
ネットの情報に気持ちが振り回されて恐怖感が煽られる。
検索してはいけないと思っていても
何かしら安心材料を求めてネットで情報を得ようとするが不安感を拭うことは出来ない。

6年ぶりの血液検査だったけど、どの項目も正常値だった。
コレステロールも中性脂肪も血糖値も全て
本当に全く悪くない。 不思議だ・・・。
むしろ若い時の方がコレステロールも高かった。



友達と院内にあるドトールでお昼を食べる。
久しぶりにちゃんとした食べ物がのどを通る。
精神的なことでこんなにも食欲が変わるなんて。

友達が「良かったね~本当に良かった。」と
自分の事のように喜んでくれた。
彼女とはもう30年以上の付き合いだ。
手を骨折した時にもシャンプーや買い物を手伝ってくれた。
でも、彼女はここの患者さん・・・
数年前に手術をして、今現在も病と闘っている。




今後のこと。
脳MRIと動脈硬化の検査を受けて
手術が可能か調べなければならない。
プラビックス(抗血小板薬)を休薬しても大丈夫な状態か否か。
次回、院内の脳神経内科を受診することに。



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体調の悪さと人の優しさ【7】

2019-10-05 15:22:39 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】




8月に最初に診てもらった婦人科で子宮頚部ポリープと
左の卵巣の腫れを指摘されて、卵巣よりもポリープが気になった。
そのポリープの検査結果を知るまでにお盆があったために2週間かかった。

その間の体調が酷く悪かった。

声が出なくなった。かすれるというか低くなったというか
知り合いにも「声がおかしいね?」と指摘された。

喉が詰まるというか違和感があって、
吐き気がずっとあり、食欲がない。体がだるい。
冷房が強くないのに寒い、足先が冷たい。
当分、測ることのなかった血圧測定を再開して気づく脈拍数の変化
昼間でも60程度、夜間になると50台
以前は70台だったと記憶している。
若干だけど脈拍が少なくない??

私、甲状腺に問題があるのかな?
また検索しなきゃいいのにネットで調べる。
症状が当てはまるくらい当てはまる?

しかし、私の頭はもうポリープのことで一杯。
ここで甲状腺の異常が見つかったとしたら・・・
その現実を受け止められる自信がなかった。

いやいや、きっとかなりのストレスで自律神経が
おかしくなっているんだ。そうだ。

そんな風に思いながら過ごした。


MRIの結果が気になる。
一日が早くて長い。

少しでも気を紛らわそうとお笑い番組ばかりを録画をして見るが
笑えない・・・
大好きな動物番組も見たくない。医療系のドラマが始まると
チャンネルを変えた。


ある日、メガネの修理で繁華街のモールに行った。
待ち時間をベンチに座り、ぼーとする。
歩いている人がみな幸せそうに思えた。
自分だけが不幸のどん底にいるような・・・
ただただ、道行く人を見ていた。
ふと、隣の席に70代くらいの女性が座った。
なにやらカバンから刺繍糸をだし、仕分け作業のようなことを
始めたようだった。

話しかけたい衝動に駆られた。
いや、迷惑だよ、駄目だよ・・・
でも、優しそうな雰囲気についに話しかけてしまった。



「刺繍、されるんですか?」

「あーそうなのよ、もう学生のころからだから何十年かしらね~。
このバッグにしてるのがそうなの、生徒さんにも教えてるのよ」

「長年続けられることがあるのは素敵ですね」

「でも、この年だからね~いろいろとあったのよ~」

「そうなんですか・・・私も今色々の最中で・・・
ポリープが見つかって検査結果待ちなんです・・・」



自分の病気のこと母の介護のことあれこれ初対面の
見ず知らずの方に話した。
その女性は、優しく頷き話を聞いてくれた。



「そうなの・・・私もね何年前かしら、同じようなことがあって
検査の結果、黒でも白でもなくグレーだって言われて結局
手術してみたら白だったのよ~
いろいろ考えて落ち込んだけどね。
それまでも介護なんかで大変だったしね。でもね、
もう、自分の好きなことしよう!我慢ばかりしないって
決めたの。自分の人生だからね~。
あなたは、まだ若い。自分の好きなこと時間を見つけて
しなきゃダメ。大丈夫!きっと大丈夫だから。
あっ!時間!ごめんなさいね。もっと聞いてあげたいけど
姉と約束してるの。元気を出しなさい!大丈夫だから!」



手を振り小走りに去ってゆく姿を見送った。

涙が止まらなかった。
こんな優しいひとがいる・・・。
もう二度と会うことはないだろう。
名前もどこに住んでいるかも何も、何もわからない。

だけど、叶うならもう一度会ってお礼が言いたい。
そして、私も誰かの力になれる人になりたい。
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腹部MRI検査【6】

