終にトルコへ、そしてギリシャ、ローマ、スペイン、ポルトガル、パリを経てロンドンに到達します。著者はいよいよ人恋しくなりそれと同時にフレンドリーなトルコ人の親切が身に沁みます。コーランを聞いていると様々な思いが溢れるように駆け巡り不思議と気持ちが平静になる。(私もそんな経験をした事を思い出す)徐々に文明に触れる旅になり何か違うと感じるようになります。アジアとヨーロッパの間に広がる広大な神秘の地はいつの世も人々の好奇心をゆさぶって止まない”と言っているが文明の開けた地より旅人にとっては深く心に刻まれる事が多い。途中で出会ったイギリス人の”Breeze is nice"は意味深い言葉です。やはり文明の発達した地域から受ける感動とは全く違うと思う。”値切りと不潔”に辟易したが一緒に歩いて楽しかった。