年に5回はケーキの日

4人家族だから、誕生日が4回。

そして、クリスマス。

うちの家族がケーキを食べられるのは、年に5回のみ！

ちゃんと決めたわけではないけど、

いつからか、なんとなくそういうことになっていた。

特別なお祝いの日には、

みんなで宝石みたいに綺麗なケーキを食べる。

特に話すことはなくても、みんな集合して、ケーキを囲む。

なかなかよいルール。

甘いものは、幸せを運んでくれる。

昨日、ちょっとフライングで、楽がケーキを買ってきてくれた。

誕生日当日は山に行っていてお祝いできないから、って。

サプライズだったからうれしさも倍。

おとんがいなくて残念だけど、3人ですごく綺麗なケーキを食べた。

善はショートケーキ、楽はマンゴーのケーキ、おかんはレモンのタルト。

宝石のケーキ。

今年のおかんのケーキは、すっぱくて、レモンの香りがさわやか。

「すっぱー！！楽食べてみ！すっぱー！」

うれしくてはしゃいでしまった。

ケーキが運ぶ幸せなひととき。

毎年、本当に、ありがとう。

幸せタイムは過ぎ去り、

今朝はいつもの慌ただしい日常。

反抗期善の見送りをしようとしたら、

「見送りすんな。うぜえ」

朝からカリカリ怒る善。

怒りに火をつけた言葉、それは、「遅刻するよ、急げ」。

言い過ぎた。

しかし、君の怒りセンサーはなんて高性能なんだ！

ほんの些細な怒りの種火まで繊細にキャッチする！

とほほ。

でも、ふと腕を見ると、楽がプレゼントにくれたブレスレットがきらり。

うれしいプレゼント！！

るんるんるん。

善の不機嫌なんかでは落ち込まないのだ。

今日のおかんは無敵なのだ。

　　　　　　　　　　　　　おかん