皇室は現代の日本に不要だと考えています。天皇制は一言で言えば基本的人権や法の下の平等といった、現代社会の常識と矛盾しているからです。
(世襲制のため)職業選択の自由がなく、海外移住、国籍離脱はおろか国内で居住地を選ぶ自由もなく、また、天皇・皇族はその立場にふさわしい品格が要求されるため、言論の自由や人格の自由も侵害されていると言えます。保守派の人によるネット上の書き込みで「将来天皇や皇族の方が左翼的な思想を持たれないか心配」というのがあります。これを見て私は皇室の人間は思想の自由もないのかって言いたいです。
「皇室は日本にとって大切なものだから自由が許されていないのは目をつぶるべき」だと考える方もいらっしゃるようですが、私はそうは思いません。
日本国憲法で門地や家柄による差別をしてはならないとする法の下の平等が規定されたことにより、華族と士族は廃止されましたが、その一方で同様の身分制である皇室が廃止されなかったことは矛盾しています。華族・士族を廃止したのに皇室を存続する必要がどこにあるのでしょうか。
平等との関連でいうと、呼称の問題もあります。皇族は学校において生徒が呼ぶ時も先生が呼ぶ時も「宮さま」と呼ばれるということをテレビで聞いたことがあります。今は学校においてジェンダーフリーの観点から、従来の「くん/さん」で男子/女子を区別するのをやめ、男女とも「○○さん」と呼ぶようになった時代。そんな中で「宮さま」などという特別な呼称で呼ばれる立場の人間がいることを考えるとかわいそうです。
皇室や王室の存在は自殺の要因にもなりえます。この12月オーストラリアのDJがイギリス王族になりすまして看護師に電話をかけ、その看護師が自殺したという事件がありました。2006年には自殺した皇宮護衛官がいて、原因は不明ですが、皇室の方をお守りする立場として天皇制と人権や平等との矛盾に悩んでいたのかもしれません。君主一族が自殺した事例もあります。自殺の起こりやすい身分といえるでしょう。1889年、オーストリアのルドルフ皇太子が自殺しました。2001年にはネパール皇太子が銃を乱射し王族らを殺害した後自殺した事件がありました。ダイアナ妃も何度か自殺未遂をしたそうです。
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