苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2010年7月18日 【赤目四十八滝】其の二 完

2010-07-22 | 大和・吉野・赤目エリア
【赤目四十八滝 其の一】から振り返ってみました。


笄滝(こうがいのたき)を過ぎ、雨降滝から4分ほどで骸骨滝へ。

10時21分 骸骨滝

アレ?そんな滝あったっけ?というような滝です。残念ながら、写真は撮れていません。


10時33分 夫婦滝の看板

夫婦滝を見るためには、コースを外れなければならないらしく、パスしました。

そして荷担滝、雛壇滝を過ぎて4分ほど歩くと琴滝へ。

そしてそこからすぐに・・・





琵琶滝です。琵琶のように見えるところから付いた名前のようです。















真上から琵琶滝を見ることができます。
田舎の子供なら、川遊びの勇気試しのノリで飛び込んでしまいそうです。


川遊びといえば、ボクは小さな頃から高校生くらいまで、川によく泳ぎに行っていました。
6メートルくらいの高さから飛び込むなんてことは、結構あたりまえで、
潜ってはアユを捕まえたり(密猟!?)、鯉を銛で突いてみたり、
崖に生えているブルーベリーを食べに登ったり、
とても面白かったことを覚えています。
でも、何回か溺れそうになったり、溺れたりしたこともあります。
まったく奇跡的に今生きているわけですが、
川で遊んだことは、やっぱり恐い思い出ではなく、おもいきり楽しい思い出です。













そういえば、ここ赤目四十八滝、さすが滝の名所として有名なだけに、
いろいろな場所で、本格的にカメラを撮影している人に出会いました。
三脚を立て、真剣に撮影している姿は惚れ惚れするものがあります。
(自分が撮影したい場所に陣取られていると困るのですが)
歩きながらシャカシャカ撮っているボクの写真なんかとは、質が違うのでしょうね。
ボクももっと写真が上手くなりたいものです。

































10時55分 広場

琵琶滝を過ぎてしばらく歩くと、屋根付き休憩所がある広場に出ました。
これは幸いと、さっそくお昼休憩の場所としました。



10時55分~11時21分 お昼休憩



この日はおにぎりがお弁当です。昆布と梅干し。たまりません。
あと、最近のおやつはひと口サイズに切ったパイナップルです。
それを凍らせて、保温(保冷)ポットに入れて持ってくると、
程よく凍ったパイナップルに舌鼓をうつことができます。冷やこくて甘酸っぱくてとても美味です。

でも、この場所、大きな蟻が沢山寄ってきます。
お腹のあたりの赤い、山の蟻です。バックの中に入ってしまわないか、気が気ではありませんでした。

そうそう、休憩所に温度計がかけられていたのですが、気温は25度でした。
下界は軽く30度をこえているというのに、赤目四十八滝、たいした避暑地です。









おにぎりを頬張っていると、チョロチョロ歩いているニホントカゲと目が合いました。


















失敗したのは、お昼をとり、さて出発、と広場から奥へ進むと、
そこが赤目四十八滝の最後の瀑布「巌窟滝」だったことです。

本当に、角を曲がったすぐそこという場所なのです。
さらには、ベンチがあり、滝を見ながらお昼を食べる事だってできたのです。
悔しいったらありゃしないです。












巌窟滝の右手をぐるり、ダムのようになっている道から対岸へと進みます。

この辺りにあった看板に、この先の「出合」にバスは来ないことを書いてありました。
今まで、案外に多くの方がこのコースを歩いていましたが、
ほとんどの人が巌窟滝からもと来た道を引き返して行きました。

我々は「出合」のさらに先の「落合」まで行き、そこからバスに乗って帰る予定ですから、
このまま突き進みます。
















滝も終わり、ゆるやかな流れの川が続いています。


































こんなに静かに流れている水が、あの幾十もの滝を落ちていくのですね。

















そろそろ山歩きっぽくなって来ました。快晴ってのは気分の良いものなのですが、
今の季節はとにかく暑い。
さっきまでの気分良い滝川コースが嘘のようです。
















ほとんど源流ですよね。
おもわず顔を洗ってしまいました。
一瞬飲んでしまいそうになりましたが、川独特のコケ(?)臭がしたので踏み止まることができました。
でも、後ろから来ていた人たちには、ボクが川の水を飲んでいるように見えたかもしれません。


















11時48分 出合茶屋

おばさんが店番をしていました。
バスが無いことを心配してくれたおばさんでしたが、
我々は落合まで行きます、とにうめ子が声をかけ通過しました。

茶屋には駐車場が有り、こちら側から四十八滝へと歩いている人たちも多いようです。













3キロって、わりとすぐだと思ったのですけれどね。

















炎天下、道路歩きは駄目です。
だけど我々は進まなければならないのです。嫌だけど。


















出合茶屋から3分ほど道路を歩き、二またに別れたところで山道へと入りました。
















山道と言っても舗装路、ほぼ直進する形での登り。
暑くて暑くてたまりません。


















ここを登りきった所から下りが始まるのかと思ったのですが、
舗装路は途切れたものの、だらだらと山道は続きました。




















赤目四十八滝を歩いてきたことなど忘れてしまうような、
いつもの山歩きになりました。
















12時05分 道標

落合まで1.6キロのようです。とても長く感じます。


































12時23分、落合まで1キロと書かれた看板がありました。
なるほど、と思いながら歩いていると、前を歩いていたうめ子が悲鳴をあげました。
転倒しそうになったようです。
でも、その声を聞いた直後、ボクも転倒しそうになってしまい自分の事で手いっぱいでした。

この辺は水が滲み出しているのか、道が濡れています。
ぬかるんでいるような道なら良いのですが、
天然石が敷き詰められていてとても滑りやすく危険な場所です。
昔は参道だったのかもしれません。






12時25分 展望所跡

展望所だったのでしょう、今は木が茂り、景色を楽しむこともできず、
錆びて腐り落ちた展望書の残骸がありました。






















展望所跡から10分ほど歩くと、「通行危険」と、看板が出ていました。
落石注意ならわかるのですが、通行するに危険がある道ですから、なかなか勇気のいる場所です。
道は崩れていて、左手は急な斜面、
右手の山肌には土砂崩れか、岩の転がり落ちてきた跡がくっきりと残っています(それも2か所)。


















ようやく視界が開け、道路が見えてきました。

















下れば落合バス停です。
出合茶屋からここまでの道、誰にもすれ違うことはありませんでした。







































到着到着~♪


















12時55分 落合バス停

ここからバスで名張駅へと向かいます。


9時15分に赤目四十八滝の入り口を入り、
お昼休憩を差し引いて約3時間15分の道程でした。













バスが来るまで30分ほど時間があったので記念撮影

バス停には8人ほどが入れる小屋(ベンチあり)とトイレがありました。
先客が1組(後でわかりましたが医者夫婦でした)、
我々より10分ほど遅れてもう1組(40代夫婦らしき)来ました。
前後に人が居たことに少し驚きましたが、会話がなされることはありませんでした。
こんな所までくる変わり者のシャイな3組が揃ってしまったのでしょう。













2時05分 近鉄名張駅

山道をバスに揺られて30分、駅に到着です。終わりました~。
赤目四十八滝を見ていた頃が遠い昔のようです。
夏の低山歩きは、わりとハードでした。

でも、やっぱり山歩きは楽しい。




次はどこに行こうか?それでは、まったね~。