久しぶりの静岡。
関西の山をウロウロとしていたので富士山や中部の山々とは縁がなかった。
昨年夏に初めて静岡へ来て、さあ富士山を見よう!とするも水蒸気のベールに包まれてまったく見えず。
かなり近くまで行っても見ること叶わず。
その冬には山梨側から存分に堪能することになったのだけれど、まさかあれほど見えないものとは思ってもいなかった。
さて、今回の静岡編では富士山の見える山へ登ろうという企画(大げさ)。
ちょうど真向かいにある愛鷹山からの富士山展望が素晴らしいということで、我々はやってきた。
この辺りの山塊を代表して「愛鷹山」と呼称されているようだ(本来の愛鷹山という山頂へは行っていない)。
目指す山頂は「越前岳」。
【十里木高原・越前岳コース】
十里木高原駐車場〜十里木バス停〜(富士急バス)〜愛鷹山登山口バス停
愛鷹山登山口〜山神社(松永塚)〜富士見峠(越前岳・黒岳分岐)〜黒岳〜富士見峠〜鋸岳展望台〜富士見台〜越前岳〜十里木高原駐車場
前日に新東名を清水PAまで走り車中泊。
6時40分
十里木高原駐車場。
駐車スペースは40台ほど。
綺麗なトイレがあり、静かで車中泊にはもってこいだ。
ここから階段を登り越前岳を目指すお手軽コースもある(けっしてお手軽な登山道ではなかったが)。
富士山である。
朝日に照らされて美しいが、なにやら物足りない。
そうだ、冠雪が無いのだ。
2016年冬の富士山
聞いたところによると、先日の台風により雪が吹き飛んでしまったそうだ。
「登山道なんてあるのかな?」と思ってしまう荒々しい山肌が露わになっている。
深い谷を作るなど、そこまでの侵食が進んでいない富士山は山としてまだ幼年期なのだ。
対するこちら側愛鷹山は蛇行する川や谷を持つ壮年期の山といえる。
1707年宝永4年に噴火してできた宝永山(火口)。
7時00分
まずは富士急バスの「十里木」バス停から「愛鷹山登山口」バス停を目指す。
近くにあると思っていたが予想より少し距離がある。
あげく「あれ?カギ閉めたっけ?」などと車に戻ったり焦りつつ、国道469号線を東へ約300mほど歩く。
どうにか7時のバスには間に合った。
7時25分
愛鷹山登山口バス停に到着し、登山道入り口と書かれた道を進む。
7時40分
しばらく歩くと山神社駐車場があり、何組かの方々が準備をしていた。
駐車場前の松永塚・山神社鳥居。
軽く頭を下げて鳥居を潜り、山歩き開始となる。
松永塚とは静岡商業松永君の塚である。
昭和3年、愛鷹山山頂で遊んでいた松永君は地震と暴風雨に襲われ疲労困憊の末に息を引きとった。
登山道があればそのような悲惨な事故は起こらなかっただろうと、登山道が作られることとなった。
いわば松永君が愛鷹山の開祖である。
8時20分
山小屋があった。
山小屋横にある「男小キジ専用」と書かれたトイレ。
無料で使用できる避難小屋のようだ。
中はカーペットが敷かれ、わりと快適だという噂。
8時25分
テクテクと登るとすぐに富士見峠。
黒岳と越前岳の分岐となる。
500m先の黒岳に立ち寄り、ここへ戻ってくることにする。
8時40分
黒岳展望広場から富士山を見る。
このゆったりとして荒々しい山肌が富士山なのだが、どうしても冠雪したイメージが拭えない。
これではなにやら大きな山だなあとしか思えなくて少し残念な気もする。
ここからも富士山の宝永火口がくっきりと見えていた。
(次の日はここを登ることになるのだが・・・)
黒岳山頂へ向かう。
この辺りはなだらかで歩きやすい。
9時00分
黒岳山頂。
黒岳山頂からも富士の雄大な姿を楽しめる。
今回から2人ともダブルトレッキングポール仕様だ。
今まで1組のトレッキングポールを2人で1本ずつ使っていた。
荒島岳や三方岩岳の下りではそれがきつかったので1人1組持とうということになり、うめ子用に新調した。
以前のものも新しいものもブラックダイヤモンドのトレッキングポールだ。
回転式ではなくレバー式なので伸び縮みさせるのがとても楽な上に、いきなり縮んでしまうようなこともなく安心できる。
そのせいで少し無骨だけれど頑丈で頼り甲斐があり気に入っている。
南アルプスの山々・・かな?
