
最後におじゃましたのが「語りべの館」古民家を解体して、復原した立派なお屋敷。
そこで「とんぴんがたりの会」さんから遊佐に伝わる昔話を聞きました。
語りべを直接聞くのは初めてでしたが、なんとも面白いものですね。
「むがーし、爺さまと婆さまが・・・」 と始まるお話は庄内弁で遊佐なまり。
山に「手なが足なが」というお化けがいた3本足のカラスの話。♪
聞きながら想像している子どもが「ちょっと怖い」とささやきました。情景が目に浮かんだのでしょうね。
「へー(屁)いらねがー」という屁売りの話。

おならの話とかって子どもは好きですね。
3つ目の“へあみ”な家族の話。
“へあみ”ってわかりますか?“へあみこき”っても遊佐では言うそうです。
鶴岡だと“せあみ”とか“せあみこき”って感じですね。
面倒くさがり、とかものぐさ、みたいな意味合いでしょうか。
ある夜、家で飼ってる牛が逃げて、やっと刈ったばかりの麦を食べているのを発見した
お父さんが起きるのが嫌で、お母さんを歌って起こそうとする。
起こされたお母さんも起きたくなくて、長男をご詠歌で起こす。
起こされた長男も起きたくなくて、次男を庄内おばこ(だった?)で起こす・・・
「知らない歌いっぱいだった。」と言いながら、
子どもたちはこれが一番面白かったらしいです。
ご詠歌、花笠音頭、庄内おばこ・・・特徴ある歌い方をそれぞれ聞きながら
知らないわりに情景が浮かんだんでしょうね。
私自身もとても楽しく聞きました。
こういうのは地域の財産ですね。
多くの方に聞いて頂きたいと思いました。
あちこちイイとこ取りの一日でした。
遊佐の皆さん、どうもありがとうございました!!