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子ども2人不登校でした

回想その3 〜小学校高学年時代のわたし〜

『分かっているのに発表しないのは卑怯者』と担任教師から皆の前で叱責され、深い心の傷を負った小学5年生の私。

『卑怯』と言われても、私はそれからも授業中に挙手することはなかった。

自分は価値のない人間だと思った。

毎日学校へ恥を晒しに行っているように思えた。俯いて教室の隅でなるべく目立たないようにしていた。

この頃、心から笑うことはなかった。

自分の子供から笑顔が消えていることに、毒子は気付かなかっただろう。

毒子から何かあったのかと声をかけられた記憶はない。

実家はこの年に同じ小学校の校区内に土地を買い、家を建てた。毒子の関心はそちらに向けられていた。



6年生に進級すると担任が替わった。新しい担任は優しく私を見守ってくれた。

この担任は授業中に挙手しない生徒にも指名して答えさせた。

私は当てられると緊張して黙り込んでしまうのだが、担任はニコニコして何かを答えるまで辛抱強く待ってくれた。

私は少しずつ挙手できるようになった。

少しずつ自信がついた。

仲の良い友達もできた。

新しい家に引っ越しして、自分の部屋が与えられた。

狭いアパートで夫婦喧嘩を目の前で繰り広げられる生活から解放された。

私は笑顔を取り戻した。

小6の卒業アルバムの写真は心からの笑顔で写っている

小学6年生は子供時代で一番良い時代だった。




続く



コメント一覧

uparin
猫の兄弟、とっても仲良しで、よく同じ顔で同じ格好をしています🐱🐱
癒されます〜♬
uparin
@25253674 マリさん、こんばんは
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。関わる大人によって子供の成長が大きく左右されますね。
6年生の時の担任には感謝しています。
大人になってから手紙を書いたのですが、癌で亡くなってしまったと弟さんからお返事が来ました。残念です。
5年生の時に私をいじめた担任は6年の時の担任と同じくらいの歳でしたが、今もピンピンしています。因果なものですね。

狭いアパートでは逃げ場がなかったけれど、自分の部屋ができたのはよかったです。
25253674
あ!
猫ちゃん
同じ顔してるー!😍
可愛いわ~!
25253674
こんばんは(*^^*)
お疲れ様です!
関わる大人によって子供って成長に大きく影響しますよね。
次女は担任の先生は良かったけど、校長も教育委員会も話にならない人達でしたね。
uparinさんに自室が出来たことは
良かった!
一般的には自分の部屋を与えることへの賛否もありますが、それも家庭環境にもよりますね。
小学生高学年といえば、もう 大人に合わせて立ち振る舞いが出来る年頃だものね。
辛かったでしょうね…
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