黒岳山頂付近の杉は裾野市指定文化財「黒岳の自然杉」として天然記念物。
枝打ちされずにぎりりと力強い杉本来の姿が勇ましい。
9時20分
富士見峠へ帰って来た。
ここから越前岳へと向かう。
2.5km110分と書かれている。
9時50分
鋸岳展望台に到着する。
越前岳まであと1.5km70分。
左の木の幹に隠れているのが位牌岳、横の凹みが北沢出合、ギザギザを越えた右端の突起が呼子岳。
荒々しい山姿からもわかるように、ここを縦走するのはかなり危険なようだ。
・・・鋸岳とはどこだろうか?
鋸岳のノコギリ?
鋸岳展望台からの稜線は南側が崩れた崖になっていて甚だ危険。
いたるところにロープが張られていて危険アピールがすごい。
侵食が激しく足場が悪い。
越前岳前後の登山道はこういった道が続く。
10時38分
富士見台に到着する。
小さな鉄塔のようなものがあった。
昭和13年に発行された五十銭紙幣の絵柄となる富士山はここから撮影されたものだそうな。
もう少しで目的の越前岳なのだけれど、人もいないし、居心地が良さそうだったのでこの広場でお昼休憩にした。
最近我が家の(うめ子の)山めしはカップ麺が流行中である。
お湯を沸かし、カップ麺、コーヒーなどを作る。
2人用に使っているクッカーはエバニューのチタンシリーズだ。
蓋で何かしらを焼くこともあるが、薄いので焦げやすい。
この他にユニフレームの山クッカー角型を持っているが、お湯の注ぎやすさなどは断然そちらが上だ。
ただ、四角く小さめなためにガス缶を入れてコンパクトにまとめるなどができない。
7時00分 十里木バス停
7時25分 愛鷹山登山口(バス停)
7時40分 山神社
8時20分 愛鷹山荘
8時25分 富士見峠
9時00分 黒岳
9時20分 富士見峠
9時50分 鋸岳展望台
10時40分 富士見台
それでは次回は越前岳山頂へ。
其の二へと続く。まったね〜。
関西の山をウロウロとしていたので富士山や中部の山々とは縁がなかった。
昨年夏に初めて静岡へ来て、さあ富士山を見よう!とするも水蒸気のベールに包まれてまったく見えず。
かなり近くまで行っても見ること叶わず。
その冬には山梨側から存分に堪能することになったのだけれど、まさかあれほど見えないものとは思ってもいなかった。
さて、今回の静岡編では富士山の見える山へ登ろうという企画(大げさ)。
ちょうど真向かいにある愛鷹山からの富士山展望が素晴らしいということで、我々はやってきた。
この辺りの山塊を代表して「愛鷹山」と呼称されているようだ(本来の愛鷹山という山頂へは行っていない)。
目指す山頂は「越前岳」。
【十里木高原・越前岳コース】
十里木高原駐車場〜十里木バス停〜(富士急バス)〜愛鷹山登山口バス停
愛鷹山登山口〜山神社(松永塚)〜富士見峠(越前岳・黒岳分岐)〜黒岳〜富士見峠〜鋸岳展望台〜富士見台〜越前岳〜十里木高原駐車場
前日に新東名を清水PAまで走り車中泊。
6時40分
十里木高原駐車場。
駐車スペースは40台ほど。
綺麗なトイレがあり、静かで車中泊にはもってこいだ。
ここから階段を登り越前岳を目指すお手軽コースもある(けっしてお手軽な登山道ではなかったが)。
富士山である。
朝日に照らされて美しいが、なにやら物足りない。
そうだ、冠雪が無いのだ。
2016年冬の富士山
聞いたところによると、先日の台風により雪が吹き飛んでしまったそうだ。
「登山道なんてあるのかな?」と思ってしまう荒々しい山肌が露わになっている。
深い谷を作るなど、そこまでの侵食が進んでいない富士山は山としてまだ幼年期なのだ。
対するこちら側愛鷹山は蛇行する川や谷を持つ壮年期の山といえる。
1707年宝永4年に噴火してできた宝永山(火口)。
7時00分
まずは富士急バスの「十里木」バス停から「愛鷹山登山口」バス停を目指す。
近くにあると思っていたが予想より少し距離がある。
あげく「あれ?カギ閉めたっけ?」などと車に戻ったり焦りつつ、国道469号線を東へ約300mほど歩く。
