なんとかなるさ~

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相談員研修

2011-12-17 14:35:22 | その他もろもろ
もう一つの仕事で行ってるNPOでは女性相談のホットラインもしています。
なので、都合が合えば自治体がしている研修にも行くようにしてるんですが、
今回の研修は性暴力や性虐待被害が対象になっていて、いつもより重い内容でした。

DV相談でもツライなぁと思う話はあるものの、性暴力や性虐待はなおさら。
なので支援する側もかなりの配慮が必要になってきます。
だからこそ、専門の支援機関が必要なのに、あまりないというのが実情。
妊娠・感染・ケガをしている場合もあるので、病院の協力も必要です。
でも病院の医師も普段の業務でも精いっぱいで、時間や手間のかかるようなケースを
率先して受け入れてくれる所はそんなにありません。

加えて犯罪にもなるので、警察の協力も必要なのに
警察はあくまでも加害者への対応が基本で、被害者支援は二の次、
それも事件が起こってからでないと動いてはくれません。
民間団体は基本的には加害者対応はしないので、
警察だからこそできることもあるし、支援団体と連携できれば一番いいんですが、
スムーズにいかないことも多かったり、理解もなかったり。

性暴力なんて…と思っているかもしれませんが、
女性が夜一人歩きするのもそう珍しくない日本でも、毎日30件近く起きています。
(強制わいせつを加えると150件以上)
でもこれは通告されたもの。
被害にあっても何もしなかった、誰にも言えなかったという人もたくさんいるだろうから
実際にはそれ以上ということになります。
日本の場合は社会的な偏見もあって、相談したり被害届を出す割合は欧米に比べて低いらしい。

そしてその加害者は3割が家族を含めた顔見知り。
だから余計に人には言えない、自分にも非があるかも…と感じてしまうようです。
最近ニュースで継父や母親の恋人からの児童虐待が取り上げられますが、
性虐の加害者が実父であるケースは全体の30%、継父は33%とほぼ同じで
どういうこっちゃ?!と目を疑いたくなります。

女性の社会進出は少しずつすすんでいるものの、
性暴力被害を見ると、自分の体なのに自分で守ることができないまま。
あくまでも自分に決定権があるべきものなので、被害者には責任はないんです。
お酒が入っていても、好意のあるそぶりを見せても、セックスしたくないと思ったらしなくていいんです。
相手もそのしたくないという気持ちを尊重すべきなんです。
性暴力ゼロになるように、被害にあった場合にもきちんと支援が得られるように
まだまだやるべきことはたくさんあるんだよなぁと痛感しました。
何でもそうだけど、一人で悩まずに助けを求めてほしいです。

性暴力救援センターsachico





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