そごう美術館「魅惑のミニチュア ドールハウスの世界展」を観たのでございます。
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/22/dollhouse/
(写真撮影可)
コロナ禍で遠出は控えておったゆえ、そごう美術館も1年半ぶり。
ウサギドールであるわたくし、ドールハウスを観るのは大好きで、これは観ておきたかったのじゃ。
本展は、箱根ドールハウス美術館のアンティークコレクション、現代作家の作品、ノエカフェ・一色美世子コレクションなど、100点以上展示されておりまする。
写真撮影OKなのも嬉しいのぅ。
入口の写真パネルは、世界で最も完璧で華麗と言われる《メアリー王妃のドールハウス》1924年完成
これが実物の12分の1サイズで作られた事から、ドールハウスは12分の1で作られる事が多くなったんじゃと。
わたくしの身長は約30㎝じゃから、12分の1では小さいのが残念なのじゃ。
構成は以下の通り。一部の作品もリスト順に。
【第1章:イギリス ヴィクトリア朝時代のドールハウス 産業革命がもたらした栄華と闇】所蔵:箱根ドールハウス美術館
ドールハウスの起原は、16世紀のドイツ貴族が愛娘の為に職人に作らせたものとか。
ドイツで広まり、オランダの富裕層に伝わり、18世紀半ばから植民地経営と産業革命で多大な富を得たイギリスで大流行。
★イギリスの産業革命の栄華とドールハウス
《ジョージⅢ世の紋章付ハウス》1790年 イギリス 幅90×奥行42×高75
ハウス自体は当時のもの。中の調度品は200年にわたって揃えられたもの。
本棚には1740年から1904年までのあらゆるジャンルの本が並んでおるそうじゃが、開けて観てみたい。
《セダーズ・ウッドブリッジ》19世紀後半 ヴィヴィアン・グリーン・コレクション イギリス 幅93×奥行67×高74
サイドの壁も開閉できる珍しいタイプ。
《キッツ・コティ・ハウス》1911年 G&JLine社 イギリス 幅81×奥行50×高84
カタログ販売の人気商品。当時の値段で75ポンド(現在の日本円に換算すると15万円以上)。高価なおもちゃよのぅ。
★イギリスの産業革命の闇とドールハウス
《英国の鉄工場》 イギリス 幅90×奥行72×高71
蒸気エンジンで実際に動かせ、工場内の9つの鉄鋼作業が同時にできる仕掛けだそうな。凄っ。
【第2章:世界のドールハウス】所蔵:箱根ドールハウス美術館
★ドールハウスの世界への普及
ヨーロッパの王侯貴族が特注で作らせていたドールハウスは、産業革命で既製品が出回り始め、19世紀半ばには量産品が作られ、アメリカにも普及。
各国でそれぞれ特色のあるドールハウスが流行したのでございます。
《ホールソープ・ホール館(修道女のドールハウス)》1969~70年 カルメル会修道女 イギリス 幅120×奥行38×高61.5
イギリスのドールハウスは、モデルの建物をそのまま再現する為、建物の前面まで作り込まれているものが多いそうな。
内部の小物の殆どは、カルメル修道会のシスターたちの手作り。
《大きな食料品店》1880年頃 ドイツ 幅93×奥行45×高53
広告用にお店のショーウィンドウで飾られていたもので、実際にお店で使われていた小物も混じっているそうな。
《デニスの家》1880年 アメリカ 幅106×奥行57.5×高87.5
ジャポニスムの影響ありありな扇子や掛軸、東洋の壺、トルコの敷物、スイスの子供服などなど、ツッコミ所も満載なハウスじゃ。
《スペインの家》1880年頃 スペイン 幅84×奥行57×高97
ドイツの老舗ドールハウスメーカー、クリスチャン・ハッカー製で、内装は細部までスペイン風。
★日本への普及
日本には平安時代から「雛人形」というミニチュア文化があったのじゃ。
《御殿飾りのあるおひな様》明治~大正 日本 尾張地方 幅112×奥行50×高110
京の御所・紫宸殿を模したゴージャス御殿に、天皇皇后を模した内裏雛。
関東の「段飾り」に対し、関西の「御殿飾り」は大きく複雑で収納も組み立ても不便だったゆえ、昭和30年代後半に姿を消したそうな。残念よのぅ。
【第3章:現代日本のドールハウス】
★日本ドールハウス協会 作家作品
日本ドールハウス協会の作家30名の作品が約70点。
たくさん載せたいところなれど、8名だけリスト順に。
・あいざわかずこ《里帰り》1998年
