娘がギャルソン・エプロンを作ってくれた。女性に人気のイギリスのキャス・キッドソンのティー・タオルをアレンジしてある。一家がイギリスから帰る時、縫い物の材料になるような物を買ってきたそうです。一番重要なキャス・キッドソンのタグもついています。布地がぎりぎりだったらしいが良く考えて作ってある。リバティーの柄物でパートナーのワイシャツも作ったそうですから、我が娘ながらあっぱれ!全く畑違いの…薬剤師です。
私は変わったパンが好きなので、娘が元町の隠れた美味しいパン屋さんを見つけ買ってきてくれた。”ブラフ・ベーカリー”と言うのでしょうか。食パンもとても素直な余分な味のしない、しかし洗練された爽やかな味が口に広がる(甘さやミルク味でごまかしていない)。写真はキャラウェイ・シードとクミンにごま入りの固めの重量感のあるクーべです。クミン、キャラウェイは大好きなシーズニング、香りは勿論ピリッとくるほろ苦さが格別です(ごまが場違いな感じ)。これから数日、横浜の港の風を感じながらの朝食です。(キザですみません…)
連休に娘一家が盲導犬のための繁殖犬”シリウス”を連れて来た。初めての家に知らない人がいるのに尻尾を振って”ワン”とも言わず上がってきた。「Sirius, no! 」「stay 」「wait」「 ok 」「out」などまあ良く言うことを聞いて驚いた。キッチンには入れないよう躾けてあるので決して入ってこない。人が物を食べてもテーブルに座って食べれば寄ってこない…など本当に静かで優しく利口で人間の心の奥深くまで理解すると言う。この犬のルーツはカナダのニューファンドランド島にあり、眼をつけたイングランドの貴族が改良してラブラドル・レトリバーになったそう。ニューファンドランドや北欧では漁師が漁獲を回収する補助犬として使っていた歴史があり、魚を回収する時傷つけないよう”ソフトマウス”と言われる口を持ち(卵を口にくわえても壊さない)、手足には水掻きがある。人間と犬の共生は永い歴史があるが、”シリウス”を見ていると健気で従順で人間は何と傲慢なのだろうと私は涙が出て仕方がなかった。シリウスが娘一家と幸せな生活を送って欲しいと切に思う。(娘が一歳の時使っていたベビー布団に横たわり、音の出るスヌーピーの玩具と戯れるシリウスも一歳)
昔から熱海は文人墨客の出入りの多い土地柄で枚挙に遑がないくらい。今日も温泉だけでなく文化的活動も盛んです。「熱海写真俳句撮詠物語」と銘打って、写真に詠んだ俳句をつけて思いを添える。こんな会が作家森村誠一さんを名誉顧問に迎え発足するそうです。写真が趣味の人も、俳句を楽しむ人口も多くなっています。良いマッチングでしょう。製本教室の仲間のお一人ががんばっています。