Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

利休にたずねよ

2009-11-10 17:50:18 | 日記
山本兼一著、PHP研究所発行”利休にたずねよ”を読みました。利休の切腹から始まり時代を遡って語られ最後に答えがでるように構成されていて、ミステリアスな流れもありとても面白かった。日本文化の根底に流れる”侘び”寂び”の世界に恋愛ごとは邪魔だと思う。でもそれもこの小説には必要なのでした。利休が大切にし秀吉の所望にも応えなかった”緑釉の小壷”の謎が最後に明かされる…それが軸になっているのですから。茶道は全く解りませんが、歌舞伎や能と同じように茶道にも様式美がありますね。茶人は誤魔化しのきかない様式美、約束事、その絶妙の境地を求めて精進しているのでしょう。たおやかな品格と気高さ、それを嫌みに見せない謙譲がある利休の茶の湯、精神面の深さを感じます。

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