どうにか7時のバスには間に合った。
7時25分
愛鷹山登山口バス停に到着し、登山道入り口と書かれた道を進む。
7時40分
しばらく歩くと山神社駐車場があり、何組かの方々が準備をしていた。
駐車場前の松永塚・山神社鳥居。
軽く頭を下げて鳥居を潜り、山歩き開始となる。
松永塚とは静岡商業松永君の塚である。
昭和3年、愛鷹山山頂で遊んでいた松永君は地震と暴風雨に襲われ疲労困憊の末に息を引きとった。
登山道があればそのような悲惨な事故は起こらなかっただろうと、登山道が作られることとなった。
いわば松永君が愛鷹山の開祖である。
8時20分
山小屋があった。
山小屋横にある「男小キジ専用」と書かれたトイレ。
無料で使用できる避難小屋のようだ。
中はカーペットが敷かれ、わりと快適だという噂。
8時25分
テクテクと登るとすぐに富士見峠。
黒岳と越前岳の分岐となる。
500m先の黒岳に立ち寄り、ここへ戻ってくることにする。
8時40分
黒岳展望広場から富士山を見る。
このゆったりとして荒々しい山肌が富士山なのだが、どうしても冠雪したイメージが拭えない。
これではなにやら大きな山だなあとしか思えなくて少し残念な気もする。
ここからも富士山の宝永火口がくっきりと見えていた。
(次の日はここを登ることになるのだが・・・)
黒岳山頂へ向かう。
この辺りはなだらかで歩きやすい。
9時00分
黒岳山頂。
黒岳山頂からも富士の雄大な姿を楽しめる。
今回から2人ともダブルトレッキングポール仕様だ。
今まで1組のトレッキングポールを2人で1本ずつ使っていた。
荒島岳や三方岩岳の下りではそれがきつかったので1人1組持とうということになり、うめ子用に新調した。
以前のものも新しいものもブラックダイヤモンドのトレッキングポールだ。
回転式ではなくレバー式なので伸び縮みさせるのがとても楽な上に、いきなり縮んでしまうようなこともなく安心できる。
そのせいで少し無骨だけれど頑丈で頼り甲斐があり気に入っている。
南アルプスの山々・・かな?
黒岳山頂付近の杉は裾野市指定文化財「黒岳の自然杉」として天然記念物。
枝打ちされずにぎりりと力強い杉本来の姿が勇ましい。
9時20分
富士見峠へ帰って来た。
ここから越前岳へと向かう。
2.5km110分と書かれている。
9時50分
鋸岳展望台に到着する。
越前岳まであと1.5km70分。
左の木の幹に隠れているのが位牌岳、横の凹みが北沢出合、ギザギザを越えた右端の突起が呼子岳。
荒々しい山姿からもわかるように、ここを縦走するのはかなり危険なようだ。
・・・鋸岳とはどこだろうか?
鋸岳のノコギリ?
鋸岳展望台からの稜線は南側が崩れた崖になっていて甚だ危険。
いたるところにロープが張られていて危険アピールがすごい。
侵食が激しく足場が悪い。
越前岳前後の登山道はこういった道が続く。
10時38分
富士見台に到着する。
小さな鉄塔のようなものがあった。
昭和13年に発行された五十銭紙幣の絵柄となる富士山はここから撮影されたものだそうな。
もう少しで目的の越前岳なのだけれど、人もいないし、居心地が良さそうだったのでこの広場でお昼休憩にした。
最近我が家の(うめ子の)山めしはカップ麺が流行中である。
お湯を沸かし、カップ麺、コーヒーなどを作る。
2人用に使っているクッカーはエバニューのチタンシリーズだ。
蓋で何かしらを焼くこともあるが、薄いので焦げやすい。
この他にユニフレームの山クッカー角型を持っているが、お湯の注ぎやすさなどは断然そちらが上だ。
ただ、四角く小さめなためにガス缶を入れてコンパクトにまとめるなどができない。
7時00分 十里木バス停
7時25分 愛鷹山登山口(バス停)
7時40分 山神社
8時20分 愛鷹山荘
8時25分 富士見峠
9時00分 黒岳
9時20分 富士見峠
9時50分 鋸岳展望台
10時40分 富士見台
それでは次回は越前岳山頂へ。
其の二へと続く。まったね〜。