そろそろかなと、森にデジ眼を持って出かけた日のことだった。例年より、一週間以上遅れていた。これが最初に巣立ちした子で、通路の側の目線の高さに出ていた。いつもとは反対側にいたので、なかなか気付かなかった。手ぶれを防ぐため、柵の支柱にカメラを載せて、腰をおろしてシャッターを押した。すぐ右上のシラカシの茂りの中から、親鳥の威嚇声が時々聞こえた。甘くみると一撃をくらうので、すぐ引き下がった。この写真は、翌日、森のレンジャーに手渡した。
忘れていた森の象徴を思い出し、身軽になった気持ちがする。
忘れていた森の象徴を思い出し、身軽になった気持ちがする。