今日 手紙が届いた
見覚えがあるようなないような お名前
端正な筆跡の封書
開いて 文章を見て 思い出した
1週間ほど前
私の目の前を走っていた セダンが
急に 左へ寄り始め
そのまま 側溝に落ちて止まった
目の前で起きた事が信じられなかった
あわてて自分の車を止めて 落ちた車に近寄った
人が出てこない
ドアを開けたら 70代ぐらいの女性・・・
幸い けがもない様子
動転していて 携帯も持っていないという
家に 電話して 保険やさんに連絡して・・・
家族が 来るまで そばにいた
実は 私も動転して こんな時はどこへ連絡すればよいのか
分からなくて ずいぶんオタオタしていた
その女性から
丁寧なお礼状が 届いたのだった
『心細かったとき そばにいてもらってありがたかった』と
左折するべき道を通り越してしまい
あわてて左にハンドルをきったら 側溝におちたのだという
いずれ自分にもやってくることかもしれないと
ずっと思って
そばにいただけだったのだけれど・・・・