何でバルト三国などへ?と出かける前多くの人にに聞かれた。私はロシア旅行後非常にこの三つの国に興味が湧き、観たい思いに駆られ、また皆が行かない国へ行きたいというへそ曲がり根性も手伝って…。しかし、今回の仲間総勢32人の大部分は口々に「もう行く所がないので…」と言っています。凄いわね?
ヘルシンキで乗り換えリトアニアのヴェリニウスまで1時間15分、時差の関係で出発したその日に到着が可能で比較的楽なコースです。初めてのフィンランド航空、とても楽しみにしていたが、食事は美味しくなく目新しい事は一つもない。しかし、フライト時間が一番短いと言うのですから、が・ま・ん。
昨年から行きたくてたまらなかったバルト三国、やっと行って来た。出かける数日前ヴィールス性の風邪にかかってしまい、二日間の点滴を受けての出発、とてもしんどかった。しかし後半は体調も回復し楽しむ事ができ、めでたし、めでたし…。成田のフィンランド航空、ヘルシンキまで9時間のフライトです。
グリンピースが手に入りました。このシーズンまず豆ご飯でしょう。近くに筑波で最先端の研究をしていたが、早期リタイアして農業をしている方がいて、朝の採り立て野菜を安く分けてくださる。300坪ほどの畑を研究者らしく綺麗に手入れをして誠実なお人柄で私はファン。塩とお酒だけで昆布だしは使わず、もち米を3割ほど入れてあっさりと炊きました。季節の先取り…。(お豆を集めて撮った訳ではありません)
”ロミオとジュリエット”や森鴎外の”舞姫”などを比較して東西のLove,恋愛を学問的に考えると?と言う講座をN大で聴いる。T先生はフランス語が専門で若い先生ですから、学生が喜ぶような話をしながら、ぐいぐいひっぱていく授業は飽きさせない。150名もの学生が聴いています。T先生が敬愛している小谷野敦の「男の恋の文学史」を勧められて(教材としてプリントもくださる)読んでみたが、あらゆる文学に精通していなければ理解できなくて難しい。彼の私小説「悲望」が面白かった。”孤立”していると言う理由で彼女が好きになりカナダの留学先まで追っていく。拒否されればされるほど燃える性格、片思いは一神教と言っている。「男であることの困難」「もてない男」「帰ってきたもてない男」などの著書があるがどれ程もてなかったのか、コンプレックスを持っていたのか、そこを追求してみたくなった。
現代に甦ったとうたって映画化した”アンナ・カレーニナ”。2010年に訪れたロシアの美しい大地をもう一度…と期待して出かけたが、がっかり。舞台演劇のように構成されていて大部分がセットでの撮影でいやになった。豪華な宮殿や教会がたくさんあるのに何故使わなかったのかしら。広大な雪景色と麦刈りだけがああロシア…と感じただけでした。こういう古典は何回製作しても”古典”で良いと思う。怒りの中にも穏やかな大人の配慮が感じられるジュード・ロウが良かった。若き将校のアーロン・テイラー=ジョンソン、エロティックでクラッときてしまう。まだ二十代の若者ですって…英国人らしい気品があり素敵です。何回観ても悲しい結末ですがロシアの物語が”英語”で語られる違和感は雰囲気を壊します。
かんなみ仏の里美術館で開催されている千体観音像展を観た。函南町大竹にはかつて「法國山光明院蓮華寺」というお寺があり、そこに祀られていたそうですが、743体現存している。木食僧・蓮誉華空法阿が天和3年(1683年)から貞和4年(1687年)にかけ製作したと言われている。木食僧は13歳の時、子守をしていた3歳の女の子が誤って井戸に落ちて死んでしまった。その責任を感じ出家し、その後1万体の仏像を作る大願をかけ成就したと言う。その流れがこの函南大竹にあったらしい。身丈10cmから14cm、顔、形、衣それぞれ違っているが、お顔はみな穏やか。金箔が綺麗に残っている像もたくさんある。懺悔しながらひたすら彫り続けたのでしょう。これほどの技を持っていたら、やり甲斐があったのでは…。こんな田舎に…田舎だからこそ残っていたのだと思う。
二人の娘から母の日のプレゼントが届きました。昨年私がカナリア諸島にクルーズで行った時、船の中でマジョリカパールのネックレスを買った。添乗員が素敵なマジョリカパールのピアスをつけていて欲しかったのですがなかったのです。帰国してその話を娘たちにしていました。娘は小耳にはさんで、探してくれたのでしょう。ネックレスはバロックですが、日本人は綺麗なラウンドが好きらしく整った形で美しい。カードは孫娘の手作りに娘たちのメッセージが書いてある。いつも叱咤激励有難う。(これが一番嬉しい!)皆に迷惑をかけないよう頑張って、そして楽しんで生きて行きますね。ハート型のジュエリー・ボックスは気恥ずかしいけれど…宝石たくさん入るわねえ~。