お好み夜話-Ver2

オッキャンノミヤキクロサイ

そのアミーゴたちはギターケースを持って現れた。


3人の男性は褐色の肌の「マチューテ」のお仲間のようで、ひとりは「シーナ・イーストン」をふくよかにしたような白人女性。

カウンターに着くなりいちばん小柄な男性が、メニュー写真を指差しにこやかに「オッキャンノミヤキクロサイ」と言った。


彼は多少の日本語ができるようで、他の3人にメニューの説明をしている、なかなか好感が持てるので「ピンチョス」と名付けよう。

大柄なセニョールはメヒコというよりはモンゴリアンな長いあご髭から「キラー・カーン」に似ているが、彼もまたフレンドリーでにこやかだ。

もう一人の男性は痩せてメタルフレームの眼鏡をかけている「パンチョ」で、しばらくしてから彼が電話で日本人の女の子を呼び出した。

オヤジの脳内では「ジプシー・キングス」が激しく流れ、彼らがビールを飲めば「ボラーレ」、何が可笑しいのか手を叩いて笑えば「ジョビ・ジョバ」が流れ、リズムに乗りながら「オッキャンノミヤキ」を焼いた。


なぜ西洋人はお好み焼の発音が「オッキャンノミヤキ」になってしまうのか❓「ジョニー」もかつてはそうだった。

しかも彼らアミーゴたちは「オッキャンノミヤキテイショク」をオーダーしたのだ。

ホエー、豚玉とご飯をうまそうに食べるアミーゴを見たのは初めてじゃ!(◎_◎;) 大阪人もびっくりやー、いんたーなしょなる。

食欲旺盛なアミーゴはおでん鍋を指差し「オドン、オドン✌」とリクエスト、トーフ、ナットウと喜んでオーダー、無造作にソースをかけようとしたのでさすがに注意した。

しばらくしてやって来た日本人の彼女が通訳に加わったので、アミーゴたちはさらに安心してビールを飲みハイボールを飲み黒霧を飲んだ。

飾ってあるウルトラマンのフィギュアを指差し「ウットラメン~」と手を十字にしてはしゃぎ、ひとしきり飲み食いして両手を合わせ「ゴットサマーデス」とお会計。

ギターケースを肩にかけて上機嫌で店を出て行った。

陽気なアミーゴがお好みを食したのは、多分モグランポ創業以来初めてだと思う。

2020年に向けて更なるいんたーなしょなるになるのでせうか❓

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