遺書はなかったため自殺の動機は不明です。しかし、天皇、皇族という特別な身分により、職業選択や居住地選択の自由がなく、プライバシーもほとんどなく、その他皇室はいろいろと制約が多く宮廷生活は堅苦しいものです。しかも世襲制なので生まれながらにしてそういう人生を送っていくことが宿命づけられています。これを現代社会における世間一般の常識で考えると人権侵害に該当します。彼は皇室の方を護衛する職に就いた人間としてこういうところを目の当たりにして、「天皇制」のある世の中の不条理を苦にして自殺した可能性もあると思います。
遺書はなかったものの、周囲には「仕事で悩んでいる」と話していたとのこと(【過去】報道アーカイブ - 1310948926 - したらば掲示板)。皇宮警察官が「仕事で悩んでいる」というと、自分の仕事のことで悩んでいるというより、「同じ人間なのに天皇、皇族には職業選択の自由がない。こんな世の中どうにかならないだろうか」と悩んだのではないかとも考えられます。
江戸時代には身分を世襲するのは普通のことでした。士農工商の身分制度があったから(なので、職業や居住地は自由に選べるものではなかった)。明治維新以降も華族、士族という世襲の特権階級が存在し、また民法の家制度によって長男は家や家業を継ぐべきとされていました。戦後、華族と士族、家制度は廃止されたのにも関わらず、世襲の身分制度という点で変わりない皇室だけは取り残された形になっています。おかしいと思いませんか?
天皇制は現代に残る(東京都千代田区千代田と港区元赤坂に対する)差別とも言えます。
皇室がらみということでタブー意識が強いためか、(普通の自殺報道と違って)報道では自殺した護衛官の氏名すら公表されなかったようです。しかし、知っておくべき日本の歴史上のできごとの一つだと思います。
さて、今日は衆議院解散しますね。2006年の同日には皇宮警察官の自殺があったことも多くの方に知っていただき、天皇制の人権侵害性などを考える機会となってほしい。近い将来、共和制移行が実現することを強く願います。
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