2019-10-04 15:28:14 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】


2017年9月22日、今にも降り出しそうな空と心・・・

朝は絶食、飲み物はOK。
脳のMRIは飲食の影響は受けないから
絶食などはない。そこが違う。
脳以外のMRIを受けるのは初めてだ。


MRIを撮りに行ったのはまるでホテルのような佇まいのクリニック
CT・MRI・PET検査や放射線治療等のみ行うようだった。
http://www.aoikai.jp/h-heiwa/



検査前、緊張のあまり何度もトイレに行きたくなる私に
「なるべく膀胱に尿をためていてください、その方が写りが良いので」
と看護師さんに言われたが無理。

腸の動きを止めるブスコパンを筋注されてしばらくすると検査室に。
筋注が全く痛くなかったのは緊張のせい?

MRIは、もう脳の方で何度も経験済みなので
五月蝿い工事中のような騒音は大して気にもならず
軽く寝てしまうこともあるくらいだ。
だけど、今日は違う、寝るなんてありえない
そして、心の中では「ついでに違う箇所で変なもの(悪いもの)が
発見されませんように」と祈っていた。

MRIの部屋は冷房がとても効いていて寒い。
機械のために冷房を効かせている。
毛布をたくさん掛けてもらう。

そうそう、遠赤外線下着やヒートテックなどの機能性下着は
発熱し火傷をするおそれがあるので禁止だそうだ。

脳のMRIと違い、腹部なので多少首を動かしても問題ないので気が楽だった。
途中、造影剤が静脈から注射された時は、お腹や腰がかなり熱く感じた。
余りの熱さで不安になりボタンを押しそうになった。
検査は20分程度で終了した。

毛布を取ってもらいながら技師の男性に明るく笑顔で
「お疲れ様でした~」と言われた。
「えらい明るくない?もしかして悪いものが写っていたら分かるよね?
知ってるの?だから敢えて明るく接してくれるの?」
みたいな被害妄想する始末だ・・・どうにもならない。

起き上がるときに軽く脳貧血状態になる。


今日の結果はどうだったんだろう・・・?
そればかりが気になる。

ますます、夜も眠れず疲れがたまる。食事も飲みのも欲しくない。
一日中病気の事ばかりを考える。

「まだ、決まったわけじゃない。大丈夫。きっと大丈夫。
・・・・でも、もし悪かったら?・・・どうする?」堂々巡りだ。



卵巣がん。


調べたい・・・だけど、
あえて、ネットで検索をすることはやめた。
気が狂いそうになるから・・・



そんな時に見つけたある方の文章。


=============================

不安で眠れないあなたへ。


結論から言いますと、どうしようもないです。
でも不調を感じて医者に行ったのだから偉いですよ。
一番いけないのは、不調を感じながら怖いから医者に行かない、です。これ最悪。
明後日CTを受け、その結果は1週間後くらいですかね。
それまではどうしようもないんです。逆に言うと
「どうしようもないことを悩んでも仕方ない」んです。
悩んでどうにかなることであればですが、そうでなければ悩み損です。

何でこんな能天気なことを言っているか?
というと私自身が元癌患者だからです。
現在35歳。手術から2年経ちます。実際癌になると分かりますが、
一生付き合っていかねばならない病気です
(常に再発の恐れと戦っているため)。
なので、今日明日で一喜一憂しても意味がないのです。
どんなにケアをしても再発するときは再発するし、しないときはしない。
では、不安とどうやって向き合っていくのか?
私の場合は「運命」と割り切ることでした。
味噌を自ら作り、田舎から野菜を送ってもらい、
自家製野菜ジュースを飲み、タバコ・酒はやらず、
毎日7時間以上の睡眠。良く体を動かして、33歳で癌ですからw。
俺が癌になるんだったら、他の連中なんて即死だぞ!とw。
但しこの割り切りにだって相当な期間を要します。
私の場合は2か月程でしたが、何年も心の病を抱え続けている人もいます。

まだ結果の出ていないことを心に病むことくらい
バカバカしいことはありません。
もし癌だったら、その時点から「一刻も早く根治する方法を探る」
努力をすれば良いのです。
食欲がわかないときは、自分が食べたいな、
と思うものを少し食べればいいでしょう。
気にしない気にしない。仮に癌でなかったとして、
あなたが明日生きている保証も、
これから100年生きる保証もどこにもないのですから。

==============================

そうだね。
うんうん・・・・そうだね。

少し落ち着いた。




かかりつけのメンタルクリニックで何度か、点滴をしてもらう。
脱水を起こしているわけでもないが
点滴をする。という行為で気持ちが救われるのだ

看護師さんと話をする。
「お腹が出てないから大丈夫、腹水も溜まってないし」
などと、慰めを言ってもらう。
そんな・・・鶏の卵くらいじゃお腹でないでしょう
腹水ってそれじゃ末期でしょ・・・
とつっこみたいところだが・・・

