新人参が出回り始めました。いつも登場するのがこのレモン炒め。新人参の素直さがレモンととても良く合う。オリーブオイル(サラダ油でも)で炒めしんなりしたらレモンを絞り、お醤油をひとかけ、色がつかないぐらいにします。レモンとほんの少々のお醤油の味だけで頂きます。甘くて爽やか健康的な一品を…どうぞ。
最後の赤紫蘇が手に入ったので製本教室のOさんに教えて頂き、生姜と茗荷を漬けてみました。Oさんは決まったレシピはない、自分の舌の感覚と言います。以前にご馳走になったので、思い出しながら漬けました。グラニュウ糖と蜂蜜で甘くはないがまろやかな味が出たと思う。全くの自然色、美しい(実物はもっとピンクが濃い)。生姜も茗荷も近くのお百姓さんの朝採り、素材もいいのです。
Tさんのご主人が会社をリタイア後、かつての仲間とそれぞれの趣味の作品を持ち寄り”鬼展”と名付けて披露しています。初回を見せて頂いたが、もう六回目を迎えたそうです。夫達が現役時代、妻は「鬼のいない間に…」などと言って遊んでいたと思う。その”鬼”達の写真、書道、パステル画、俳句などの作品展…気の合った仲間の温かみのある雰囲気が会場いっぱいに溢れて和やかで癒されたひとときでした。これは中国文字の”鬼展”、趣があります。
木犀の香りが早朝の静謐な空気に漂っています。ウォーキングの途中、名刹龍澤寺の銀木犀の品のよい香りに癒されている。金木犀は煌びやかで香りも強く存在感がありますが、銀木犀は密かに慎ましくシルバー・グレイに耀き、香りも優しくほっとします。龍澤寺には銀木犀が良く似合う。
「シーズンに一度は松茸ご飯を食べようよ」夫の声が聞こえます。今年はアメリカ産を初めて買ってみた。ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州などで採れるそうです。香りは強くシャキシャキ感も良いと聞きました。キッチンからリビングルームまで松茸の香りいっぱい。少し厚めに刻んで、シャキシャキです。円高を有難く頂きました。
有名なミュージカル「オペラ座の怪人」が25周年を迎えて、ロンドンで盛大に記念公演が行われたと新聞で知りました。考えてみたら私は舞台を三回も観ている。一回目は、劇団四季、二回目はロンドンでアンドリュウ・ロイド・ウェバーの正統派、ハー・マジェスティ・シアターで、三回目はケン・ヒル版の日本公演…我ながら驚いています。やはりアンドリュウ・ロイド・ウェバーの舞台が伝統のある劇場で重厚な雰囲気があり、出演者も端役ですら歌はうまく素晴らしかった事を思い出します。Tシャツとプログラムはロンドンでのもの、CDはケン・ヒル版、懐かしく大切にしている。
テレビ・ドラマは「宮廷女官チャングムの誓い」以来ご無沙汰でしたが、「セカンド・バージン」は長谷川博己のピュアな雰囲気に魅了され、鈴木京香との危うい恋の行方に胸ときめかせて夢中になった。あの”ときめき”をもう一度と期待したのですが映画は愛の結末に重点がおかれ全くつまらなかった。強い信念を持って凛として生きる女性が年下の男性との恋に戸惑う、年下の男性は情熱的だが純粋で切ない道ならぬ恋が大人の女性から大いに共感を得たのです。10時間ものドラマを2時間にまとめるのは無理でしょう。危うい恋の過程にときめきたいのに…結末なんてどうでもいいのです。長谷川博己の舞台を観たあ~い。