会期の短い展覧会を優先してブログ書いておったゆえ、とんでもなく後回しになってしもうた今月今月6日、DIC川村記念美術館へ行ったのでございます。
https://kawamura-museum.dic.co.jp/
お供のEは、昔はよく行っておったがここ数年は行きそびれ、2019年にわたくしのお供でジョゼフ・コーネル展を観たのが最後じゃった。
2025年3月末から休館になると知り、今回お別れにまいりましたのじゃ。
佐倉は遠うござりますが、東京駅から高速バスが出ており、移動は楽なのじゃ。
出発時間は9:55で、30分以上前にバス停に着いたらば、既に長~い行列で驚愕。
何とか1台目のバスに乗れたぞよ。1番前のお席じゃ。
約1時間で到着。乗ってきた《広つば帽を被った男》バス。
美術館の建物はあちらじゃが、
着いて速攻、レストラン ベルヴェデーレの建物に向かい、店頭で当日受付完了。
(1月からは事前に予約サイトからの完全予約制になるそうな)
約1時間後の予約が取れ、それまで広い敷地をお散歩し、ランチを食べた後に展覧会を観たのでございます。
が、先に企画展と常設展の話をザックリ書きまする。
(作品名や感想などメモした紙を紛失してしまい、ザックリとしか書けぬのじゃ・涙)
★企画展「西川勝人 静寂の響き」
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/exhibition/
ドイツを拠点に活動する西川勝人の、日本初の回顧展だそうな。
西川作品を観るのは、たぶん初めてでございます。
1980年代から現在までの、彫刻、ガラス、絵画、ドローイング、写真、、インスタレーション、建築的構造物など約70点が、複数の展示空間に展示。
特に、窓からの自然光を受けて光と影をおとすタマネギの如きガラス作品や、塗料と石膏と木を使ったオブジェなどお気に入りじゃった。
会場構成も面白いのぅ、と思うたら、作家自身による作品選定と構成なんじゃと。
超短い展覧会動画(美術館のHPから借用)
★コレクション展
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/collection-current/
素晴らしいコレクション色々ございますが、1番の目玉はやはり、ロスコ・ルーム〈シーグラム壁画〉でありましょう。
マーク・ロスコのシーグラム壁画を展示する為だけに設計された変形七角形の部屋で、7点の作品が1つの壁に1点ずつ展示されておるのじゃ。
中央に置かれたソファに座り、ぐるりと作品に囲まれた空間も雰囲気も堪能。
お気に入り作品にも再会できたぞよ。5点だけ観た順に。
・アンリ・ル・シダネル《薔薇と藤のある家》1907年
・コンスタンティン・ブランクーシ《眠れるミューズ Ⅱ》1922/76年
・マックス・エルンスト《石化せる森》1927年
・ルネ・マグリット《感傷的な対話》1947年
・ジョゼフ・コーネル《鳩小屋:アメリカーナ》1950年代初め
企画展も、久々のコレクション展も、観応えござりました。
会期はどちらも1月26日まで。
1階展示室奥の茶席で、お抹茶と上生菓子も頂きたかったが、観終わってから行ったらば、既に当日分は予約で満席じゃった。
店頭のQRコードから当日予約を入れる方式とは知らず、着いてすぐに予約しなかった事を悔やんだのでございます。
5年前に利用した時は予約は必要なく、コーネル展の特別セットを頂いたのじゃが(これじゃ↓)
今回はどんなお菓子じゃったかのぅ。
展覧会の前に散策した敷地は、約3万坪もあって鳥もたくさんおるのじゃ。
この日は12月とは思えぬ暖かさで、お散歩も楽しゅうござります。
鳥たちもおるが、なかなか近くに来てくれぬのじゃった。お~い!
紅葉狩り~♪
バラも咲いておった。
オブジェも点在しておるのじゃ。観た順に、
・フランク・ステラ《リュネヴィル》1994年
・清水九兵衞《朱甲面》1990年
・ヘンリー・ムーア《ブロンズの形態》1985年
さて、ランチの予約時間になりベルヴェデーレへ行くと、おひとり様なのに(お供のEはおるがw)窓際の4名用テーブルに案内してくださり、ゆったりできてありがたいのじゃった。
カジュアルコースを、デザート追加でお願いいたしまする~。
前菜盛り合わせ。
選べるパスタか肉魚料理は、タリアテッレ 自家製ミートソース ボルチーニの香り。
デザートは、ほおずきのカッターサ。ドリンクはピーチティー選択。
カッターサ丸々1台持ってまいれ~。
どれも美味しゅうござりましたが、わたくしには全体的に量が少のうござります。
もう1セット持ってまいれ~(こらこら)
5年前は電車で帰って大変じゃったゆえ、今回は帰りも《広つば帽を被った男》バス利用。
出発は15:29で、やはり30分前で既に行列。偶然にもまた1番前の席になったぞよ。
さらば!佐倉のDIC川村記念美術館!(涙)
帰りは渋滞もあり、東京駅に着いたのは17時をゆうに過ぎてしもうたが、たいそう楽しい一日でありました。
DIC川村記念美術館は、保有作品数を4分の1程度に縮小させ、都内への移転が検討されておるそうな。
存続は嬉しゅうござりまするが、やはりこの美術館の良さは、佐倉のこの環境にあってこそだと痛感したのでございます。
移転後、佐倉の跡地は、そしてロスコ・ルームはどうなるんじゃろか・・・