【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
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令和2年分確定申告終了

2021-04-17 11:55:00 | このブログについて
だらだらと、令和2年分所得税の確定申告が終わりました。

2年連続して申告期限が1か月の延長となりましたが、今年は昨年よりも早い時期に延長が決まっていたことから確定申告業務のスケジュールも「延長を前提」としたものとなっていたので、期限が延びたことによる「安堵」や「恩恵」はまったく感じませんでした。

★10万円の影響
基礎控除が10万円増えて48万円になったことによる他の項目へのしわ寄せ(調整)の影響に思いのほか戸惑いました。確定申告作業の一段階として前年数値との比較ということをしますが、前年と収入の内容や金額、結果としての税額がほとんど変わらない人が、申告数値の個別項目の金額が前年と異なるという現象が数多く生じました。

★基礎控除が消える!
長年にわたって38万円に固定されていた基礎控除でしたが、所得水準によって48万円、32万円、16万円、ゼロに分かれました。それにしても「基礎控除ゼロ」、申告書に基礎控除額が記載されないというのは異様です。

★申告書の様式も変わった?
大きく変わったわけではありませんが、「なんとなく」変わったように感じます。第一表の生年月日を記載する欄の移動には戸惑います。一瞬、「消えた!」とさえ感じました。

たとえ今のような緊急事態下でも税法の改正に「待った!」をかけることはできませんが、せめて改正点に関する申告間違いについては過少申告加算税と延滞税は課さないようにしてもいいのではないかと思います。

来年は今年よりも確定申告の期限が「1か月早く」なります。来年のことを考えると、今からあせります。1か月というのは、年間スケジュールに大変な影響をします。