背景を変えると、葦が水面に影を落としていた。
朝、庭の踏み石の間で、四十雀が亡くなっていた。永い間、庭に来てくれた雄の方だった。毎年、子沢山で一生懸命餌を運んでいた。道路の反対側の電柱の、トランスを載せているアングルの隙間に巣作りしていたのだ。七草に使った芹の根をパックに入れて、毎日水を換え新芽が見られるようになったのだが、そのパックの水が末期の水になったようで、傍らにうつ伏せになっていた。そっと、見慣れた庭の片隅に埋めてやった。
朝、庭の踏み石の間で、四十雀が亡くなっていた。永い間、庭に来てくれた雄の方だった。毎年、子沢山で一生懸命餌を運んでいた。道路の反対側の電柱の、トランスを載せているアングルの隙間に巣作りしていたのだ。七草に使った芹の根をパックに入れて、毎日水を換え新芽が見られるようになったのだが、そのパックの水が末期の水になったようで、傍らにうつ伏せになっていた。そっと、見慣れた庭の片隅に埋めてやった。