点滴中に少し眠ったかもしれないと思い「私寝てましたか?」と聞くと
「ええ、安らかに^^あ・・・ごめんなさい^^;」

と、笑えるような笑えないような会話をして苦笑い。



次のS病院の受診までの1週間がとても長く感じる。
この時期がいちばん精神的に辛かった。




医療費 腹部MRI ¥10350 
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S病院婦人科受診とK病院での痛い思い出【5】

2019-10-03 15:31:56 | 卵巣嚢腫と子宮頸部ポリープの記録
【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】



かかりつけ婦人科受診から二週間後の9月15日S病院を受診した。



大きな病院へ行く=重大な病気
という図式が幼いころからあるので怖くて仕方ない。


以前、生理の出血が恐ろしいほどあり貧血が酷くなった時に
南区にある総合のK病院へ行ったことがある。

担当医は、良い先生(看護師談)らしいのだけど
淡々としニコリともしないた男性医師だった。
初診の日、貧血でヨロヨロとやっとの足取りで診察室の椅子に座った私が
「先生・・・こんなに出血が多くて・・・
私・・・大丈夫なんでしょうか・・・?」と聞くと、
「あなた、今歩いてきたでしょ!大丈夫なんじゃないの?」
と意地悪なことを言われた。
その時に子宮内の組織を取る検査をしたが
これがかなりの・・・とても痛い検査で気を失いそうになった。
子宮体がんの検査どころではない。
子宮内膜の組織をはさみのようなものでつまんでは切る?
ようなことをしているのか?
7か所くらいだっただろうか?

最初、冷たい優しさのない先生だと思っていたが
検査の途中で私が唸り苦しむものだから
「ごめんね!痛いよね!もうすぐ終わるから!
もう2か所だけ採らせて!ごめんね!頑張って!」と励ましてくれた。
元をただせば、赤ちゃんを取り上げる仕事だ。
この先生、優しいのかもしれない。
しかしながら、今思っても、我ながら良く頑張ったと思う。
でも、できれば安定剤かなにかでぼーっとさせて欲しかった。

診断名は子宮腺筋症だった。
治療薬のホルモン剤は血栓を作りやすくする副作用があるので
私には使えなかった。だから、治療法がないということだった。

その後も出血がかなり酷く、
40cmの夜用ナプキンが30分持たなかった。
だから、介護用の尿とりパッドを使った。
体中の血液が全部出てしまうのではないかと思った。
夜、ふとおしり辺りの冷たさに目が覚めると
おねしょのような大きさの血の海だった。

女性は毎月、血を見るので慣れてはいるはずだが
それでもこの異常さは恐怖でしかなかった。

それが何日も何日も続く・・・
だけど、その頃は生理痛が無くなっていたのだ。
子宮内膜症だと言われた頃から15年間イブをまるで
ラムネ菓子のように噛んで服用し手放せなかったのに。
「あと何回この痛みと闘うのだろうか・・・
早く閉経してほしい・・・」生理の度に思った。

毎日、近所の婦人科でフェジンを注射してもらい。
これ以上酷くなると輸血が必要だと言われた。
鉄剤は胃が痛くなり合わなくて飲めなかった。

止まっては、また始まる。
そんなことが3か月位続いてやっと収まった。

母や、周りの先輩方に聞くと
「あー、あがる前は酷かったよねー」と聞いた。
子宮に病気がなくとも、出血量が増えることは
良くあることだったのかもしれないが、
さすがに私ほどではないらしい。


S病院には母の認知症の検査で2度
私の手の骨折で1度訪れたことがあるが、
先が見えない病気での受診はことのほか緊張した。

担当医は私と同じくらいの年齢の女医さんだった。
これまで、介護を理由に健康診断等を全く受けていないと
いうと、あきれたわ~という顔でため息をつかれてしまった。
自分の体よ?わかってる?と・・・叱られた。

まずは、卵巣のMRIと血液検査。
S病院は、MRIは他院へ紹介しそこで検査をしてくる
というパターンらしい。

内診でポリープを診てもらう。
ポリープを診てもらうたびに出血をするので嫌だった。
その出血をみて現実なのだと落ち込む。

この時点で、先生に言われる。

「検査の結果が、悪性であれば当然手術です。
が、良性であってもこの大きさです、
破裂の可能性もあります。それから卵管が捻じれるという事態になっても
あなたは、抗血小板薬を飲んでいるから緊急手術はできない。
だから、休薬して手術をしましょう。いいですね」と

いきなり手術の宣告を受けてしまった。



医療費 ¥4320-
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