苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2011年5月03日(火)【武奈ヶ岳】 其の三 《完》

2011-05-27 | 近江・鈴鹿エリア
【武奈ヶ岳 其の一】
05時20分 自宅発
08時50分 坊村バス停 
10時40分 御殿山
10時46分 ワサビ峠
10時55分 無名ピーク(落書き)

【武奈ヶ岳 其の二】
11時15分 無名ピーク(武奈ヶ岳山頂直前)
11時20分 武奈ヶ岳
11時50分 昼休憩終了
12時06分 中峠・八雲ケ原分岐
12時35分 八雲が原
13時00分 北比良峠




北比良峠周辺は砂浜のよう          朽ちた道標やケルンのようなモニュメント


白い砂の道だ。花崗岩由来の石英や長石からなる砂地のようだ。
峠の前方(南方向)にはさらに小高い場所があり、ピークらしき所には建造物がある。
あれが前山(999m)なのだろう。武奈ヶ岳からの下りに、だいぶ辟易していたボク達に上る気力は残っていなかった。





沖島がみえているのかな?












北比良峠からはダケ道と高原地図に書かれている道を大山口までいっきに下ってゆく。










ようやくというのか、ついにトクワカソウの花に遭遇することができた。
薄く淡い色で、まるっきり図鑑で見てイメージしていた通りであった。
トクワカソウの葉はボクの認識しているイワカガミの葉などよりも遥かに小さくて、色は錆色をしている。


















見なれてしまった人にはどうかわからないが、
このあらっぽい大地にこんなにも均整のとれたはかなげなものが自然に存在しているのは、まったく不思議だ。
人の視点からするとこれは不自然でさえある。ため息が出るほど魅力的だ。











あたり一面いたるところにトクワカソウ(イワウチワの変種)









やや危険なS字道


トクワカソウに興奮したままフラフラと先に進む。
左手はかなり危険な斜面となっている道なので危ない。













しばらく進んだ所でもトクワカソウが。こちらのものは、やや花の色が濃く、葉も緑が多い気がする。
気のせいだろうか。










山道をひたすら下るのみである。



トクワカソウの群生地から2~300mほど下ったあたりだろうか、
13時35分頃、今度はイワカガミの群生地を通ることとなった。
こちらも花が咲きはじめていた(5月3日現在)。




かわいい。イワカガミはとにかくかわいい花を咲かせる。
葉はおおぶりでギザギザしているけれど、花はフサフサとして濃いピンク色が山地の地面によく映える。





花蕾














花はイワカガミ、葉はトクワカソウが好きだ。



































危なっかしい岩のゴロゴロした道をいっきに下ってきた。






奇麗な水の流れる小川にかかったボロい橋を渡り進む。











大山口に到着、時間を確認するのを忘れてしまった。
高原地図によると、ここから帰りの乗車駅まではさらに1時間10分の道のりになるようだ。






14時20分 キャンプ場?

駐車場なのか、キャンプ場なのかよくわからないところを通過する。
なんとなく人目があり気まずい。

キャンプ地を過ぎると、道は舗装路となる。









オオルリ(学名:Cyanoptila cyanomelana)

うめ子がオオルリを見つけた。
外国で越冬し、四月頃に日本へ戻ってくる鳥なのだ。
青く、スズメよりはやや大きく、とても奇麗な鳥だ。以前布引きの滝へ行った時にも見たことがある。








イン谷口。







14時28分、イン谷口の分岐を右へと進む。
しばらくして橋を渡り、林の中を20分ほど進むと民家がある。
民家の庭先に地図と方位磁石がかけられていた。それを見て駅方面(二またを右)へ進む。
ありがたい。











途中高架下をくぐり、パイロットの保養所前を通過してJR比良駅を目指す。









駅が見えてきた












武奈ヶ岳をバックに


田植えの季節だった(5月3日時点)。









15時05分、ようやく比良駅に到着である。


ようやく武奈ヶ岳の更新が終了した。
もはや遠い過去。記憶の引き出しをひっかきまわしても、なかなか出てくるものがない。
しいて感想を言うならば、こんな面倒な疲れる山、みんななんで好きなんだろう?不思議だ。
山好きはマラソンのようにMっ気のある人が多いのかもしれない。でも、トクワカソウ、イワカガミが見れて幸せな山歩きだった。

それでは、次は桟敷ヶ岳!ん?遅いなあ。まったね~。