制作を開始して増築を重ね、5年後に現在の姿になったそうな。
・小川富美子
この作家の作品ツボだったので、5点中2点載せまする。
《ヴィクトリアンドレスショップ 1/24》
1階はドレスショップ、2階はアトリエ、3階は子供部屋、リビングルーム、ベッドルーム。
《カフェ 1/24》
窓、ドア、家具はアメリカ製、壁紙はイギリス。1階の黒い椅子は木のボタンを使ったそうな。
・河合行雄《大衆居酒屋大漁丸》
どの作品も細部まで凄い。こちらは楽しげな海鮮居酒屋。
・島木英文・啓子《京町家「長江家住宅」》
京都市の指定有形文化財に指定されている、職住一体の京都室町呉服卸商家の建物。
覗いてみたらば、ず~っと奥まで続いて遠近感にびっくり。
・高橋起弥《からくりの館》
江戸川乱歩にインスパイアされ作られた作品で、落とし穴、隠し階段、隠し扉、密書が届く穴など、10以上のからくり仕掛けが。
・BamBi《アンティークステンドグラスの森》
アンティーク時計の中に、ステンドグラスの森。
・みつもとみちこ《relaxing atmosphere~リラックス空間~》
居心地良さげなアジアン風カフェ。
・AMI YAMAGUCHI《NEW YORK》
ニューヨークでの食の体験を作品にしたもの。
★[企画]実物&ミニチュア
11名のミニチュア作品が、モデルとなった実物と一緒に展示。
・みつもとみちこ《飾り椅子》
お母様の形見の椅子(上の写真の右)を、1/12~1/26くらいで4脚制作。
【Noecafeコレクション】
ノエカフェ・一色美世子コレクション。
氷川台の閑静な住宅街にあるノエカフェ、お供のEは10年ほど前に行った事がございます。
1階で美味しいランチと紅茶を頂き、2階の隠れ家チックなギャラリーで素晴らしいコレクションを堪能しましたのじゃ。
遠くてなかなか行けぬまま10年経ったようじゃが、わたくしも行きたいぞよ。
《ピンクのラデュレ》フランス人作家 ムニエル作
《1/144のハウス》一色美世子がアメリカのドールハウスキットで制作。1/144の極小さに驚愕。
《おもちゃ屋さん》スペインの人形作家作
《植物と動物》マリーマグロス作
植物の研究者でもある作家が、水辺の植物や風景を忠実に再現。
ほんの一部しか載せられんかったが、様々なミニチュア観応えあり、ドールハウスの歴史なども知る事ができ、たいそう楽しゅうござりました。
会期は5月15日まで。
さて、そごう美術館へ行く前に、ちと足を延ばして以前から気になっていたKurumicco Factoryへ初潜入したのでございます。
大好物のクルミッ子のファクトリーで、カフェでは「クルミッ子パフェ」なる魅惑のパフェも食べられるのじゃ。
何ゆえこちらを先に行ったかと言うと、クルミッ子製造時にできる端っこ部分を詰め合わせた「クルミッ子切り落とし」なる魅惑の商品が数量限定で販売され(おひとり様3袋まで)、早い時間に売り切れると聞いたからの。
無事2袋ゲットし、奥のカフェへ。
左手には海が広がり、右手にはガラス越しにクルミッ子を作っているのが見える魅惑の空間。
海がよく見えるテラス席もございますが、風が強かったので店内のお席に。
クルミッ子パフェをお願いいたしまする~。
一見あまりの小ささに倒れ伏すも、食べてみてたらばたいそう美味しくて復活。
クルミッ子は甘さ控え目じゃから、家では練乳をかけておるが、パフェの塩キャラメルアイスとミルクアイスが合う合う~。
下にはチョコムースやコーヒーゼリーなども入っておるまする。
1個じゃ全然足りぬゆえ、Lサイズも販売して下さいまし~!
クルミッ子切り落としは、2袋でずっしり620g。
ソフトなクッキー生地の部分が多いのも美味しく、アッという間に1袋完食。
長いままのクルミッ子を恵方巻き状態で食べるという野望も果たしたぞよw
近ければ毎日買いに行くのにのぅ。
★おまけ話
昨晩、FaOI静岡のチケット抽選の当落発表があったのでございます。
FaOI幕張の全滅がメンタルにジワジワ来ていて辛いので、思い切って静岡遠征を決意。
幕張の時は第1希望をプレミア席にしたのが敗因と分析し、今回は席を変えて申込み。
新幹線の時刻やホテルも検索し、掛川で2泊して夢の掛川花鳥園に行く計画も立てたのに・・・のにのに・・・
またもハズレてしもうたぁぁぁぁぁ!!!(号泣号泣大号泣)
もう本気で立ち直れませぬ。
幕張の2次、どの日でもどのお席でも構いませぬので、どうかどうか!
スケートの神さまぁぁぁ!!!